[将棋]清麗戦第2局、里見女流四冠連勝 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 本日、ホテルオークラ新潟で行われた第4期清麗戦五番勝負第2局は、先手番の挑戦者里見女流四冠が93手で加藤清麗を下し、これで通算成績を2勝0敗としてタイトル奪還に王手を掛けました。次局は2週弱空いて8月3日(水)名古屋マリオットソシアホテルにて行われます。

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 今日は里見さんが先手中飛車、後手の加藤さんが居飛車穴熊という大きな括りでは頻出する対抗形の戦いとなりました。ただし、序盤から加藤さんが金銀集めた4枚穴熊を目指し、里見さんが29▲4八飛、33▲1七桂から35▲2五桂と猛然と襲い掛かって行く展開に。1筋の端攻めを織り交ぜつつ、積極果敢に攻めていったものの当初の想定よりも成果を得るのが難しかったようで、昼食休憩を挟んだ43▲1四歩の一手には64分を投入していました。その後も局面打開の策を考え続けた結果なのでしょうが、的確に受け止める加藤さんとは持ち時間で約2時間の差がついてしまいました。この展開だと流石に今日は苦しいかと思われましたが、加藤さんからの反撃が決まっているようでもなく持ち時間差はさておき混戦模様が続くかと思われた矢先、評価値が突如先手100%対後手0%に振れました。言葉は悪いですが、まさに一手バッタリ。今日の対局の様子はYouTubeリンクは最終盤局面)で見られますが、両者がどこでそこに気づいたのかは、流石にそれほどハッキリはしません。加藤さんが約6分半かけて二度目の84△4七歩の王手。応手を事前に決めていたのか里見さんは14秒で85▲5七玉と上に脱出。その直後18秒で加藤さん86△2三銀。里見さんは、突如勝ちがやってきたのではと訝りながらもさほど迷うことなく37秒で87▲2二銀。加藤さんも間髪入れずに3秒で△1二玉。この局面で里見さんは既に勝利を確信していたかのようですが、デジタル時計の残り時間表示がまだ10分以上あるのを見て一呼吸入れ、念には念を入れての2分5秒で89▲2四角成。

ちょうど2四角成を指す瞬間の画像です。その後数手進んで、最後93▲6八銀と王手を受けられた後、加藤さんは約16分間、考えているというより気持ちを落ち着かせるための時間だったのか、持ち時間はまだ1時間近く残っていましたが、そこで素早い動作で駒台に右手をかざし投了されました。

 

 

 一局を通して、里見さんは相手と戦うというより盤面に向かってどれだけ自分の力を出し切れるのか、考え抜くことが出来るのかという姿勢を貫いていたのかなとも思われます。対して、ずっと終盤近くまでいいテンポで指していたように見えた加藤さんでしたが、盤を挟んで里見さんの醸し出す空気感というか圧力を受け止めきれなかった要素があったのかなと、そう思ってしまった方が説明が付くかもしれません。正しいかどうかは別として。

(7/23追記:加藤清麗のコメントからは、受けに徹して相手に攻め切らせる方針を貫くべきで68△5七銀と攻め合いに出たところで方針がぶれたとのこと。)

 

 清麗戦第3局の前に、里見さんは明後日24日にNHK杯の放送で今泉五段と対局、来週27日(水)には女流名人戦リーグで香川女流四段と対局です。