前回のブログで書いた評価値の解釈にどうも納得がいかなかったので、再度いろいろ調べてみました。そうすると、大変大きな誤解をしており(申し訳ない)、評価値はBonanzaが良しとした解析結果(推奨手)の点数であって本譜指手の点数ではないとのことでした!したがって、解析結果と実際の指手が違った場合、1手前までの(本当に正しいかどうかは分からないとしてもソフトが考える)予想候補手としての評価値を表していることになるので、グラフの横軸を一つずらしてみることにしました。その結果が上図で、いくつかの不明点は解決。謎のままのところもいくつかあります。
1)中盤までは概ね先手ペースというところは変わらない
2)先手63▲5四桂が好手と言うわけではないが、64△5四飛は良いとしても、66△5二歩は弱気過ぎて、先手に振れた。(ちなみに64,66手目では共に△3七歩成を推奨)。ここはほぼ青野先生の指摘通り。
3)71▲4一銀成は成らずの方が良いというのがBonanzaの考え。ここで森下先生は成りはどうか?と疑問を呈していたが、青野先生は成りは良い手でしょと意見が割れていた。
4)82△7九飛の王手で一瞬後手に評価値が振れるが、次の83▲8八玉も当然の一手なので、これは計算上の綾とでもいうのか??おそらく後手優勢に転じたという意味は無いものと思われる。
5)84△8五桂、85▲5一角の応酬は本対局の最大の見どころで、8五桂の場面では里見さんが勝つのではと期待が膨らんだのですが。。。この2手で大きく点数が動かないと言うのは、最善手の応酬だったからと解釈するのが正しいのかもしれません。
6)角道を止めた95▲3五歩以降は不可逆的に終局へと進行。ただし、これもソフトの実用的な時間範囲での計算可能な手数の問題が有るので、もう少し前の時点で、それこそ▲5一角で決着が付いたのかもしれませんね。。。やっぱり悔しい。
*)その他、前回のブログで変なことを書いてしまった78△3九飛の推奨場面ですが、下記のような手順を示していました。金を使わせる訳ではないけれども、79▲5九歩と打たれた後も粘っていこうという感じでしょうか?以下、△1九飛成、▲3二龍、△3一歩、▲同龍、△5四香、▲6八金、△8五桂、▲7六銀、△3七銀成、▲8五銀、△5九龍でした。
後手番でしたが初戦を中飛車で落としたので、二戦目からどのような戦法でいくのか?あと第三戦は千葉なので解説会にやっぱり行きたいなと思うようになってきました。さらに2/17に東京で女流王座の就位式+祝賀パーティーが有るので、そちらは申し込んだったでよ。