[将棋]白玲戦リーグG組は里見女流四冠が5連勝 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 今日は白玲戦リーグの4つの対局がモバイル中継されていましたが、勝者は里見、西山、加藤、中井(敬称略)とすべて波乱なく順当勝ちと言っても良いのでは...。白玲戦リーグは女流棋士の順位戦となりますが、持ち時間が2時間と短い(多いのは3時間、女流王位戦などは4時間)ので、序中盤で形勢が傾いたりすると番狂わせが起きやすいかもという不安がよぎります。男性の順位戦がタイトル戦を除けば6時間で最長となって、そこで死力を尽くすという設定とはやや趣が異なるかなと。ただ白玲戦は始まったばかりなので、今後は最上位の棋戦なので、順位戦の持ち時間も4時間とか長くなったりするかも?

 

(モバイル中継のMENU→対局情報の表示から、こんな画像が見れるなんて初めて知った。)
 

 さて、今日の里見女流四冠は後手番で、相手は小高女流1級。いつもは「里見さん頑張れ~!!」とここのブログやツイッターなどでも心置きなく応援コメントを書いていますが、小高さんはまだ高校生(3月卒業?)と若く、実績・実力ともまだこれからな訳で、そういう相手に対し、圧倒的上位者に頑張れ~のエールを送るのはやっぱり気が引けるというのが正直なところ。ただし、小高さんに限らずですが、勝負はどう転ぶか分からないですし、飛び蹴りというかケタグリというか、取って置きの作戦をぶつけられたりするかもしれないし、若い人たちは将来うんと強くなるかもしれないし・・・ですから、同情してはいけないのです。(たぶんニコ

 

 さて、先手が2六、2五歩と飛車先を決めてから、ゴキゲン中飛車対先手超速(厳密には違う?)の銀対抗となりました。先手も後手も銀冠に組み替えて、互角の序盤戦。衝突が起こったのは、先手から47▲3五歩と後手の桂先を攻め、そこから銀交換になって先手の桂得になりそうな捌き合いとなるかというところ。そこから後手は先手の角を追い回して、(ただしソフト君によると)先手やや良し位だったようですが、角銀交換で相手の大駒をもぎ取ってからは後手ペースに。先手も、攻め合いに持ち込みましたが、この辺りからさらに里見流とでもいうのか、相手の攻めを受け止めつつ、徐々に相手の体力を奪っていくような指し回し。先手の小高さんが先に秒読みになってしまい、里見さんはまだ20分以上残したまま、1九の香を拾った馬をじっくり94△4六馬と盤面中央に戻し、続く96△6五桂と打った後は、まさにイナズマ雷。先手の玉周りに銀冠の金銀3枚は残っていたのですが、あれよあれよと攻めが刺さり、とどめは108△5五馬で王手龍取りとなって、110△2二馬と龍を取られてた手を見て小高さんが投了。

 終わってみれば危なげなく完勝かもしれませんが、中盤あたりで抜け出すまではなかなか辛抱を強いられたのかなとも・・・(結局よく分かりませんキョロキョロ)。これで今日勝って5連勝、負けた小高さんは4勝1敗となった訳ですが、順当にいけば里見さんが7戦全勝でG組トップとなるのはほぼ揺るがないところ。とは思いますが、残り2戦も慌てず騒がず、1戦必勝将棋メラメラの積み重ね。相手は竹部女流四段と船戸女流二段です。