将棋観戦~やっぱり先手? | 福間香奈さんを応援するブログ!

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女流棋士の福間(旧姓里見)香奈さんを応援しています。その他将棋や自分の日常のことなど。

 そろそろ1週間になりますが、NHK杯の決勝、どちらが勝っても初優勝とのことでしたが、深浦九段が勝ちました。おめでとうございます。努力と根性が売りで真面目だけど実は熱くて楽しい人というイメージです。ベテラン健在というところでしょうか?さて、NHK杯の決勝は対局直前のインタビューで結構、素顔の部分が見れるようで、そこが楽しみでもあります。二年前の山崎八段はもちろん最初から気合入っていたのでしょうが、振り駒が終わって先後決まった辺りからは、顔つきが変わって目がイッちゃってましたか。でも、そういうのが戦いって感じで良いと思うんですね。ポーカーフェイスの人ばかりでなくても。。。で、その時も相手は稲葉八段だったと思うので、2回目の準優勝は強さの証明でありながら、ここ一番の星を逃すみたいな感じになって勝負師は嫌うかもしれませんが、でもやっぱり強いからの準優勝ってことで良いと思いますが。今回、振り駒で後手引いて、その直後のインタビューでは積極的に指したいけど、後手になったので、状況に応じてみたいなことを言われてましたが、どちらかと言うとむしろ無理気味ながら突っ込んで玉砕したようにも見えました。後手だからかどうかは分かりませんが。
 昨日は王将戦7番勝負の最終局で渡辺三冠が勝ち、2勝3敗のかど番を乗り越えての逆転勝利です。渡辺さんはフルセット最終局にもつれ込んだ番勝負で8勝2敗だそうですが、これもここ一番で勝負強いということより、そもそも強いが基本かなぁと。でも、ここ何年かの棋王戦での千田さん、永瀬さん、そして昨日の王将戦の対局と、先手引いているところは運の強さも有るかなと。本人も対局後のインタビューで飛車角大駒切っての勝負で無理気味ながら、先手の利の分が残ってたかもというような表現をされていました。
 プロの将棋で先手の勝率は、流行りの戦形などによって変わるものの大体5割2分くらいというのが定説(と言うかデータ?)ですが、プロ同士でも強い人は(先後どちらでも)強いということで薄められていると思うので、仮定上の話かもしれませんが全く同じ棋力のプロ棋士同士が戦った時の先手勝率は、もう少し高いのではないかと。タイトル戦で両者トップレベルの僅差となれば先手の有利さは5割2分より高くても不思議ではなく。先手の利については、渡辺さんなんかはテニスのサーブゲームほどではないにしろという表現で、前から言われてますし、結構大きいのかなと。先手勝率について約5年前に、あの山本一成さんがPonanza同士で実験して51.82%だったと。コンピュータソフトでの結果がまた中途半端な?約52%でプロ棋士の結果とほぼ同じというのが不思議ながら意味あるのかなとか思いましたが、最近のソフトでも6割は行かないけど、αゼロ同士だったらどうなんだ(もっと高い?)とかQhapaqさんが1年ちょっと前に書いていました。プロ棋士同士の場合は、序盤研究でこの出だしの戦形だと、進みうる局面はこうこうこうで、この分岐ならどう、この場合はどうと、少しずつ試しながら潰しつつ、良くなりそうな変化が無さそうとなればそもそも誰も指さなくなるみたいなこともあるでしょうか?
 まぁ、しかし先手勝率が55%くらいだとして、番勝負最終局でも振り駒が100%運でどちらが先手を引くかは半々なので有利不利とはなりませんが、いったん先後が決まったら、55:45では真剣勝負にしてはハンデが大きすぎのような気はします。(囲碁みたいにコミとか作れないし・・・)
 話変わって、今週末の日曜日、29日はNHK杯出場女流棋士決定戦があります。最近少し分が悪いので何とも言い難いですが、里見さん、頑張れ~メラメラ将棋。勝てばもちろん嬉しいですが、まだまだ一年なり三年なり・・・と先を見据えての道の途上の一勝負です。とは言え、まずは観戦、必勝です!!