[将棋]祝!里見女流名人V11を達成! | 福間香奈さんを応援するブログ!

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女流棋士の福間(旧姓里見)香奈さんを応援しています。その他将棋や自分の日常のことなど。

 今日の第3局で挑戦者の谷口女流三段を94手で破り、第46期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負は3勝0敗のストレートで里見女流名人がタイトル防衛を果たし、連続V11を達成されました。このV11という数字は女流棋界でも過去女流王将10連覇を達成した林葉さんの記録を抜いて単独最多記録となりました。私もにわかファンですが、V8の時から見始めているのでかれこれ4年目にはなり、早いものです。なにはともあれお祝い女流名人タイトル防衛おめでとうございます!!。(終局直後のインタビューはこちら。)里見さんの発言は今回に限らずでしょうが、記録の数字は結果であって、ご本人はもっと将棋が強くなれるかどうか、着実に勉強していきたいと、そういう風に思われているのではないかと思います。あとインタビューで地元の応援のありがたさを繰り返し述べられ、やはり辛く苦しい時の支えが大きく(大きかった?)、その支えに対する感謝の気持ちが大きいのですね。ただ、地元民でない私的にはちょっとジェラシー・・・ショボーン(そういうことを愚痴るのは子どもっぽいとは思いますが爆笑)。

 一方、挑戦者の谷口さんも女流名人戦が始まる前のスポーツ報知でのコメントで次(*)のように言われており、結果は3連敗でしたが志高くとでもいうのか、これからも継続して研鑽されるのではと、そこが大事なところなんじゃないかと思います。そういう積み上げで、ご本人自身もそうですが、女流棋界全体も盛り上がっていくのではないかと。それによって競争はどんどん厳しくなるでしょうが・・・。

(*:1月14日のスポーツ報知より。「昨年、木村先生が46歳で初タイトルに輝いたシーンには本当に震えましたし、伊藤さんが何度も何度も里見さんに挑む姿を見ると『自分も』と思います。」)

 今日の対局ですが、谷口さんは先手中飛車を採用し、敗れはしましたが気合は感じました。里見さんが居飛車ならそれでも良しだったのでしょうし、相振りになった形で、5筋の位を取り、15▲6五銀、17▲5四歩といきなり仕掛けました。その後がすんなり収まったので、後手が手得のような感じもしましたが、里見さんに先に仕掛けられて(善戦であっても)一方的に負けてしまっては次に繋がらないし、実際午前中は力戦模様で気を使う展開になり時間を削ることには成功していましたし(もっとも両者ともにということではありましたが)。昼休み明けも一進一退のようで、全体的には里見ペースのような雰囲気もありつつ、ゆっくりしたやりとりが続き、少し膠着状態のようにも見えましたが、69▲5七金と下がった一手に対して、70△2六歩と先手の玉頭に手を付け、そこから十字飛車が決まり、その後は一気に攻めが加速していきました。8七に飛車が成りこんだ後、88△2六歩と再度の玉頭攻めからは一気の寄せで勝負が決まってしまいました。まさに最後は出雲のイナズマ⚡。先手もその辺の攻防は仕方ないところで攻め合いの順を選んだのだと思いますが、一手差にもならなかったのと、里見さんは1時間、谷口さんも40分と時間を残しての終局だったので、もう少しどこかで粘る順序が無かったのかなぁとは思いましたが・・・。そういう意味では午前中から昼休み明けの中盤辺りでリードするまでは惜しみなく時間を投入し、優位になってからは早めにどんどん手を決めていかれた里見さんの時間の使い方も終わってみれば理想的だったかもしれません。

 

公式の中継ブログにリンクを貼って、11連覇の軌跡を振り返っておきます。

36期(2010年)3-0清水市代

37期(2011年)3-0清水市代

38期(2012年)3-1清水市代

39期(2013年)3-2上田初美

40期(2014年)3-0中村真梨花

41期(2015年)3-0清水市代

42期(2016年)3-2清水市代

43期(2017年)3-2上田初美

44期(2018年)3-0伊藤沙恵

45期(2019年)3-1伊藤沙恵

46期(2020年)3-0谷口由紀

 

明日はスポーツ報知を買うぞと!将棋音譜ウインク

 

 

(ブログ先頭で94手と書くところを、うっかり昨日は84手と間違えて書いてました。失礼しました。)