138:大崩山3 〜ひとりキャンプな旅〜 (祝子川登山口) | 山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

九州(主に熊本)の山登りやってますw
よかったら読んでやってください(o^^o)

いよいよ夏休みっ

山に登るぞ〜っ

…と…意気込んでみたものの、天気予報では休み期間はすべて雨…(泣)

しかしそんな中でも一日だけ晴れる日と場所を見つけたっ

そこは…

 

〜大崩山〜

大分県と宮崎県にまたがる祖母傾国定公園内にある1,644mの山。

花崗岩で形成された雄大で険しく美しい山であり、全国各地から多くの登山者が訪れる名峰である。

 

夏休みはテン泊するつもりだったので、九重にするか国見岳に登るか、はたまた大崩山にチャレンジするか…と悩んでたのだが、見事晴れた日をゲットしたのは大崩山だった。

大崩山山頂付近にはりんどうの丘というテント場が存在するが、あの厳しく立ちはだかるワク塚・坊主の両尾根をテン泊装備で登るのはチョー厳しい…(汗)

でもまぁ、ゆっくりゆっくり気をつけて登ればワク塚尾根ならなんとかなりそう…

と、コースをあれこれ考えていた時、別ルートを見つけたっ

大崩山の北側から登る登山道を使えばなんか楽に行けそう…(楽)

ということで今回は、祝子川登山口から山荘とワク塚分岐を経由して三里河原、そこからもちだ谷を登って山頂手前の稜線に取りつき、そこから下ってりんどうの丘でテン泊、朝にご来光を拝んでからワク塚尾根を下るコースを計画した。

今から考えると無謀な計画だったが、この時は距離と時間を計算したら不思議と行けそうな答えになったワケである…。

 

さて、当日は一泊ということで朝5時に自宅を出発して宮崎県延岡市に入り、いつもの祝子川沿いの県道207号を北上して祝子川登山口に8時に到着した。

この日、世の中は平日ということで登山者は少なく、私以外には2人しかいなかった。

ふたりとも日帰りらしい格好だったので、たぶん本日テン泊するのは私だけだろう…(寂)

 

本日はあいにくの曇り…。

しかし予報では回復するということなので信じて進むことにしよう。

 

でゎ 大崩山テン泊の旅に…いざっ

まずは登山口で入山カウンターをポチってから、いつもの通り坊主尾根分岐を目指す。

ここまでは何度も通った道なのでサラッと…(抜)

 

いつもの道をいつものように間違えながらも進んでいく…。

しかしテン泊装備はやっぱり重い…。

この装備で大崩山はさすがにキツいな…(弱)

それにしても左下を流れている祝子川、本日は水量が多いようだ。

咲夜までの台風大雨が原因か…

そしてまたそれが原因かどうかは分からないが、湿度が高くムシムシしてる…(汗)

この道もなんだかんだと険しい道だが、ザックが重いとその険しさも倍増する。

いつもなら簡単な沢渡りも重装備だと命懸けだ…。

 

やっとのことで山荘のある坊主尾根分岐に到着、そのまま通過してワク塚分岐に進む。

ここからも重装備の私には厳しい道が続く。

しかしこの間は比較的に平坦なところが多いので気分的に楽。

ザックの重さにも少しずつ慣れてきた。

 

そしてワク塚尾根分岐に到着する。

ここで一旦休憩…。

山に来れば少しは涼しいと期待していたが、湿度が高いためかそこまで涼しく感じない。

汗もバンバン噴き出してくる…が、大汗は実践済み。

やっぱりこの前の古祖母山長距離(次記事)をやってて良かった…。

 

さて、三里河原へ…ここからも険しい道は続く。

平道もないではないが、沢渡りに岩登り、ロープ場もあってなかなかの険しさ満載な道である。

それにしても汗が止まらん…(噴)

 

この道、とにかく沢が多い。

危険を伴う沢渡りであるが、キレイで冷たい水なので顔を洗ったりタオルを濡らしたり出来るので夏場は助かる。

 

厳しい道を黙々と進んでいると、やっぱりキツい…こんな時には弱気な私が現れて呟く…

こんなキツい目に遭って何が楽しいんだ?

家でゲームでもしながらゆっくり過ごせばいいじゃないか…(魔)

… … …

いやっ いやいやっ

この緊張感と苦労があってこその、その先にある絶景と達成感っ

これは家に居ては体験出来ないモノなのだっ

引っこんでろっ 悪い私っ(叩)

そんな一人芝居をしながらも、しばらく進み続けると比較的大きな沢が現れた。

喜平越谷というところで木山内岳への登り口との分岐だ。

ここは沢を渡って真っ直ぐ三里河原へ進む。

 

そこから先もいくつもの沢を越えていく。

なんか沢登りしてるみたい…(汗)

そんな中、とうとう晴れ間が現れたっ

お〜 予報通りの天候っ(嬉)

一気に周りが照らされて山が明るくなってきた。

気持ちいい〜(喜)

天気が良くなると道も良くなってきた。ズンズン進んでいこ〜っ

…と、しばらく進むと少しずつアップダウンしだしてきて、その先で険しそうな箇所に…(汗)

どうも五葉ダキと呼ばれるエリアに入ったようだ。

険しい道を進んで、さらに岩場を登っていくと…

 

スラブ岩(と思われる)に到着〜っ

おぉ すげぇ(驚)

水が流れてる一枚岩がドーンと姿を現す。

ここでちょっと休憩しよう。

開けているので外の景色も絶景だ。

小積ダキもよく見えるっ

カッコいいねぇ〜(惚)

 

心が癒されたら先に進もう。

まずこのスラブ岩を横渡り…その先でも同じスラブの横渡り…(怖)

写真ではただの道のように見えるのだが、この左手下は垂直なスラブ…まぁ垂直の壁と思っていただければよいのだが…祝子川まで真っ逆さまに落ちていけるように仕上がっている…(怖)

この道となっている足場が地滑りでもしたら一気に行方不明だな…(汗)

 

その先もなかなか険しい道を進んでいくと…立て看板が現れた。

「台風のよる地滑りで通行止め 大崩山山頂へはワク塚尾根か坊主尾根を」という…。

えっ?? ここで??

この前の反省もあって進むのを少し悩んだが、とりあえず安全に進めるところまで行ってみることにした。

 

看板から上の岩場をよじ登り、そこから下り続けると一枚岩を流れる沢に出た。

そこからさらにいくつかの沢を渡り、恐る恐る進んでいくと…

 

美しい景色の河原に出たっ

おぉ〜 とても清らかで美しい河原だっ

ここが三里河原というところかな…。

晴れ渡った空と木々の緑、それに映える清らかに流れる水…

素晴らしいっ(癒)

 

…と、次の目印テープは河原の向こう側でヒラヒラしている…。

川を渡れということなのだが、どうもここは靴のままでは渡れそうにない…。

そこで沢渡りグッズの登場だっ

マリンシューズとか呼ばれている…水遊び用の足袋みたいなもんで、靴底は滑止めにゴム製になっており、水に濡れても水捌けが良く作られている。

私はこれをテント場シューズとして使っているのだが、こういう渡渉時にも利用できて便利な履き物である。

準備が出来たら渡る…

うわっ 冷てぇ〜〜っ

長く浸かってると足が痺れてくる。ヤラセ写真もソコソコに早く渡ってしまおう…(焦)

 

渡り終えたら休憩することにする。

ちょうどお昼の時間となったので昼食にしよう。

本日の昼食メニューは…

山芋トロロそば♪

いただきまぁすw

 

さて昼食を終えて、しばらく河原の清らかな流れに癒されたら先に進むことにしよう。

 

ここからは沢沿いに西方向へ登って行く…のだが、道がない…(焦)

たぶん沢伝いが登山道だったらしいが、岩が崩れて進行不可…。

仕方ないので山側に登って沢沿いに進んでみる。

 

不安ながらも進んでみると目印テープがあった…またあった…。

お〜 よかったよかった(安)

天候はまた曇ってきて芳しくなくなったが、テープを見つけて元気は出てきた。

よしっ がんばろっ

 

そんな矢先、またもや目印を見失う…というか…無くなった…(汗)

左手の崖崩れした斜面が、なんとなく登山道だったらしい形跡…。

ここか…台風で地滑りしたってトコは…。

しかし行けないほどでもないので、念のためにヘルメットを装着し、慎重に慎重を重ねて斜面を進んでいく。

 

やっと平坦になったところで目印テープを発見。

ふぅ…なんとかクリアだな…。

しかしその先でまた地滑り斜面が登場…(汗)

先を見てみると、かなり遠いところではあるが目印テープがヒラヒラとはためいている。

あそこまで行けるかな…

ということで、さらに慎重に慎重に…途中の足場が不安なところはロープも使いながら、安全を確保しながらゆっくり進み続ける。

ふと…下を見てみる…

ぬゎっ 危険危険っ(怖)

足場を間違えたらひとたまりもないぞ…(汗)

 

このような状況のため両手が塞がり写真も撮れない…もちろんヤラセ自撮りなんぞは出来るワケはないっ

命の危機を感じている…そういう現場である…(怖)

そんな危険極まりない斜面を、とにかく身の安全だけを考えながらゆっくり…何センチかずつ…進んでいく…(恐)

何故そんな危険を冒してまで進むのか? …それはね…戻れなくなったから…(泣)

 

とうとう斜面を進むのが不可能になったところで、仕方なく沢に下りる。

さて進退極まったらしい…(困)

ん?

目の前の大きな岩を乗り越えて行けば、なんとか目印テープまで行けそうだぞ…。

慎重に…慎重に…岩を乗り越えて、やっとこさ安心なところまで出たっ

ここで一旦休憩…

いやぁ怖かったっ(泣)

まだ…生きてます…

 

ここからは目印テープを伝って進んでいく。

そしたらいつの間にか「もちだ谷」を登って大滝に向かう登山道に入っていた。

やったっ

幾多の困難を乗り越えて、とうとう登山道に進入したぞ〜っ(嬉)

…しかしここまでの戦いでかなりの体力を消耗している…。

ゆっくり登っていかなければ…(戒)

 

ここからの道は左手の沢を伝って歩いていく感じだな…

テープを見失っても、南に向かって沢伝いで谷間を登っていけば大丈夫みたいだ。

 

しばらく登り続けると水瀑の音が近くなり、木々の隙間から大きな滝が見えてきた。

あれが大滝というところらしい。

登山道は滝の右側の急登を登っていくのだが、その急登を前に休憩がてらにと大滝を見学に行ってみる。

おぉ そんなビックリするほどの滝ではないが、なかなかダイナミックな滝でいらっしゃる…マイナスイオンがたっぷり…(癒)

 

さて滝に活力をもらったら、いよいよ急登だっ

黒金山尾根で鍛えた脚力を見せてやれっ(奮)

…と張り切ったものの、やはりここまでの体力消耗は甚しく、思うようになかなか進まない。

やっとのことで急登を登りきる…(汗)

どのくらい登ってきたかとスマホを見てみると…まだ3分の1ほど…(泣)

いやいや…それでもちゃんと進んでるじゃないか…ゆっくりでいい…少しずつ進んでいこう。

 

沢伝いに登り続ける…たまに沢に寄って冷たい清流で顔や頭を濡らして冷却…(冷)

キツい登り…なのだが目に映る景色はとても美しい…。

ほとんど使われていない道なので踏み跡はまったくないが、ただ登山道を示す目印テープがしっかりあるので助かる。

斜度としてはそれほどでもないのだが、とにかく登りが続くのでホントにキツい…

でも景色は相変わらず美しい…。

 

テープを伝ってひたすら登り続ける…

テープを見失なったらスマホで破線道の方向を確認しながら登っていく。

 

だんだんと足が上がらなくなってきた…(弱)

なんだか意識も朦朧としてきた…(薄)

ああ…人ってこんな感じで遭難するんだなぁ…

…って…

おいおいっ

しっかりしろっ(焦)

 

ヤバい状態に陥りそうになったので、ここで一旦足を止めて休憩っ

一息つこう…。

 

腰を降ろして汗を拭き…そんな時にいろんな山での急登体験を思い出した…

たくさんの急登を登ったなぁ(想)

もっとキツい登りもあった…

もっと危険な登りもあった…

そうだ…

そんな経験を積んできたんだっ

まだまだがんばれるっ(奮)

よしっ ここで秘密兵器の炭酸飲料だっ

 

うおぉぉっ(沁)

よぉしっ いくぜぃっ!

気合いが入り、さらに登り続ける。

しかし体力の消耗具合は甚しく、気持ちとは裏腹に足がなかなか上がらない…。

そんな疲れたカラダに立ちはだかる最後の急登…(泣)

さらにだんだんと岩がゴツゴツしてきて歩きにくい。

いいんだ…焦らなくていい…ゆっくり…ゆっくりだ…少しずつ…

 

お? なんかあるぞ…なんか機械の部品…?

おぉ 遭難追悼碑だ。

ここは昭和35年に起きた大和航空機の墜落現場で、今でも遭難追悼の碑とともに残骸が残されている…(悼)

そこからも少しずつゆっくりと…ほとんど動いていないのではないかと思うくらいのスローペースで登っていく…

でももう少し…ほら…稜線がすぐそこに見えてるじゃないか…がんばれ…

 

しかし悲しいかな、その稜線がなかなか近づいてくれない…(汗)

蜃気楼か?…と思うくらい近寄れない…

もう少し…もうちょっと…がんばれ…がんばれ…

 

そしてとうとう…

大崩山山頂に続く稜線道に取りつけた〜っ

エイドリア〜ン〜 オレはやったぞ〜っ(謎)

(ここではロッキーのThe Final bellを流していただきたい…)

 

いやぁ〜本気でキツい登りだったっ(汗)

途中で何度もヘコタレそうになったが、登り終えるとなかなか楽しい登山道だった…

…ということにしておこう…(惜)

 

さてここからは下りとなり、それも知ってる道なので気持ち的にはずいぶん楽になる。

スイスイ進んでいこう〜

 

すぐに現れる分岐はワク塚方向の左方へ。

荷物が重いことに加えて足が弱ってるため、下りはゆっくりコケないように…。

上ワク塚の手前の分岐から坊主尾根方向へ進み、りんどうの丘を目指す。

 

ここからの道は初めて通るのだが…なかなか険しい道だな…(汗)

イメージではもっとスイスイ行ける道だと思ってたのだが、なかなかどうして…(危)

そんなアップダウンする道をゆっくり安全に進んでいくと…

 

りんどうの丘に到着〜っ

やっと…着いた…キツかった〜っ

りんどうの丘は東側にある岩場からの展望が評判の景勝地である。

しかし私が到着した時はガスの中で景色がまったく見えない状況だった…(残)

 

兎にも角にも時刻はすでに午後5時半を回っている…まずはテント設営だ…(焦)

 

幸い私のテント(MSRのエリクサーⅠ)は簡単に設営出来るので、疲れたカラダではあったが10分足らずで設営完了、荷物を整理して着替えも済ませたら…

とりあえずメシにしようっ

本日の夕食メニューは…

前回の九重テン泊と同じく、カップ麺(カレー)とごはん♪

でゎ いただきまぁすw

 

食事を済ませてゆったりとコーヒーでも飲もうと準備していると…

おぉ 日暮れと同時にガスが晴れてきたぞっ(喜)

 

わぁ〜 ワク塚から袖ダキまで見えてきた〜

赤く夕陽に染まった空と大崩山…

そんな美しいこの山には、たぶん私ひとりだけ…

大崩山を独り占めじゃんっ(嬉)

そんな宵闇せまるりんどうの丘で、コーヒー片手に暮れゆくワク塚尾根を眺めながら佇む私…

なんかここまでの苦労なんて一気に吹き飛んだね…(爽)

素晴らしすぎて感動…

やっぱり山って最高〜っ!!

 

さて、日も暮れて辺りも暗くなってきたので寝る準備。

今日はとにかく身も心も疲れたので早めに就寝するとしよう。

でゎ…また明日…おやすみ…

 

…ウトウトしてきた頃に突然ソイツはやってきた…

キーッ

静かな山の中に響き渡る大きな鳴き声っ(驚)

テントのすぐ近くで子鹿と思われる動物の鳴き声だ…(汗)

こんな広い山なのに…なにもテントの近くで鳴くことないじゃないかオマエ…(怒)

お隣さんなら苦情でも言いたいところだが、山の中では私の方がお邪魔しているワケだし、言葉が通じるワケでもないので、ここは言葉通りの泣き寝入りで…(泣)

いやぁしかし…ビックリしたぁ…(怖)

 

朝の5時…

おはよう…

まだ薄暗いが、空は曇っているようで残念ながらご来光は期待できない…(残)

とりあえずりんどうの丘からの朝焼けでも楽しもう…。

曇っていても朝の景色はなかなかオツなもんで、それを見ながらのコーヒーも美味いっ

 

さて落ち着いたところで朝食にしよう。

本日の朝食メニューは…

ごはんと味噌汁、卵焼きにウインナー♪

でゎ いただきまぁすっ

朝のまったりタイムを満喫したら、そろそろ下山の準備をしよう。

 

ん?

なんかポツリポツリと…雨かな?

 

下山の準備が終わった頃には一度上がったが、出発の頃にはまた降り始めた…(焦)

下り終わるまで小雨程度で持ってくれるかどうか…。

 

とりあえず下山を始めようっ

お世話になったりんどうの丘に一礼して下山開始する。

経路はワク塚尾根を下っていく、いつものコースだ。

ということで説明は大幅にカットさせていただきたい…(謝)

 

まずは分岐まで戻る。

上ワク塚を通過する頃に…雨が本降りになってきた…

不味いな…雨で滑りやすくなったこの尾根を下るのは危険だぞ…(汗)

 

そんな私の心配を嘲笑うかのように、雨はだんだんと強くなってきた…(焦)

ちょっとまてっ

この調子で降り続けると祝子川の水位が上がって渡れなくなるかもだぞ…

いやいやっ

祝子川沿いの道が土砂崩れで通行止めになる可能性もある…

こりゃ不味いぞっ(大汗)

 

しかし急ごうにも危険な尾根下り、滑落でもしたらそれこそ大変だっ

まずはヘルメットを装着、とにかくまずは安全を第一に祝子川まで下ることだけを考えて進むことにする。

 

下ワク塚は岩峰を避けて下道を進む…のだが、下道とはいえどもここは大崩山、一筋縄ではいかない道である…(険)

危ない危ない…慌てず騒がず…(戒)

 

雨は相変わらず降り続く…全身がずぶ濡れ状態だが、足元は濡れておらずしっかり歩けるので大丈夫だ。

袖ダキを通過…雨は降っている中だが、そこからの景色はやっぱり勇壮である…(凄)

 

ただでさえ険しいこの尾根下り、雨の中だと危険度はさらに増す…

安全に…滑らないように…一歩一歩確実に進んでいこう…(戒)

 

少しずつゆっくりと下り続け、やっとのことで祝子川まで辿り着いた。

水量が…やっぱり増している…が、まだ渡れるようだ…(ホ)

急いでいるので靴のまま…とも考えたが、登山靴は川の中で滑るかも知れないし、そこからの行程も濡れた靴だと安心安全とは言い難い…。

ここは時間がかかっても渡渉用に準備して確実に渡ろう。

 

渡り始める…

川の流れは思いの外早く、危うく流されそうになる…(焦)

やっぱり靴を変えてて良かった…。

一番安全と思われる場所を探しながら時間をかけて安全第一に渡っていく…。

 

そして…なんとか渡渉し終えた…

…まだ生きてます…。

 

一息ついたら、ここからは勝手知ったる登山道、気を引き締めつつ登山口を目指す。

まずは坊主尾根分岐を無事通過…

そして登山口に辿り着き…

 

駐車位置に無事到着〜っ

うぉ〜っ 帰ってきたぞ〜っ

いやぁ…怖かった〜っ(泣)

 

 

今回登った大崩山は言わずと知れた名峰で、その岩峰の険しさといったら九州イチな山である。

しかしその景色と手付かずな自然も大きな魅力で、たくさんのハイカーを魅了してやまない。

人を寄せつけなさそうな険しい登山道の先から見下ろすその眺望は、写真などでは表せないほど美しい景色だ。

大変な山奥にあり、登山道も初心者向けではないので気軽に…とはいかないが、一度は登ってもらいたい山である。

今回初めて行った三里河原も美しい景色が楽しめるところだが、そこからの大崩山に続くもちだ谷登山道へは今のところ通行出来ない(沢登りスタイルなら行けないこともないだろうけど…)。

私は運良く無事に通れたが、滑落する危険箇所がいくつもあり、とても通れる状態ではない。

祝子川登山口からは坊主・ワク塚の両尾根の安全ルートを利用しよう。

また雨だと危険度が増すため、天気予報も充分確認した上で万全の準備をして登っていただきたい。

 

〜今回のルート(クリックで拡大)〜

 

<今回の動植物たち>

 

〜Epilogue〜

今回はとてもとても充実し過ぎる山旅であった。

身の危険を感じるかなりヤバい局面もあったが、緊張感のあるルートだったし、初めてのひとりキャンプも体験できた。

大崩山の自然を大満喫できたし、美しい景色も堪能できた。

天候はちょっと残念だったが、大崩山でのテン泊は私の大きな目標でもあったので、それを達成出来たことが何よりも満足…いや大満足であるっ

しかし、こういう冒険度の高い危険な旅が出来るのも今の年齢くらいが限界だろう…。

ということで、これからは冒険レベルを少し落として安心安全な山にゆっくりのんびり登って、余生の山旅を楽しむことにしようと思う…

とまぁ…そうは言ってもこの性格…もしかしたらまた同じような危険な山旅報告をするかもしれないが、それはそれで御容赦願いたい…。

…なんて回想して未来予想してる場合ではないっ(汗)

早く帰らないと道が土砂崩れでもしたら大変だっ(焦)

ということでサッサと失礼するっ でゎまたっ

 

 

 

 

おわり