[将棋]五番勝負は里見女流王位が2勝1敗に | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 本日行われた女流王位戦の第3局は、後手番の里見女流王位が挑戦者の西山女流二冠を70手の短手数で下し、これで2勝1敗とタイトル防衛に王手を掛けました。第4局は約2週間後の6月7日に徳島で行われます。
 

 
 今日もこの二人の定跡とでもいうのか、▲7八飛、△5三歩の出だしでした。今日は先手の▲2八銀を見ての判断なのか、後手の里見さんは居飛車で戦う選択をしましたが、それより何よりも居玉のまま2枚の銀が突き進み右桂を跳ねてと、闘志満々とでもいうか午前中から早くも仕掛けて行きました。意味合いや研究の積み重ねの歴史と言う点では全然違って比較不能かもしれませんが、あたかも居飛車穴熊対策として登場した藤井システムのように、相振り模様の出だしからの変化形で、里見vs西山戦型の里見特攻システムとでも言うような派手な仕掛けでした。去年の清麗戦最終局今年の女流名人戦の第4局など、里見さんは対局予定が詰まっている時は闘志が行き過ぎて(実際はかなり疲労があって)あまり時間を使わずに過激に攻め込んで自滅するように感じなくもなかったものですが、今日は盤石だったでしょうか?むしろ西山さんの方が意表を突かれたのか、中盤の小競り合いから劣勢になると立て直すチャンスがなかったようで、持ち時間4時間の内、西山さんは1時間以上、里見さんに至っては2時間以上を残す短時間決着となり、15時から予定されていた現地の大盤解説会の開始時間前に終局となってしまったようです。
 
 前日の中継ブログの記念写真の様子ですが、里見さんはいつも通りの自然体かなと思いましたが、西山さんは精気がないように見えてしまいました。負けが込んでいて元気がないとしたら仕方ない面もあるでしょうけれども、お病気とかでなければ良いですが...。

 

 さて、里見女流四冠の次局は明後日の棋王戦予選決勝で古森五段と対局です。今日が早い時間に終局となったのは幸いかなと。これが夜7時を回るような大激戦になると今夜は無論のこと明日も疲れが残って明後日に対局というのがなお一層困難になったでしょうから。

 古森さんの強さは何とも分かりませんが、失礼を承知で言えばデビュー後の新人はたいがい強いという時期を過ぎて、若手の一人という普通のポジションかと。前回3年前に叡王戦予選で当たった時は、なかなか勝つのは難しいかなぁと思ってましたが、今は五分(以上)に戦えると思ってます。

里見さん、頑張れ~雷しっぽフリフリ将棋!!