今日は白玲戦リーグ最終戦があり、里見女流四冠は既にG組の首位通過が確定していますが、船戸女流三段との対局で先手番の中飛車から、わずか59手での勝利となりました。持ち時間も2時間の半分以上を残しており、展開にもよるのでしょうが圧勝でした。
先後は最初から決まっているものと思いますが、里見さんの初手は5六ではなく、1▲7六歩でした。相振り飛車になる可能性があっても、初手▲5六歩からの出だしを選ぶこともありますが、それは、とっておきというか、使う必要がなければわざわざ見せないようなニュアンスもあるのかなぁと。後手の船戸さんが2△8四歩と居飛車としたので、3▲5六歩で、結果的には先手中飛車の対抗形の将棋となりました。局面は序盤早々に動いて、後手が18△5二飛から20△5四歩と5筋奪回に動いてきたのを受けて、23▲4五歩、24△5五歩と、お互い銀を取りに行く形でもはや局面は収まらず、そこから一気に戦いが加速しましたが、そういう急戦で特に中飛車の戦いで里見さんに抜けがあるとは考えにくく、駒得しながらも32△5七歩成とと金を作られるのは若干気持ち悪いようですが、この辺では既に先手が相当良かったらしいです(ソフト解析より)。そこからは後手の5二の飛車を攻めつつ、5一の居玉を攻め立て、一気に粉砕し圧勝でした。12時からのお昼休みも12:40までと短い設定でしたが、私の昼休みが終わる13時過ぎ早々には終局となりました。
さぁ、いよいよ各リーグトップ通過者によるトーナメント~最後の2人の対決は初代白玲を決める七番勝負となります。まだ日程とかは発表されていないと思いますが、楽しみです。単純にA~D組とE~H組で反対側の山に分けるのでしょうか?普通に考えると西山さんと里見さんを反対サイドに置くように配慮すると思いますし。しかし、そうは言っても番勝負に上がるまで2回は勝たないといけない訳で、一発勝負だから気が抜けないですし、応援の方も油断禁物で臨みたいと思います。
里見さん、初代白玲目指して、一戦一戦頑張ってください