[将棋]女流王座戦:西山女流王座に里見女流四冠が挑戦 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 本日行われた第10期リコー杯女流王座戦挑戦者決定戦は序盤から力戦模様になりましたが、先手の里見女流四冠が135手で伊藤沙恵女流三段を下し、10月28日から行われるタイトル戦に進出を決め、今年度最初で最後の頂上決戦:西山 女流三冠保持者対里見女流四冠の対決が実現しました。

(注:NHK杯予選はありましたが、タイトル戦番勝負にて。)

 対局日程は以下の通りです。

第1局:10月28日(水)「ホテル椿山荘東京」

第2局:11月10日(火)「明治記念館」

第3局:12月1日(火)「元湯 陣屋」

第4局:12月9日(水)「東京・将棋会館」

第5局:12月14日(月)「東京・将棋会館」

 例年ですと、高知、大阪、静岡、去年だと岐阜、福島など、全国各地を回るのですが、新型コロナの影響で東京もしくは神奈川(陣屋さん)限定で行うようです。両対局者だけを考えれば、西山さんが現在は関東、里見さんが大阪ですが、新聞記者ほか諸関係者が東京近辺に多いので、移動する人数を考えたらこうなりますか...。ただ、11月、12月頃って、ひょっとしたらコロナ禍が少し収まって、前夜祭や大盤解説会が開催可能になりませんかね?難しい気はしますが(将棋界でクラスター出すとかのリスクを背負いたくないだろうし)、可能性はあるかな?そろそろ必要以上に怖がっても仕方ないってムードも出てくれば。実際よく分かんないんですけど。(追記:リコーの馬上氏のツイートより、今年はどうやら無さそうです(;'∀'))

 記者会見のお二人の話からは、ともに冷静ながら静かに燃えている様子。去年の直接対決の成績を見れば、西山さんが少し上回ったと言わざるを得ません。西山さんが長年ずっと里見さんを目の敵とまで言うのかどうかは分かりませんが、倒して超えていくべき目標のように見立てて、昨年度はマイナビ、女流王将、女流王座と3つ勝ちましたからね。昨期の三段リーグで破竹の勢いで連勝したのも、女流棋戦で里見さんに勝った事が、はずみをつける一因になったのではと。一方、里見さんも今年はチャレンジャーとして臨む立場になりますので、負けるわけにはいかないというようなプレッシャーより、全力を出して戦おうと、100%前向きな気持ちで盤に向かえるのではないでしょうか?強敵ながら、最後は自分。自分の力を出し切れれば勝てるという自信はあるでしょうし。2019年の女流王座の就位式で、またこの場に戻ってきたいと言われたその約束を果たしてくれると信じています。

 

今日の棋譜(里見vs伊藤戦)

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 今日の対局ですが、里見さんが3手目から▲9六歩と突いて、後手の対応を聞けば、伊藤さんも4△1四歩。その後も15手目くらいまでは相振りになるのかなと感じさせつつも、両者態度をはっきりさせず、ようやく里見さんが17▲7八金、19▲2六歩と居飛車を明示し相居飛車かと思いきや、5筋でいきなり衝突が始まり28△5二飛でなんと伊藤さんが中飛車という展開に。伊藤さんは少し前の加藤桃子女流三段との対局でも普通に四間飛車を採用して勝ってましたし、今日は作戦なのか流れでそうなったのか分かりませんが、常にいろいろな指し方を模索して意欲的に見えます。

 立ち上がりから力戦模様になりましたが、中央の位を取って後手の方が広々と指せるようでしたが、形勢は互角。中盤に入って、先手は3七の桂を飛んで捌いて後手の銀と交換し、その辺りから優勢になったようです。ただ、伊藤さんが粘って一方的な展開とはならず、94△9五歩と突いて端から反撃、106△3九飛に代えて106△四九飛なら互角くらいに戻っていたそうです。また、118△5八龍の王手に119▲5七桂と合駒しましたが、代えて歩でも銀でも金でも角でも詰んでしまったそうです。中継ブログでは、「里見は見切っていたようだ。控室では『さすが』といった声が聞かれる」と記事が出ましたが、その直前には「▲5七桂で詰まないというのが控室の検討だったが……」と書かれており、詰まないと思ったけどやっぱり詰むの???みたいな・・・いやぁ、そういう心臓止まるような書き方しないでほしいよ。

 

 タイトル戦に登場すること自体、もちろん大きなことなのですが、西山さんと戦うってことが大事なんじゃないかと。里見さん、頑張れ~将棋メラメラ将棋メラメラ将棋メラメラ(←番勝負なので3つ勝つという意味である。)

 

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おまけ。真剣勝負の後、不謹慎かもしれませんが、伊藤沙恵さんも手首曲がる派でした。