第70回NHK杯将棋トーナメント「出場女流棋士決定戦」 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 頂上決戦となる西山vs里見戦でしたが、結果は西山三冠の勝ちでした。ひとにより、西山さん応援、里見さん応援、両者応援といろいろでしょうが、私は負けて悔しいとしか言いようが無いです・・・。残念でした。ただ、収録日がいつだったのか分かりませんが、だいたい一か月くらい前のことじゃないかと思うので、負けは負けですが、もう過去の話。週明けて4月の新シーズンに突入し、3日の金曜日からは女流王位戦のタイトル防衛戦が始まります。挑戦者は女流では最強の加藤桃子女流三段。おそらく全局、対抗形になると思いますが、女流棋戦では最長の持ち時間4時間の深い読み合いとなる熱い戦いが予想されます。長丁場の五番勝負ではありますが、やっぱり初戦は取りたいですね。頑張れ~里見さん将棋メラメラ
女流王位戦のサイトでは動画中継ではないですが、1分おきの静止画配信があるので、棋譜と合わせてそれなりに臨場感を得られます。それと特集記事がまだ去年のままになってますが、そのうち今回のものに更新されるかと。いつも遅いので(^^;、いつの間にか変わってるというパターンです。結構、書いてある記事は面白いのにね。
 

 序盤の両者。先手の西山さんが初手▲7八飛で三間飛車に振り、後手里見さんは、左銀を5三に上げて、角交換を入れての向かい飛車かと思いつつ、18△4四角と歩越しで狭いながら好位置に置いての組み立てでした。(手損になるので先手からは替えてくれないでしょうが・・・
 中盤辺りまでは、解説の都成六段も後手持ちで、指し手も早かったので持ってきた研究手順だろうとのこと。囲いは先手の金無双に対し、後手は美濃囲いから高美濃か矢倉に発展すると思いつつの雁木になりました。ソフトによると中盤、後手寄り-1000点くらいまで行ってたので、西山さん以外の女性(流?)棋士相手なら、優勢を維持したまま押しつぶせたのかもしれませんが、勝負手を放ちながらも言いなりにならずに体を入れ替える、そういうのが西山さんの技術であり、実力なんだろうと。
 感想戦も面白かったですね。里見さんが最初に悔やんだのは、76△1五歩の端攻めが少し緩かったかと。それと81▲8四歩と突かれたところ、82△同歩と取って受ければ先手の攻めの継続が難しくそれも有力だったとのことで、本譜は82△1七香成を先手でいれたものの香交換になりました。その後86△3五桂と攻め駒を足しましたが、87▲同金と食いちぎられ、88△同銀で先手に手番が渡ってしまったので、西山さんの反撃が始まり、89▲8三歩成、90△同金に、(先の端のやりとりで手駒になった香を使われ)91▲6五香が激痛で、以後は粘りにくい展開になってしまいました。92△6三桂と仕方なく合い駒して受けたのですが、むしろ92△同銀、93▲8三飛成の一瞬に、94△ニ七飛成と突っ込んで、95▲同玉に96△2五香と打っていけば先手玉は詰んでいたのではないか?というのが上の写真です。西山さんは、そこでの香車の王手は読んでなくて桂馬なら引いて詰まないと考えていたとのことで、詰みが読み切れてなかったけど踏み込むべきでしたかと里見さん。(*95▲4九玉と早逃げすれば詰まないらしいですが・・・。
 
 負けてしまったのは残念ですが、こちらもテレビを見つつ棋譜を書き写し(たぶん本戦でないのでネットに棋譜が出ない)、熱戦を堪能しました。