[将棋]NHK杯出場女流棋士決定戦 | 里見香奈さんを応援するブログ!

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 本日、3月末恒例の来年度NHK杯出場女流棋士決定戦の放送がありました。
 収録日がいつかは分かりませんが、女流八大タイトルの保持者の3名に出場権が。個人的には本戦に女流棋士2名くらい出ても良いのではと思いますが、確か男性棋士もA級とB級1組の方がシードとなっており、ノーシードの人は3回くらい勝たないと本戦に出られないので、女流棋士1名でもやむを得ないかなと。テレビに出る出ないは、コアな将棋ファンというより一般の人向けに反響が大きいでしょうし。
 タイトル保持の様子から変則トーナメントに。
 その1回戦はダイジェスト解説でしたが、先手の西山女流(現)三冠が▲8六歩を突く角頭歩から乱戦になったとのこと。
 解説は(二枚目の)都成七段、聞き手は(世界の?)鈴木環那女流三段。局面は伊藤さんが優勢ながらも西山さんが反撃して追い込み、▲4六桂の王手に対し6五に逃げればセーフ、実戦は5五に逃げたために王手の連続から6七の成銀を抜くという終盤術を見せ、西山さんが秒読み戦を制しました。ちなみに、このトーナメントは通常のNHK杯の考慮時間制ではなく、単純に持ち時間20分なので序中盤を節約して終盤に時間を回すということは出来ません。
 151手の逆転劇ということで、良いウォーミングアップになったのか、多少は疲労感が残るものなのか、プラスマイナス特に影響が無いのか...、実際はどうでしょうか?
 決勝戦に登場した里見女流五冠。この日は、当然ながら対局中は厳しい顔つきでしたが、対局前のインタビューでも対局後の様子でも、始終ニコニコしてゴキゲンな感じでした。なんか良い事でもあったのかなという雰囲気でしたが、年明けは対局数が少ないため久々の対戦で高揚感があったと見るべきか。
 単に座り方の問題ですが、里見さんは普段通り背筋を伸ばされ、西山さんはやっぱり一局目の激戦後なので疲れてるのかな?と思わなくもなく、深く沈むように座っていたため、やや小さく見えます。
 先手となった里見さんの中飛車はいつも通りですが、後手の西山さんも中飛車で相中飛車となりました。2年前?の女流王座戦で相中飛車戦があった気がしますが(確か...自信ないので後で調べておきます)、西山さんが途中まで先後同形の真似っこ作戦だったのは、これは珍しいかも。
 1筋を絡めて先に西山さんが攻めましたが、この日の里見さんは完ぺきだったようです。完全に受け切って、駒得から敵陣に踏み込むと一手も緩まず最短手順で勝ちを目指しました。前に銀河戦で、佐々木慎七段が里見さんはソフトの最善手しか指しませんねと言われて完勝したことがありますが、ちょっとその時と似た感じもする勝ちっぷりでした。
 対局直後の両者の様子。
 ▲6一金まで。4月からの本戦でどなたと当たるでしょうか?去年は今泉五段相手に敗れてしまいましたが、ちょっと圧のある感じの人で少し嫌かなと感じてしまいましたが、誰が来ても強い人しかいないのだから贅沢は言えないし、誰と当たっても倒して欲しいと思います。自分的には、ベスト4入りしてほしいと思ってます。運や勢いも必要とは思いますが、不可能ではないラインかと。もちろん1回勝つのも大変なのでしょうけど、里見さんの底力を信じて。