[将棋]里見女流四冠、王位戦予選2回戦も勝利 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 本日行われた王位戦予選2回戦にて、先手となった里見女流四冠は相振り飛車戦を制し、宮本五段を129手で下し、見事に3回戦へと進みました。次の相手は都成六段です。

 

 いやぁ、勝ちました。よく勝ってくれました。100手の段階で、里見さんは残り19分、宮本さんは1時間17分も残っており、いよいよ終盤戦で形勢もやや苦しく時間も無いしで、きついのかと思ってました。ただ、その辺りから私も今週の仕事を終えて、フル応援モードに入り、スマホのモバイル中継を見ながら、PCのソフトに一手ずつ入力しては評価値と推奨手順とかを見ながら、「香奈ちゃん行けるぞ」とか「まだまだ大丈夫、頑張れるよ!」とか、テレパシー!?を送って応援してました。(これって、ルール違反じゃないよね?キョロキョロ。マナー違反でもない・・・と思うけど。)

 

 宮本さんは、2, 3年前のNHK杯で三浦九段と対戦(結果は惜しい逆転負けでした)しているのを見て、振り飛車党だったかなと、それくらいの知識しかありませんが、里見さんから見て、やっぱりちょっと上、だけど勝てない相手ではないくらいだと思うのですがどうでしょうか?それで、つい最近の伊藤沙恵さんとの女流王座挑決戦の時のように、出だしはお互い様子見のような入り方でしたが、結局はすんなり相振り飛車となりました。途中まで先後同形でしたが、里見さんの方から右銀を1七、2六と繰り出していくような積極策。 50△4二角の局面で昼食休憩に。里見さんはイレブンのサービスランチ(珍豚美人、ご飯少なめ)を注文されたそうです。里見さんのイメージって昔は山かけそばとかでしたが、最近はご飯ものが多いかなぁ?ところで珍豚美人って何?

 

 持ち時間は4時間ですが、昼食休憩前後あたりからずいぶん先に時間を消費し、自分から動いていった反動で1筋を逆襲され、なんとなく少しずつ辛いのではないかという嫌な流れでした。中盤から終盤に入るくらいの所では、持ち時間の差が最大1時間50分ほどとなり、形勢が五分であってもそれだけ差があるときついんじゃないかと心配でした。最後は、どこで逆転したのかですが、里見さんが短い持ち時間の中でも辛抱を続け、徐々に宮本さんが焦って攻めを誤ったのか、先手玉が3六からスルスルと上部に脱出するルートが開けてきて、117▲2五銀と後手3三の桂馬にただで取らせる代わりに、入玉確定と、その辺で勝ちが見えてきたでしょうか?

 里見さんの持ち時間は残りわずか2分。対する宮本五段はまだ1時間1分残ってましたが、いくら時間があっても、なす術(すべ)がないと判断されたのか、少し勝負に淡泊な感じはしました。その後は、里見さんも勝ちを確信したのだと思いますが、最後は4一の飛車に129▲1一龍と足して、後手玉は逃げきれないと観念しての投了でした。

 

 単に勝負という点では、あんまり先に時間を使い過ぎるのは得策ではない気もしますが、中盤をしっかり戦うという課題に取り組みつつ最善を尽くして終盤戦に流れ込む。作戦というより、場合によっては終盤の時間が足りずに詰むや詰まざるやで惜しい負けを喫するリスクは承知の上、今できる最大限の取り組み方なのかなと。最終盤に自信があるから出来るのかもしれませんが。時間の管理も実力の内という面もあるでしょうが、逆に時間を余しての負けというのは、基本的にはもったいない気がします。1回戦の西川六段戦も少し似たような時間配分だったかもしれませんが、先に時間を使って局面も思わしくないとすれば、良い事ではないのでしょうが、それでも微差ならば、優勢な方も相手がぎりぎりまで可能性を探って追い込んでくると、不気味と言うか、その圧に押されちゃうようなところもあるんじゃないかと。

 いろいろ分からないなりにも、やっぱり対局者本人が、どれくらい身を削いでというか真剣に取り組んで戦っているか、そういう姿を見て、つい熱く応援してしまうものだと思ってます。別に今日だけの話ではなくてね。(もっとも私が言っても、あんまり説得力とかありがたみは無いのですが......。爆笑

 里見さん、今日もナイスファイトでした!!