楽水園のお庭2021年12月9日 | たっちんの気象転結

たっちんの気象転結

気象キャスターとして取材先で出会った「季節の花鳥風月」などを
写真でご紹介します

福岡市博多区、住吉神社近くにある、池泉回遊式日本庭園「楽水園」です。

 

博多塀が出迎えてくれます

 

ハクサンボクの赤い実

 

ハマヒサカキ(浜姫榊)、別名イソシバ(磯柴)

 

ハマヒサカキの葉は、先端が丸みを帯びているものが多い

ヒサカキより、葉が小さい

ハマヒサカキの花

 

「この植物の名前、わかりませんか?天道生え(てんとうばえ)なんですよ。」

と、楽水園のスタッフの方から尋ねられました?

私は、植物の名前も、「天道生え(てんとうばえ)」という言葉もわからず????

 

何と、九州の方言でした。種を播かないのに、草木作物などが自然に生えること。

「自然生え」ともいうそうです。

 

そして、この植物の名前、詳しい方に教えてもらいました。

セイヨウイボタノキ、別名プリペット

最近、歩道の植え込みなどに使われるという解説もいただき、まさに天道生えしそうです。

またプリペットの名は「私的な」「個人」という意味を持つ「private」が語源とされており、

セイヨウイボタノキが生垣などとして植えることも多く、外からの目隠しとなり、

プライバシーが守られることに関連しているとか。

セイヨウイボタノキの葉の形はやや丸みを帯びた卵形、日本自生のイボタノキはやや細い楕円形だそう

 

黒い実が付いています。実の数がもっと多いとイボタノキの可能性もあるようです。

一番の見分け方は、雄しべの葯の色、イボタノキは白ですが、セイヨウイボタノキは小豆色(紫)。

他にも、花の数がセイヨウイボタノキは多い、イボタノキは少ない。
花の香りが、セイヨウイボタノキは甘く強い、イボタノキは弱い。
花冠の筒:が、セイヨウイボタノキは浅い、イボタノキは深い。
花序のサイズが、セイヨウイボタノキは長さ:5~15cm、イボタノキは長さ2~4cmと短い。

このあたりは、花が咲く初夏に、もう一度、楽水園に訪れて確認してみたいです。

 

そして、楽水園といえば、こちら!

水が落ちると澄んだ音が響く「水琴窟(すいきんくつ)」

どうぞ、お聞きください。

 

 

 

 

こちら、別の場所ですが、

初めて見た木がありました。

これも、教えていただきました。常緑ヤマボウシ

確かに、12月なら、普通のヤマボウシは葉を落としていますからね。

 

常緑ヤマボウシの実。ヤマボウシに似ていますが、あまり美味しくなさそう。

食べられるんでしょうけどね。

常緑ヤマボウシは中国が原産国ですが、普通のヤマボウシは日本という違いもあります。

この常緑ヤマボウシは最近生まれた種類で、一般に流通している数は少なく珍しいそうです。

 
知らない植物、いっぱいあります。