105:玄武山 (玄武山登山口) | 山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

九州(主に熊本)の山登りやってますw
よかったら読んでやってください(o^^o)

今週末はとんでもない晴天らしい。

山に行かなきゃっ(焦)

ということで…

 

~玄武山(げんぶさん)~

玄武山は、祖母山系の西側にある山で、岩肌の露出した斜面もある登りがいのある山。

山中では地元の小学生がつけた標識が案内してくれ、山頂手前には地蔵が祀られている。 

 

今回は、宮崎県の高千穂町にある玄武山に登り、そこから赤川浦岳に縦走する計画だ。

登山口は玄武山東側の麓にある上野神社脇の町道を登りきったところにある。

しかし登山口には駐車場がないため、麓の上野神社前の広場に停めさせていただこうと思う。

 

熊本からは俵山トンネルを抜けて高森町を通り、国道325号から宮崎県高千穂町に入り、その名も「玄武山トンネル」を抜けて最初の信号のある交差点を左折する。すぐに左手に上野神社が見え、その先の右に車が数台駐車可能な狭い広場がある。

ここが今回のスタート地点だ。

今朝はけっこう冷え込んでいたが、日中は気温が上昇する予報。

少し肌寒いが、いつもの格好で行くことにする。

それにしても周りの山々の紅葉がキレイだ。天気も予報通りのピーカン晴天っ

準備が整ったら…

 

さぁ まずは玄武山にレッツゴ~♪

 

玄武山方向に伸びる舗装された道路を登っていく。

左右に民家や田畑があるため、たまに車が通るので邪魔にならないように右側歩行で進んでいこう。

最後の民家を過ぎて舗装道路が終わると登山口が登場。ここから山道となる。

 

ここから遊歩道となるが、少し藪っぽいのでゲイターを装着して進む。

道幅も十分あってとても歩きやすいなだらかな遊歩道が続く。

杉林の登りに入ると山道っぽくなって少し分かりづらいが、リボンの道標を頼りにジグザグに登っていく。

 

しばらく進むと急登になる。気合いを入れて登っていこう。

ほとんど直登りに加えて枯葉と柔らかい土に足を滑らせそうになるので足の裏全体でしっかりカラダを支えながら登っていく。

ロープがちょっとありがたい(安)

この急登を登り終えると尾根の上に取り次ぐ。ここからその尾根を登っていくようだ。

 

尾根登りは四つん這いになるほどではないが、それにしてもけっこうな急登である。ここからも気合い入れて頑張ろうっ

しかし枯葉をシャリシャリ踏みながら歩いていると、秋の山に登ってるって感じがなんとも心地よい。

空を見上げると紅葉もキレイで癒しの空間だ…ちょっとキツいけどね…(汗)

 

岩場の登りは極めて急登。滑落注意の看板…うむ…滑落は嫌なモンだし気をつけよう(苦)

さてさて急登は続いている。すでに二足歩行が難しくなってきている。

キツい登りではあるが、木々の隙間から見える遠くの山々が美しい。本日は空気も澄んでいて遠くの山も見えるので山頂が楽しみである。

頑張ろうっ

 

キツい急登が終わるとしばらく平坦な道となる。そしてとても残念なお知らせではあるが、少し下ったりもする(汗)

下りが終わって次なる玄武山への登りを前に、コル部で暫しの休憩…。

さて前進しよう。

緩やかに始まる登りをゆっくりと進んでいく。

左に開けたところからたまに見える遠くの風景は絶品。

 

滑落してくださいと言わんばかりの斜面を横切る恐ろしく細い道を過ぎると最後の尾根に取り次ぐ。

ここからの道のりは地図で見ても実際に見てもどう見ても間違いなく急登である。

頑張ろう…(汗)

 

岩が出てきたら否が応でも山登り感が高まってきて山を満喫できること間違いない。

この辺りになると周りの木々と私の服装が同化しており何処にいるのかわからなくなってきているな…。

途中の岩の上からの眺めはなかなかいいモンでひと息つくには持ってこいの場所だ。

お?麓に見えるのはスタート地点、私の車も見えている(嬉)

 

岩が多くなってきて登りもこの上なくキツいものになってきた(汗)

こりゃ夏場に登っていたらどっかで朽ち果てていただろうね…

 

ひたすら続く急登を登り続ける。なんでも近くの小学生も登ってるそうだが、この辺りの小学生ってワイルドだな…(汗)

たぶん気休め程度なのだろうが、途中に平坦な道になった。ここですかさずひと息入れて次に備えよう。

 

途中に玄武城跡。

こんな険峻な山頂に城を築こうとした先人の足腰ってどんだけなんだっ?

…と、そんないにしえに思いを馳せながら次なる急登へ向かう。

予想に反せずトンでもない急登となる。

ロープがないと登れないほど滑る滑るっ(汗)

 

玄武城跡の大岩を脇から登り、上にたどり着くと三角点発見。ここは地図上の山頂であるが、ホントの山頂はその東側にあるもうひとつの岩の上にある。

山頂へは一旦下って岩を回り込むように進んでいく。

左側は切り立った崖なので右に張ってあるロープを何があっても離さないように…(怖)

かなり頼りないハシゴを恐る恐る降りて、危険な香りの続く道を進む。

回り込みの道が終わって最後の登り道にある祠に挨拶して、先の開けたところに出ると…

 

玄武山山頂に到着~w

 

おおぉぉ~

最高の景色じゃないっすか~!!

連なった山々が美しい東方向、南には九州山地の山々がひとつひとつくっきり見えている。

西には阿蘇の外輪山を確認できて、北西に噴煙をたてているのが阿蘇山。

北方向の山は紅葉した木々の間から見える岩肌が荒々しくてカッコいい景色である。

う~ん♪来てよかった(嬉)

 

さて、玄武山の山頂を楽しんだら次なる目標の赤川浦岳に進むことにしよう。

…と、山頂を後にして赤川浦岳に取り次ぐルートを探そうと辺りをウロウロしてみたが…

四方八方が切り立った崖で道なんぞありゃしない…(汗)

なんとか行けそうな急斜面も下った先で崖になってそうで、この前の蘇陽峡での滑落どころでは済まなさそうな危険が予想される…。

そんな危険を承知で行くことも考えたが、やはりこのご老体…無茶もほどほどにしておかないとホントに命を失いかねない…

ここは涙を飲んで断念しよう…(残)

 

ということで、今回は玄武山までの登山ということで満足することにする。

景色もいいし、天気もいいし、時間の限り玄武山の山頂を楽しむことにしよう。

 

山頂に戻って南側にある九州山地が目の前に広がる岩の上で大休止。

ホント雲ひとつない晴天で、日差しが痛いくらいに晴れ渡っている。

 

それでは、ちょっと早いが昼食とする。

本日のメニューは…

カップ麺におにぎり、デザートは豆大福とミルクカフェラテ、それとこんなこともあろうかと用意してきた時間つなぎのじゃがビー。

 

でゎ いただきま~すw

 

さて食事が済んだら、あらためて景色を楽しんでみよう。

南に広がる九州山地の真ん中あたりの遠くに小さく三角帽子のように見えるのが国見岳だ。

そこを基準に山座同定を楽しむ。

登ったことのある山ばかりなので形状で確認出来るので嬉しい。

向坂山のスキー場も明瞭に確認できて目印になるね。

近くを見ると、この前行った蘇陽峡の展望台も確認できた。

阿蘇方向を望むと、外輪山の先の方にはホームの俵山と冠ヶ岳。

噴煙が舞い上がる阿蘇山が思いのほか近く感じる。

北東方向は周りの木々が邪魔でスッキリとは見えないが、なんとか祖母山系の山々も見える。

北側をはじめ、近くに見える山々の紅葉も美しくて見てて飽きない。

秋の季節は気温も程よく空気も澄んでいて山の彩りもキレイでとても気持ちが良い。

やっぱり山はいいねぇ~(癒)

 

さて、いくら居心地が良いとは言え、住み着く訳にもいかないのでそろそろ帰ることにしよう。

 

下山は元来た道を戻るだけでる。

しかし急登続きだった険しい道のりだ。注意して下山するようにしよう。

油断大敵、滑落注意である。

 

この急な下りを滑り落ちるが如く進みながら思う…

よくこんな急登を登ってきたもんだ…(汗)

 

そしてやっとの事で平坦な遊歩道に戻ってきた。

ここまで戻ってくると比較的安心である。しかし前回も油断して滑落してしまったことを忘れず、下山するまで気を引き締めていこう。

油断大敵、滑落注意…

民家の見える登山口まで下ってくる。

ここからはさすがに少し油断しても大丈夫だろう。

途中、振り返りながら青空に映えた玄武山の紅葉を眺めつつゆっくりと舗装道路を下っていく。

 

そして駐車位置に無事に到着っ

 

これにて玄武山の山旅は終了~w

お疲れ様でした~♪

 

 

今回登った玄武山は、時間と距離はそれほどでもないが、ナメてかかるとトンでもない山である。

確かに命の危険を感じるようなところはないが、とにかく急登なのだ。それに油断していると滑落というか滑り落ちる箇所がいくつかあり、また最後の岩を回り込む道はホントに絶壁を通るので注意が必要である。

ただし、地元の小学生も登れるほどの登山道なので、それほどの装備は必要なく、軽装で登ることができる山だ。

急登はかなりキツいので、ゆっくりと登ることを気をつければそれほどスキルは必要ないように思う。

秋の紅葉時期ならとても良い景色が見れるので、この季節の登山をオススメする。

時間:1.6時間  距離:約2.2km  高低差:538m

 

~今回のルート(クリックで拡大)~

 

<今回の紅葉>

 

~Epilogue~

赤川浦岳に登るためにルートを考えていたら玄武山から行けそうだったので「それならいっぺんに登ってしまおう」と計画した今回の山旅であったのだが、実際は玄武山から赤川浦岳へは行けなかった。

縦走した人もいるので行けないことはないのだろうが、今回の私は断念した。

まぁ…赤川浦岳は逃げやしないっ

違うルートで登ることもできるので、登る山がひとつ増えたと思えばラッキーかな…と。

それに短い距離の山では山頂にいる時間が増えるのでゆっくりできてよかったのかもね…

…と、自分を慰めつつの熊本への帰路であった。

帰り道も安全運転で…。

 

 

 

 

 

おわり