107:発心山 〜いにしえの道を往く〜(みんなの館から) | 山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

九州(主に熊本)の山登りやってますw
よかったら読んでやってください(o^^o)

火の国熊本と言えども12月の下旬ともなるとさすがに寒いっ(冷)

そんな今週末、天気が良いそうだ…

 

山に行かなきゃっ

 

でも標高の高い山は寒すぎる…のでちょっと低い山でトレッキングが楽しめる良い山は…

 

〜発心山(発心城跡)〜

筑紫平野を東西に横たわる耳納山地の山のひとつ。稜線付近に耳納スカイラインが走っているため、山頂直下まで車でアプローチできる。戦国時代には山城が築かれた。山頂付近の草地から筑紫平野の展望がすばらしい。 

 

実は、発心山に登るのが本当の目的ではない。今回は福岡県の上陽町に最近新しく整備された「いにしえの道」という遊歩道を歩きたくて計画した山登りなのだ。

この「いにしえの道」の推奨トレッキングでは「グライダー山」という山が最終目的地となっているのだが、このグライダー山から1kmほどで行ける発心山という山が近くにある。

グライダー山を目的地としても良かったのだが、タイトルに「グライダー山」ってのも…ねぇ…(汗)

ということで、ブログ的に今回の最終目的地は「発心山」とすることにしたわけだ。

 

いにしえの道のスタートは上陽町にある「こぐま福祉会 尾久保研修所 みんなの館」というところである。

Googleさんの地図にも表示されているので、スマホやカーナビで設定すれば迷うことなくたどり着くことができる。

熊本からの経路を説明しようと思ったが、あまりにも複雑なので割愛させていただく…(汗)

 

さて、朝5時に熊本を出発した私は7時過ぎにはみんなの館の前に到着していた。

ここまで来る途中、道の駅で休憩しようと車の外にでた時、途轍もない寒さに「今日山登りにでも行こ〜♪」とか思った自分にかなり腹が立ったのだが、この標高400mほどの山奥に来てみたらそれほど寒いと感じない。

防寒の備えはしてきたのだが、これくらいの気温ならいつもの服装で問題なさそうだ。

 

近くに飼ってあると思われるニワトリと犬の鳴き声をBGMに準備を整える。

さて、軽い準備運動と一服を済ませたら…

 

いざっ 発心山に向かってしゅっぱ〜つ!

経路は道標もあるので間違えようはないと思うが、いつものようにダラダラと説明しながら進むのでお付き合い願いたい。

 

まずはみんなの館の脇の舗装道路を進む。

少し登り道となってカーブを曲がった先に展望所があった。

ここでもいいんじゃないか?と思えるくらいなかなかの眺望で、後ろにはたくさんのお地蔵さんたちが見守ってくれている素敵なところだ。

朝日に照らされたお地蔵さんたちに山旅の安全を祈願して先に進む。

 

しばらく進むと舗装道路が終わって山道へ進入する。

道は整備されたばかりなので、とてもわかりやすくて歩きやすい遊歩道だ。

 

この「いにしえの道」は、そのほとんどを杉の人工林の中を歩く遊歩道で、緩やかなアップダウンが続く優しく歩きやすい道である。

ずっと森の中というわけではなく、たまに開けたところもあって眺望も楽しめるので歩いていて飽きはこない。

林道を跨いでさらに遊歩道を進み続ける。

 

しばらく進むとムチャクチャ歩きやすい道…というか車の車輪痕だな…と先に進むと舗装されていた。

その林道らしき道を進むと茶畑が広がるところに出た。

おぉ 八女茶だねぇ(旨)

車道に出る手前から再度山道に入って進む。ここからは少しだけ急な登りとなってくる。

ただヘコたれるほどではない。ゆっくりと登れば身体が暖まるくらいである…(温)

 

急な登りを頑張って登るとその先は緩やかな登りとなって、もう一度林道が出現する。

林道を跨いで進むとその先は切り開かれた山の際を歩く。道は相変わらず緩やかなアップダウンでゆったりと進んでいく。

 

開けたところから森の中に入ると、ここからはしばらく薄暗いジメジメした道となる。気持ちが滅入らないように歌でも歌いながら進んでいこう…もちろん明るく楽しい歌で…。

これでもかっ!ってくらいの目印テープが迎えてくれるこのジメジメゾーンだが、道は相変わらず歩きやすい。

 

最後はキツい登りでロープが施してあるが…まぁ、使うほどではないな…。

そんな急勾配を登り終えると車道に出た。耳納スカイラインと呼ばれる耳納連山を縦走する車道だ。

 

車道を渡ってさらに進む。

ありがたくスズダケをきれいに切り開かれた急登の坂道を登り終えると…

 

グライダー山に到着〜w

 

おぉぉ〜

すっげ〜いい眺めだ〜(愕)

筑後平野が一望できる壮大な眺めである。

北には昨年登った古処山が横たわり、西には佐賀県の名峰脊振山と手前に九千部山が勇壮に並んでいる。

平野部は久留米の慈母観音像が見える久留米からお隣の鳥栖と朝倉の雄大な平野を見渡せ、佐賀平野を含めた九州最大の筑紫平野を実感できる。

この日は空気が澄んでいないために遠くまでは見通すことができないのが残念だ。

たぶん大陸からの黄砂かPM2.5が原因だろう…ちくしょ〜チャ○ナめ…(腹)

しかし、ここまで街並みや山々を見渡せるのは非常に気持ちのいいモンである。

麓の山の谷間にはまだガスがあって幻想的な風景だ。

 

さて、次に進んでみよう。

南にある記念碑の脇から階段を下って発心山へ向かう。

歩きやすい遊歩道を進むと、車道に出る手前に山道が続いている。

せっかくのトレッキングなのでこっちを進んでみよう。

目印は女性用のパ○ツだっ

…しかしなぜこんなところにかけてあるんだろう…忘れ物かな…。

 

ここからの道はあまりよろしくないが迷うような道でもない。怪我しない程度にズンズン進み続けよう。

するとほどなくピークに到着する。白山という山らしい。

が、特に眺望もなければ何もない…サッサと先に進んでしまおう。

 

大きな岩の先から急な下りとなる。ちょっと長いのでゆっくりと下っていく。

無事に下り終えた先で一旦車道に出ると見せかけて、ここからも山道が続いていたのでそっちを進む。

車道に出て進んでも発心山には普通に行けるのだが、山登りに来ているのでやっぱり山道でしょ…。

限りなく車道と並行して進むこの遊歩道の北側は、けっこうな斜面である。

耳納山地がその昔、南下する敵を防ぐ重要な防御壁の役目だった意味も解る気がする。

 

そしてとうとう車道に出る時がきた。

この先にも遊歩道は続いていたのだが、どうもここからの山道は急激に下っているような様相だったので…ここで挫けてしまった…(汗)

ここから車道をしばらく進むと「夏目漱石俳句の碑」なるものが現れた。

この記念碑の脇から再び山道に入る。

 

けっこうな勾配のある急登を登りきり、平坦な道を進み、最後に緩やかな登り道をゆっくりと登っていく。

頂上付近まで進むと分岐が登場。

分岐標識のある南側の小高い丘の上が山頂のようだ。

ちなみに北側に示す「発心公園」はこの発心山の北側麓の草野町にある公園で、発心山の正規登山口でもある。

こっちに進んでしまうと山を下ってしまうので注意しよう。

かく云う私も前日にネット情報でこれを知ったわけで、知らなかったら「公園だ〜w」とか喜んで進んでいたことだろう…(焦)

 

さて、南側の小高い丘の上に登ってちょっと進むと…

発心山山頂に到着〜w

 

ちなみにこの山は発心城があったところだそうで、この山頂には本丸があったそうだ。

眺望はあまりよろしくない。山の間から遠くの山が見えたりはしているが、周りの山が高いようで山頂って感じでもない。

ここで大休止と考えていたのだが、景色もよくないし、場所も車道から近すぎるので大休止には向いていない気がする…。

ということでグライダー山まで戻ることにした。

 

帰り道は山道ではなく車道を戻ることにする。

何故って…楽だから…。

車道は安全な道なので特に書くこともないので、ここでちょっとご報告を…

靴を元のヤツ(サロモン)に戻した。

ついこの前、自慢げにMERRELLのトレシューに変えたばかりだったのだが、5回ほどの山登りでソール部が剥がれてしまったのだ。

なんてヤツだっ

ということで、やっぱり私にはSALOMONが合っているらしい。

サロモン万歳っ

 

そんな…どうでもいいような話を進めていると、道も進んで夏目漱石俳句の碑まで戻ってきた。

ここもそこそこ眺めいいな…ここで大休止ってのもアリだな…。

グライダー山は眺めは良いが吹きっさらしで寒い気がするし、人も来るかもしれない。

ここも人が来ないわけでもなさそうだが、そんな長居するところでもないし、記念碑の裏側なら邪魔にもならないし…。

ということでここで大休止することにするっ

夏目先生…失礼します…(縮)

 

さて早速ながら昼食としよう。

本日のメニューは…

カップ麺(坦々麺)と昆布のおにぎり、デザートは大福の女王「苺大福」とミルクカフェラテ+コーヒー。

でゎ いただきま〜す♪

 

食事が終わってちょっと甘酸っぱい苺大福とカフェラテでゆったりしながら景色を楽しむ。

グライダー山ほどではないが、ここからも甘木から鳥栖に広がる平野と古処山や背振山などを見渡せる。

美しい景色が広がる静かな山でゆっくりしてると心が洗われるねぇ〜(癒)

 

…が…やっぱり冬の山は寒いっ(凍)

 

ということでそろそろ帰ることにしよう。

帰りはまず「いにしえの道」入口までは車道を戻る。

車道は歩きやすいが、たまに車も通るので気をつけて進もう。

いにしえの道入口にたどり着く途中で、やっぱりもう一度グライダー山からの景色を見たくて寄り道。

北からちょっと曇ってきだしたな…。

 

そして車道から「いにしえの道」の入口から、往路と同じ道を戻る。

この時期のいにしえの道は枯葉でフカフカしていて足に優しい。

そんな道なので速度も上がり快調に進んでアッという間にみんなの館に到着したっ

駐車位置に戻って…

本日の山旅はこれにて終了〜♪

お疲れ様でしたっ

 

 

今回お邪魔した八女市上陽町にある「いにしえの道」は、今年(2019)の10月に復活したばかりの遊歩道で、その距離と歩きやすさで老若男女問わず気軽に楽しめる初心者用のトレッキングコースである。

高低差は230mほどであるが、5kmほどの行程で緩やかに登っていくので負担も少ない。

その気になれば軽装・運動靴で行けるが、やっぱり安全上と気分的なことを考えればトレッキングシューズでトレイルしていただきたい。

山登りとしては物足りないコースではあるが、グライダー山からの景色はとにかく絶景なので、機会があれば是非とも登っていただきたいオススメコースである。

ちなみに私の登った発心山まではグライダー山から1.5kmで30〜40分ほどで到着する。なんてことない山ではあるが、時間と体力に余裕がある方はコチラもどうぞ。

距離:12.0km  時間:5時間30分 (往復で休憩含む)

 

〜今回のルート(クリックで拡大)〜

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<今回の植物たち>

 

〜Epilogue〜

今回は、以前の記事を読んで頂いた方(そのこさんthanks!)に紹介してもらった「いにしえの道」を歩きたくて計画した山旅であった。

グライダー山という山にも興味もあって早速行ってみたわけだが、整備されて間もないということもあり、歩きやすく高低差も少ないコースであった。

…いわゆる…楽チンな山旅だった…

とは言え、天気にも恵まれて美しい風景を堪能できたので来て良かった。

このコースを紹介してくれたことにあらためて感謝しつつも、今から師走で混雑する国道3号を避けてどのルートで帰ろうかということで頭がいっぱいなため、ここらで失礼する…。

 

 

 

 

おわり