[将棋]今泉健司四段の本を読みました | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 棋楽さんの日記を読んで以来、今泉四段のことがなんとなく気になっていて、いつも会社帰りに立ち寄る駅前の小さな本屋に本が有ったはずだというのを思い出し買って読みました。昨夜の話です。「介護士からプロ棋士へ 大器じゃないけど、晩成しました」という本です。最近は、ざっくり読むなら立ち読みでも良いとか、ネットで中古本を注文というケースが多いのですが、ちゃんと目論見通りの本棚に見つけ、パラパラめくったりしましたが、こういう魂の入った本を立ち読みはないだろうと思って予定通り買ってきました。そんなに長い本ではないので、昨夜一気に約200頁を読み終えました。登場する棋士も名前を知ってる人が多く、この前静岡の前夜祭で見かけた(優しそうな)中尾五段が大事な局面で出てくるなど、当然ノンフィクションなので実在人物が登場する訳ですが、少しタイムラグは有るものの臨場感を持って読むことができました。それで、この本は素晴らしい。2回の挫折を経て新制度でのプロ棋士合格ということでハッピーエンドになりますが、負けの鬱憤を晴らすために生活が乱れてどん底に落ちた時の話とかも書かれています。たぶん、もっといろいろ有ったのだろうというのは2回目の挑戦時に小林健二九段が師匠を引き受けなかったということからも想像されます。あと最後のほうで登場する「彼女」の言葉には本当に力が有ります。(その後、どうなったのですかね?)そして、最後に合格を決めた第4局の前に自分の不安な気持ちをすべて書き出した後に辿り着いた言葉が、「勝つしかない」。

 今年の京急将棋まつりとか、是非来て欲しいです。