[将棋]白玲戦第6局の大盤解説会at浅草 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 本日東京は浅草で行われた白玲戦第6局の大盤解説会に行ってきました。会場がやや小ぶりで72名しか入れず、私も将棋連盟の案内が出た9月29日のその日の夜に申し込みましたが既に55番で、実は結構危なかった。次の日くらい?にはたぶん定員〆切になったようです。
 さて対局の結果ですが、西山白玲が勝って3勝3敗のタイに戻し、最終戦は早くも来週21日(金)に東京将棋会館で行われます。ただその前に、明後日には女流王将戦の第2局もありますが...。本日の立会人の木村九段や解説の戸辺七段の話で、里見さんは棋士編入試験が終わり少し緊張感が解けたようとのことでしたが、つい一昨日の今日で、全然違うシチュエーションの対局ではありますが、今日勝つのは流石にきついかなぁと。一方の西山さんは昨日から終始硬い表情だったそうですが、タイトル失冠の瀬戸際での負けられないという強い気持ちは、マイナビの時とも状況が似てましたでしょうか...。

13時前頃に会場に到着。

大盤解説会場はビルの28階で、ガラス張りの窓から東京スカイツリーがすぐ目の前に見えました。
今日も現地での到着順で席に座れたのですが、私は5番目で最前列へ。真ん前だと逆に結構緊張しますね...。「君、ここで次の手はどう思う?」とか聞かれたらどうしようかと...、まぁそんなことはないのですが、学校でも自由席だったら真ん中から後ろの方に座りたい方なので...。
解説の戸辺七段。遊行寺の時も戸辺七段が解説で立会人が木村九段でした。(あの時は里見さんが勝ったので縁起いいかなぁとか思いましたが、そうはならず。)戸辺さんは抜群のトークと、振り飛車党の気持ちを汲んだ安定の解説っぷりでした。
聞き手は室谷女流三段。公式戦で最近?通算200勝を達成したとのこと。それと西山さんと同郷の幼馴染で小学生の時からの知り合い(室谷さんが3つ上だそうです)。そんなエピソードを挟みつつ、白玲戦リーグでは昨季リーグ昇級を逃した傷がまだ癒えないとも。2年前までタイトル戦に絡んでいた強豪なので、きっかけがあれば今後も大きな活躍があるはずで、頑張ってほしいですね。
1回目の休憩の後、室谷さんに代わって木村九段が登場。いつも真面目に盤面解説もこなしつつ面白いことを言われますが、今日はなんかトークが炸裂していました。それと局面は中盤で西山さんが押している状況でしたが、結構ハッキリと先手(かなり)良しと言われていました。大盤解説会だとややぼかし気味に話したりすることが多いので、戸辺さんがやや戸惑っていたようにも見受けられましたが。この段階まででの印象に残る手は、里見さんの△6四歩を積極的だということで挙げていました。あと、西山さんの方は▲6六角がプロでも見えない人が多いと思うという大絶賛でした。
終局後に両対局者が登場。本局の感想と、次局最終戦に向けての挨拶をされていきました。
勝った西山さん。最近は早指し派からむしろ長考派のような感もあるのと、対里見戦を積み重ねていく中で、むしろ序盤巧者のような趣もあり。勝って嬉しいとかホッとしたという様子でもなく、1日通して持ち時間4時間の(最後30分くらい残していましたが)対局を終えた充実感と疲労感が混ざったような感じの様子でした。あたかもマラソンランナーがゴールして、取りあえず立っているのが精いっぱいとでもいうような。
里見さんは、もう限界を超えていてもおかしくないと思うのですが、淡々といつもと変わらぬ感じでした。今日はいいところがなく一方的な展開になってしまったので次局は立て直したいというようなことを言われてました。
解説会の最後は抽選会があり、木村九段、戸辺七段、室谷女流三段の色紙が各3枚、西山白玲と里見女流五冠の色紙が各5枚の計19枚。参加者が72名なので、当選確率は約1/4で外れても文句は言えませんが、運良ければ当たるかなくらいの気持ちでいましたが、里見さんの5枚目の色紙が当たりました。今日は負けてしまったので嬉しさも半分ながら、やっぱり嬉しいもんだし、いいことが起きないかなぁって(要するに里見さんが勝つことしかありませんが)思います。