[将棋]NHK杯戦アーカイブ | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 昨晩のAbema団体戦も壮絶でしたが、今日の午前はこれを見た将棋ファンがたくさんいらしたかと思うので、簡単に。私も▲5二銀のシーンはネットで見たことがありますが、リアルタイムには会社入ってすぐ位の頃ですが、将棋をあんまり見たりはしてなかったかと・・・。

 ただ記録、読み上げが蛸島さんと山下さんっていうのは、そうだったよなという記憶があるので、日曜日の午前とか暇だったし、たまには番組つけてぼーっと見たりはしていたのかも。
 盤の背景に畳が映ってますが、昭和(か平成の初め?)な感じ。改めて言われると現在はどうなってましたかね?少なくとも畳ではない気がしますが・・・。カーペット?
 持ち時間10分、考慮時間10回なのに、序盤から考え込む加藤九段。4手目、6手目とかで数分とか考えてましたが、今は流石にそういう人はいませんね。この場合はこうって、大体決めてくるのだろうし。
 解説の米長棋聖。45歳と言われてましたが、貫禄はあるし話はやっぱり面白い。ここも「フフッ」と笑われて、「普通、長考したら考えた方の手を指すもんなのに、考えた末に無難な手を指すのが加藤さん」と。しかし、将棋の棋士で将棋そのものからもう少し広げて、運とか勘とかを含めた勝負論とかひいては人生哲学を語る人が最近はあまりいないですかね?羽生さんとかは沢山本を書かれ、人工知能の講演もされたりと多才ですが、ちょっと高尚な感じもするし、将棋は盤上のゲームであると規定して、それが正しいとは思いますが、トップがそうなると周りで泥臭いことを言う人もいなくなっちゃったかなと。時代も違うんでコンプライアンスがなんてことにすぐなってきて面倒だし。そうは言っても、渡辺さんなんかは、逆に現実主義、功利主義みたいな割り切ったところが面白いし、豊島さんや永瀬さんなんかも、かなり独創的な感じはします。将棋ファンを超えて、一般社会で認知されてってところまではいかないですし、そこを目指してるわけでもないでしょうし。ただ、そういうのも将棋が持つソフトとしての魅力の一つだと思うんで、改めて考えると電王戦って、そういう棋士の魅力を引き出したムーブメントだったのでしょうか。私は終わりかけた頃に見だしたんでリアルタイムの感覚がゼロですが。ネット文化とかSNS社会とか、昔とは環境が違うし考え方や感じ方も若い人は違うでしょうし。
 感想戦も30分ほどあって初手から振り返ってましたが、聞き手の永井さんが、最後、気を使いながら5二銀の局面を(なんて言ってたかなぁ)少し長めに映像の記録に残したいという感じでリクエストを出されていました。
 記憶に残る名局という意味では、羽生さんの名手が出て、相手も元名人、聞き手も大物の米長棋聖、しかもこのシリーズでは歴代名人(大山、中原、谷川)を撃破しての優勝にかかわる一番と、作ったようなストーリーがついてまわるものですね。
 
 米長棋聖はこの番組中に、強くなる人とそうでない人の差についての奥義をついに悟ったとの言葉があり、それは盤に穴が開くほど睨みつけているかどうかであると。盤の表面を眺めているだけではダメなんだと。到底その境地は理解不能ながらも、そういう表現だと、ははぁって何故か納得させられちゃいますね。やっぱ、プロはすげぇんだなと、さらにその中でも特別なんだろうなと。