© スポーツニッポン新聞社 <日本ハム沖縄・自主トレ>ノックを受け送球する清宮(撮影・高橋茂夫)

 日本ハム・清宮が楽天への復帰が決まった田中との対戦を熱望した。沖縄・名護での先乗り自主トレ後に取材対応した時点では正式発表前だったが、今季田中と対戦する可能性について問われると「バリバリのメジャーリーガーのイメージ。楽天が強くなってしまうのは嫌だけど、対戦できるのであれば光栄」と目を輝かせた。

 06年夏の甲子園決勝再試合の早実―苫小牧駒大戦を清宮はアルプス席で観戦。駒大苫小牧・田中と早実・斎藤(現日本ハム)の投げ合いに刺激を受けたことが本格的に野球を始めるきっかけとなった。

 田中と名勝負を繰り広げるためにも打撃向上は欠かせない。フリー打撃では45スイングで7本の柵越え。「本塁打だけではなくていい打球も多かった。今までもずっと使っていただいてふがいないシーズンばかりなので、少しでも貢献できるような活躍をしてチームを盛り上げていきたい」と意気込んでいた。

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日本ハム田中瑛斗が投球再開 大幅なフォーム改造中

日刊スポーツ

ブルペンで投球する日本ハム田中(撮影・佐藤翔太)

昨年7月に右肘関節鏡視下手術を受けた日本ハム田中瑛斗投手(21)が28日、リハビリを行っている沖縄・名護のブルペンで、本格的な投球練習を再開した。手術後初めて捕手を座らせて30球を投げ「久しぶりなので、まだ(投球フォームが)バラバラのところもありますが、最初にしては投げられました。3月の教育リーグで投げられたらベストかなと思います」と、実戦復帰を見据えた。

【写真】投球を再開した日本ハム田中瑛斗

大分・柳ケ浦出身。高卒2年目の19年終わりごろから、右肘に痛みを感じるようになった。「病院で保存治療か手術かと言われ、最初は保存治療を選んだのですが…」。なかなか痛みは消えず、決断した。昨季は2軍戦でも未登板に終わっただけに、再スタートへの意気込みは激しい。 2月1日からは、沖縄・国頭の2軍キャンプに場所を移す。温暖な南国での調整に「何も感じないくらい状態がいい」。メスを入れたことで「ずっとモヤモヤしていたけど、今はすっきりした」と、笑顔が戻った。右肘の負担を減らすため「軽い力で、以前と同じ出力を出せるように」と大幅なフォーム改造にも取り組み、復帰の日に備える。 「キャンプ中に50~60球、投げられるようにしたい。スタートは出遅れるかもしれないけど、去年、投げられなかった分も、しっかり上(1軍)で勝ちたいなと思っている」。2季ぶりの1軍登板、そして待望のプロ初勝利を目指す。【中島宙恵】