本当の人間の生活 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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女流棋士の福間(旧姓里見)香奈さんを応援しています。その他将棋や自分の日常のことなど。

 早いものでお正月も終わり、今週は5,6日と2日間だけ働いて今日からまた3連休です。冬休みの間、暮れには老人ホームの母と30分だけ面会し、元旦は喪中ながらも姉の家で姉家族と私の娘たちと揃って簡単な食事会。2~4日の間は家の荷物の整理や相続の段取りなど、雑事がいろいろあったものの活動的な気分にならずに何にも手が付かず。ケーブルTVで3日間ぶっ通しでやっていた松本清張のドラマ特集を延々と見続けたりしていました。冬休み最後の4日には、たまたま珍しく無料チャンネルで寅さんの映画放映があり、男はつらいよ第8作、寅次郎恋歌を見ました。寅さん映画のファンならば、「りんどうの花が・・・」と言えば、あれかと思い浮かぶことでしょうが、寅さん(渥美清)が博の父(志村喬)から本当の人間の生活とは、親子そろって夕飯の食卓を囲む、そういう平凡な一家団欒の中にあると諭されるくだりが有名です。

 

 最近は悩みの種というか、考えると不愉快になることが2つあって、一つは心筋梗塞の事後治療で薬をもらうだけの理由で通っている医者がどうもいけ好かなくて気に入らない。悪い人ではないにせよ、治療方針から始まり全てにおいて会話がぎくしゃくして、こんな医者に一生かかるのかと思うとますます気分が悪くなる。もう一つはお金の話で、結婚した時にお財布(口座やカードの家族共有)をうやむやにしたのがいけなかったのだが、自分が稼いだお金を嫁と子どもたちが自由に使ってしまい、こちらが日々倹約した生活で切り詰めているのに嫁は多少は気にしているのかもしれないが、家計簿を付けないし節約したりとか、やりくりをするという概念が乏しい。

 

 そんなことなどを考え始めると気分を害するが、冷静になれば、今すぐ健康に問題がある訳でもなく、破産して暮らせなくなる訳でもなく些細な悩みとも言えるが、そもそも悩みの種なんてものはつまらないことであって、本当に実害が有るようなら流石になんかやるのだろう。刑事ドラマが好きでよく見るが、フィクションであっても人を殺すほどの強い動機を与える境遇に犯人は追いやられ、それが本人の強欲のためということもあるが、不幸な環境によるもので同情しかねないというものもある。現実社会でもいろいろな理由でその日暮らしに困っている人もいるだろうし、国外に目を向ければウクライナのように戦争下の人たちだっている。

 

 去年の夏から娘たちが大学の近くで下宿生活を始め、嫁も付き添いという名目で一緒に出て行ったので、それ以後私は一人暮らしをしている。時々、娘たちが横浜方面に用事があったりすると帰ってくるのだが、一昨日の夕方に長女が一泊しにやってきた。奮発して牛のステーキでも買おうかと思ったが、家の冷蔵庫に姉からもらった真空パックの鰻があり、鳥の胸肉なども残ってたので夕食のおかずはそれらで良しとし、またちょうど小豆が有ったので煮込んでお汁粉を作ったので正月の残りの餅もあるし寒い冬にはぴったりだった。

 そんなことで一昨日の晩は長女と二人で夕食を取り、家族全員ではないものの、しみじみとこれが「本当の人間の生活」なんだなぁと思った。授業、サークル、バイト、就活などの話を聞いたり、普段一緒に食卓を囲んでいれば自然と聞くような話なんだろうけど。明日また長女が一泊しに帰って来ると言うので、夕食の献立を考えるのが楽しみである。