[将棋]里見女流四冠、竜王戦6組予選の初戦突破 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 今日は竜王戦6組予選の2回戦で、古賀新四段と対戦しましたが、後手番となった里見女流四冠が見事122手で完勝しました。完勝と言っても、楽勝と言う意味ではなく、自分のペースでじっくりと押し切ったイメージで、相撲で言えば豪快な上手投げとかではなくて、地味な寄り切りですかね。

 古賀さんは一番最近の三段リーグで2回目の次点を取って四段となり、棋士番号が一番大きい(326番)プロ棋士となります。でも、19歳と言うことですからまだ若いんですね。一方の里見さんですが、14日の女流王座戦最終局の疲れは取れた頃でしょうか。心身両面でということになりますが。僕なんかはよく分かりませんが、あの逆転負けは、あってはならないレベルだったのか、そういうこともあり得るレベルだったのか。また純粋な技術的な問題なのか、精神的なものなのか・・・。ただ見てると、持ち時間3時間というのは、腹決めてサクサク指せば十分な時間であっても、全部丁寧に読み切って指していくにはまだ足りないという感じでした。今日は持ち時間5時間と長いですし、負けを癒すのはやっぱり勝つことだろうと思うので、そういう意味でも今日勝ったのは、とても良かったです。あと、時間で言えば、西山さんは早指しというのもあるのでしょうが、三段リーグに在籍中なので90分でベストの力を出すことが求められるので、そういう瞬発力みたいなのは立ち位置が違うから仕方ないかなって。

 

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 今日の将棋ですが、朝から観戦してたのですが、流石に持ち時間が長いので、ずっとモバイル中継の画面と睨めっこは無理なので、自分も遊んだり、午後は散歩に行ったりしながら見てました。それで、朝なんですが、先手の古賀さんが居飛車、後手の里見さんが中飛車にするのかなぁという出だしから、5▲2二角成と角交換し、7▲5三角と馬を作りに行ったのに対して、8△3三角の香取り。ここで、通信が止まったのか?と思いましたが、古賀さんが大長考に入り、51分で9▲7七桂。序盤から力戦ってことかもしれませんが、自分から飛び込んでって、指してからどうしようみたいなこと?里見さんの序盤は精密機械のようで抜かりがないから、なんでも来いで、想定内の1パターンにすぎないのでしょうが、やや不思議でした。それで、結局この出だしだと後手の桂得(歩と交換ですが)になるのが相場のようで、やや後手が指しやすいくらいの分かれとなったようです。ただ、その代わり、里見さんも飛車が7筋に居て、相居飛車戦となりました。お互い、じわじわとバランスを崩さないように厚みを築いていくような進行で、こういうのは里見さんのペースなのかなと。と言っても、中盤辺りからは未知の局面でしょうし、消費時間の差も縮まりはしましたが、終始30分以上多く残しての進行で、優勢維持でしたか。中終盤に入っていき、丁寧に受けつつ、どこでスパートするのかと(ずっと受け続けて、ちょっと間違えて逆転なんて展開は一番嫌なパターンなので・・・)見守ってましたが、先手が後手玉周りできれいさっぱり全部交換した後、104△4四歩と桂馬を打たせないということだそうですが、渋い一手が入り、105▲5二銀と飛車取りに打たれましたが、ここで満を持して106△6七桂の王手から一気にラッシュし、古賀さんは秒読みに追い込まれてそのまま一気でした。最後、121▲2三歩の王手に122△1二玉とよけてそこで古賀四段の投了でしたが、同玉と取ったら詰みということで、持ち時間25分余したまま最後はほぼノータイムだったので、里見さんは当然そこまで見切ってラッシュに入ったのでしょうが、プロの将棋は恐いですね。

 

 年内にまだ女流棋戦の対局が残っているのか分かりませんが、今日はナイスファイトでしたメラメラ将棋チョキ