© スポーツ報知/報知新聞社 ブルペンで投球練習をする日本ハム・吉田

 日本ハムの吉田輝星投手(20)が26日、ナックルカーブの完全習得に着手した。沖縄・名護での先乗り自主トレでブルペン入り。座った捕手に55球中4球、同球種を投げた。右腕は「空振りをとれるボールが今のところフォークしかない。もう一種類あればだいぶ幅が広がる」と意図を明かした。

 昨シーズン中にチームの先輩の上沢から教わり、リリース時は「空手チョップみたいな感じ」で投げるという。昨年2軍戦で1球投げた時には「ベースの5メートル前くらいでワンバウンドした」と振り返るが、25日のキャッチボールで久しぶりに投げた時に「けっこうブレーキが利いていたのでもう1回練習しようと思った」と手応え。今後は実戦でも使っていく予定だ。

 今オフは例年の2、3倍の走り込みで体力強化。直球の質も向上したが、さらなるレベルアップへ余念はない。「(ナックルカーブは)ボールを強く切る。そうすると、真っすぐもそのくらい強く(指を)かませないといけないイメージになるのでけっこういい球がいく」。相乗効果を生む新たな武器を手に入れて、勝負の3年目に臨む。(後藤 亮太)