[将棋]「盤上に感謝と最高のコミュニケーションを」 | 福間香奈さんを応援するブログ!

福間香奈さんを応援するブログ!

女流棋士の福間(旧姓里見)香奈さんを応援しています。その他将棋や自分の日常のことなど。

 いよいよ次回からAbemaTVトーナメント団体戦に谷川九段、佐藤九段、森内九段による超レジェンドチームが登場のようです。プロモーションビデオ(PV)も少しゆったりと、森内九段が師範を務める横浜市青葉区の青葉将棋クラブを3人が訪れる道すがら、ぶらっと散歩しながらトークするというロケーションでした。僕が子供の頃は青葉区なんてなくて緑区ってけっこうでっかい区割りでしたが、横浜の港近くの中心部からは少し離れて住宅街というか畑がいっぱいある野山ってイメージが強いです。私は子供の頃、緑区のお隣の港北区に住んでましたので...。そう言えば、青葉将棋クラブでは、肇先生も講師をやられていましたね、今はコロナで教室もお休みのようですが。

 そのPVの中でも紹介されていますが、佐藤康光会長が掲げたキャッチコピー盤上に感謝と最高のコミュニケーションをでして、本人もあんまり浸透していないけどてへぺろ・・・と自虐ってましたが、ちょっと意味が伝わりくいかもしれませんね、言いにくいし。ただ、『「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日』みたいに、意味とかなんとかを超越しちゃうってのがキャッチコピーの世界かもしれません。もちろん「サラダ記念日」は有名短歌で、まったく別もんかもしれませんが。意味の方なんですが、会長の思いは将棋に深く感謝し、プロとして最高の技を見せ盤上で語り、また愛好家の皆様には、人と人とをつなぐコミュニケーションツールとして楽しんでいただければとのことだそうです。僕は最初、「盤上に感謝・・・コミュニケーション」は、棋は会話なりのように、プロ棋士の最高の技術による応酬を盤上で表現するということかなと思ったり、いやいや、プロの作った最高の棋譜を魅せることでファンの人とのコミュニケーションを活発化させたいということかなとも思いました。前者だと内向きな感じですし、後者だと「盤上から感謝・・・コミュニケーション」としたい感じもしました。会長の説明を読むと、ある意味、擬人化された将棋、プロ棋士、そしてファン(愛好家)の三者が登場してきて、その三者の関係が入り組んでいて、キャッチコピーとしてはちょっと整理できていないかなぁって。あと、一個前のブログで書いた米長永世棋聖の話でもないですが、将棋とはどこまでも深く読むもので、将棋を深く愛し感謝するということを表現したいのであれば、盤上はその結果のみが現れてくる表面のことになるので、少ししっくりしないかなぁと...。最近は、いろんなプロスポーツとかでちょっとやりすぎじゃないのと思わなくもないですが、「ファンの人たちのおかげです」とかサラッと言っちゃう時代なのに(Jリーグ以降だんだんそうなった?)、プロ棋士は難しい将棋に感謝し、ファンの人たち同士では気楽な将棋を楽しんで、と両者間に断裂があるようにも聞こえちゃいそうです。もっと単純に将棋ファンと取り巻く社会(とスポンサー(^^;)にプロ棋士が感謝するってことを言った方が分かりやすいんじゃないかと思うけど。反対に、ファンはプロの技術を楽しみ、ガチな人は勉強し、自然とプロ棋士を好きになったり尊敬したりということでバランス取れてると思うので。まぁでも、康光会長らしい言葉かもしれませんね。分かるんだか分からないんだか、でも何か無理やり力づくでまとめようとしているぞっウインク、・・・てか?

 

(このブログの意図は批判ってわけではないんです。このキャッチコピーを知ってる人がそもそも少ないんじゃないっていうのと(その意味ではわずかばかりでも宣伝させていただいてる訳でして)、やっぱり覚えにくいよねってのがあるんです。)