今日の対西山戦の放送を楽しみにしていましたが、結果は残念でした。相振り飛車戦となり、中盤あたりはリードしていたようですが、解説の中村太地七段によると終盤の△6八角成と角が逃げたところが少し緩手だったのではないかとのこと。
今日は両者とも我関せずとまでは言わないものの積極的に攻め合う形になり。先手の西山さんが9筋から端攻めを敢行。普通の人だったらそこで潰れてしまうのかもしれませんが、里見さんがしっかり受け止め、攻め切らして反撃を開始。ここでも普通の人だったら、そのまま押し切られてしまいそうなところ、香車や桂馬を自陣に貼り付けて西山さんが徹底防戦し、先手玉がまた遠ざかり、再逆転ということのようです。考慮時間も、慎重派の里見さんが先に使い切りましたが、西山さんも10分全部使い切っての最後はお互い30秒将棋。勝敗の分かれ目は微妙なところにあるんだと思うのですが、雪辱は果たせませんでした。ただ里見さんの表情を見ていると、(当然ですが)ずっと集中力を切らさず、自分の力は出し切った、言葉を変えれば気押されして手が縮こまったりしたわけではなく次に繋がる敗局だったと、そのように感じました。
待ちに待った頂上決戦。いよいよ始まりました。
2020年度の女流タイトル戦の結果を紹介。
今回は新たな試みとして、AIによる形勢バーが登場しました。太地さんの話していたところでは、形勢バーを確認しながら解説をしていたようですが、終盤戦に入ってからは表示回数が減って、最終盤はなかったかも(確か)。4月からの本戦放送でも採用するのですかね?
里見さんが後手ですが、王将を持ってるんですね。現在のタイトル戦序列だと、白玲が決まるまでは清麗が最上位になるからでしょうか。西山さんは清麗戦に出られませんから、その意味でも2021年度の白玲戦が本当の意味の頂上決戦になるかと。NHK杯はテレビ放送があるので、本選に出られないのは残念ですが、早指し棋戦だし、ある程度持ち時間の長い将棋でしかも7番勝負のタイトル戦で、是非とも今日の雪辱を。(もちろん、まだ誰がタイトル戦に登場するか決まった訳ではないし、西山さんは三段リーグが佳境だし...。)
聞き手は中村桃子さんでした。中盤戦に入り難しいところ。と言うか、力戦になったので序盤から難しかったのでしょうが、序盤から概ね後手寄りで推移してました。