産経新聞より
現在は24日夜中になってますが、昨日23日の第41期女流王将戦三番勝負第2局で里見女流王将が挑戦者の西山女王を下し、対戦成績を1勝1敗のタイに戻しました。最終局は11月1日ですが、その2日前の10月30日には女流王座戦が開幕しますので、これからが正に総力戦となっていきます。里見さん、頑張れ～
女流王将戦は囲碁将棋チャンネルで生放送していましたが、日中は会社だったのでリアルタイム観戦はできず、モバイル中継もないので割り切って仕事してましたが、夕方ツイッターを見たら、里見さんが勝ったと！しかも居飛車穴熊で完勝だったと（朝日新聞）。
つい先日のNHK杯で稲葉八段の居飛車穴熊に負けてしまいましたが、NHK将棋テキストを見たら（先月号？立ち読みだったんですが・・・）、稲葉さんのコメントで「里見さんは自分で穴熊を指さないから、その堅さに組まれる前の手に甘いことがある」という旨の辛口コメントが載っていました。直接それでってことはないのでしょうが、里見さんが穴熊に組むと本気度が見えるというか。。銀冠からの組み換えなので自然な対応の中かもしれませんが、西山さんは暴れて展開を作っていきたい方だと思うので（本当か？）、じっくり抑え込みを図りつつ自玉を堅めていく流れは、序中盤の作りの精巧さでは西山さんより上なんじゃないかと思うので上手くいった快心譜になったのかなぁと。西山さんの方は三間飛車のいる3筋の重さがずっと解消できずに力を発揮できない形になってしまったかと思うので。（素人の感想です・・・）
里見さんの穴熊は、約3年前の『王位』お正月（2017）の特選対局で羽生さん相手に相振りの美濃囲いから組み替えた対戦しか記憶にありませんでした。。。が、ツイッターの方で勿忘草さんが、居飛車穴熊は3年前の室谷さんに先勝を許した倉敷藤花の第2局で使われたとの指摘あり。ちょうど私は里見さんのファンになったばかりだし、将棋見だして数か月くらいの時だったので、全然記憶にありませんでした。
穴熊と言えば、肇先生が教室で、「女流棋士で穴熊組む人少なすぎ。普通にやったんじゃ里見さんにみんなボコボコにされて終わっちゃう」と言ってたことがありました。
先週、髙崎六段とのNHK杯の録画をもう一回見てたんですが、解説の羽生さんが、里見さんは常に少しずつ新しいことを取り入れていて、そういうのがずっと女流トップに居続けられる理由の一つというようなことを言われていました。そんなことを思い出しつつ、なんにせよ勝って何よりです。