●ヨーロッパ文化の土台はキリスト教アタナシウス派の三位一体説③
いろいろ書いてきましたが言いたかったことは権力を握ったアタナシウス派が敵対勢力を排除するための理由、方便として「我々は神の代理である。だから我々に反発する奴らは神を冒涜する野蛮人である。」
こう言ってしまったら「神の名において」ってどんな相手でもやっつける理由が出来てしまいます。
この構造が現代にいたるまで西洋の支配層の根底に連綿と続いて流れています。
宗教を政治の道具にしたわけです。
本来のキリスト教は「我々はみな神の子である」と神に対する(人智を超えた存在に対する)畏敬の念がありました。
(・・・日本の場合はそれが八百万の神となって全ての物、存在には神が宿るとして物を大切にする価値観だとか「いただきます」と言って食事する習慣とかに実生活に根付いています・・・)
アタナシウス派の連中が敵を排除する大義名分として言い出した三位一体説。
これは十字軍の遠征や魔女狩りにはじまってルネサンスに至って、神の代理である我々の科学で世界は説明できるとして科学の発展が人々を人々を幸せにしていくとなり科学が西洋が世界に拡大していく際の宗教的位置づけとなっていきました。
そして大航海時代がはじまり西洋が世界に進出していき、キリスト教三位一体主義を価値観のベースにした世界征服の本格的な時代がはじまります。
産業革命以降は科学の発展と共にそれがより顕著になり、常に「敵を作り」その敵を支配していくというやり方でアジアや南米、アフリカと世界を支配していき現代にいたります。
支配欲の行きつく先は世界統一政府ですが現代は不安を煽り武力で支配していくやり方では支配層以外は誰も幸せになれないことがはっきりしてきたので、キリスト教三位一体主義をベースにした2000年続いてきた西洋主導の世界が崩壊しつつあります。
つまり大きな大きな歴史の転換点がいま僕たちが生きてる時代なんです。