今年に入ってから既に3か月以上となりますが、これまで女流棋戦の対局がゼロだった里見女流五冠がいよいよ明日出陣となります。女流名人戦リーグの1回戦で、加藤桃子女流三段を関西将棋会館に迎えての対局で、先手と決まっているので、十中八九は初手▲５六歩からの中飛車だと予想されます。初戦から強敵と当たりますが、加藤さんもマイナビの挑決戦までが絶好調で、その後あたりからはやや波に乗り切れずに調子も普通というところでしょうか？
里見さんの方ですが、前局が一般棋戦の竜王戦6組で出口六段と2月10日に対局ですから、約2か月ぶりの公式戦。約20年のキャリアがあるので勘が鈍るということはないでしょうが、持ち時間が2時間とやや忙しいので、時間消費の体感などが若干ずれるようなことは起こるのかもしれません。まぁ実際のところは分からない訳ですが、競馬の格言で、牡馬の2戦目、牝馬の初戦というのがあります。意味は、長期休み明けのサラブレッドで牡馬は（鈍感だから？）初戦はボケてるけど一叩きされた2戦目で大駆けすることが多くある一方、牝馬は（賢いから？）初戦からいきなり仕上がって勝つことが多いということだそうです。サラブレッドに例えるのはどうか（失礼ではないか）？という声も上がってきそうですが、とにかく久々となる今期、さらに言えば今年初戦でも、きっちり結果を出してくれるのではないかと信じています。今年で言えば、非公式戦の扱いになるかもしれませんが、先日放送されたNHKの女流棋士出場決定戦での快勝もありますから、明日は心身ともに万全の状態で対局に向かわれることと思います。
里見さん
、頑張れ～
（むしろ、こちらの方が仕事時間中にどうやってモバイル中継を観戦していたかなと、やや不安...。）