我が家の台所のガスコンロ、お袋殿が年末の掃除をしようと天板を開いたら中は吹きこぼれの汁でサビサビ、本来一緒に持ち上がってはいけない部材まで下のほうがサビが酷いためもげて従いてきてしまった、という。
ガス屋さんに相談した結果、ああこれは寿命ですね、というので全取っ替えする羽目に。
で、ここからが本題。
前にコンロを取り替えたときは保安基準が変わる少し前で、過熱防止装置は付いていなかった。天ぷら用である左隅の火口だけ、天ぷら温度管理・炊飯・沸騰のために温度センサーを持つ代わり、他の2つにはなし。最大限火力を使っても時間管理以外とくになにも制約がないので、火力の強い右前は他の家庭より数段激しく使い倒した。
今の保安基準では、家庭用については1口だけのものを例外として原則全て保安装置を義務付け(1口でも大抵立ち消え防止は付いている)ているので、「ここぞ」という時に「過熱」と判断されて火が弱まってしまう、という。
火から離れるほうが悪い、という意識があるので、調理器具に制約はほしくなく、なるべくなら今までの焜炉を可能な限り使い続けたかったのだがもうどうしようもない。
ビルトイン式の構造になっているため、1口の据え置きを置くわけにもいかない。
料理を愛好する人や、そもそも本職が料理人の人にはかなり不評のようで(そして中華の炒め物系は家庭レベルとしてもそのままではほぼ不可能という)、一時的にリミッタを解除できるようにはなっていた。業務用には今もリミッタ自体ついていない。客に供せるレベルの料理を作れなくなるのが明らかだからだ。
ただ、餅焼きのアミもだめ、たまたま焜炉の脇にかけていたアウトドア用トースターもだめ、あれもだめ、これもだめ、と随分制約が付きまくった。
め、面倒くせぇ・・・。 正直なところそうである。
そして、あれこれ保安装置で厳重に守られているものしか知らない世代になると、危険を自力で回避するという考えや、応用するすべを知らない・思いつかない、というふうになるのではあるまいか。
子供の頃、風呂場の給湯栓は2つのカランが付いているだけの混合水栓で、お湯の温度は自分で加減するしかなかった。
安全上、「水を先に出して徐々に湯を足していく」のが鉄則だと4、5歳の頃までに教わっている。
今の4、5歳児はこの方法を知らないほうが桁違いに多いだろう。