本日は清麗戦本戦トーナメント1回戦がありました。本戦に進めるのは4人だけなので、普通に言えば挑戦者決定までの準決勝となります。里見女流四冠は伊藤女流名人と、西山女流二冠は山根女流二段と対戦でしたが、お二人とも先手で奇しくも（と言うほどでもありませんが）▲９七に覗いた角を▲８六に据える布陣から見事に勝利し、結果、やはりこのツートップが挑決戦で激突することになりました。
今日の里見さんは先手中飛車から、伊藤さんが振り飛車に構えると左玉に構え、その後は左銀を軽やかに進めて速攻をちらつかせつつも実際にはじっくりした駒組の序盤戦になりました。その後、左辺に位を張り、自玉は固く穴熊に組むという序盤戦で優位を築いたようです。中盤、ジリ貧を避けてという意味なのか伊藤さんから仕掛けて飛車交換で捌き合いに。玉の固さの差で優勢と思いきや、一転して８筋、9筋と端から手を付けると、後は一気に攻めが決まり持ち時間も1時間ほど残しての完勝となりました。伊藤さんには年初の女流名人戦で痛い目に合わされましたが、まずは一つお返しすることができました。
里見さんも明日は関西女流棋士フェスタに参加で一息？付くことになりますが、次局は早くも6日に棋王戦予選で相手は冨田四段。こちらも、あと2つ勝つと予選を突破し挑戦者決定トーナメントへ進出となり、なかなかの偉業なのではないでしょうか？チャンスはあるような気がしますが、一戦一戦が楽しみでありつつチャレンジなのかなと。
里見さん、頑張れ～
