夏の終わりの石松野草園③ | たっちんの気象転結

たっちんの気象転結

気象キャスターとして取材先で出会った「季節の花鳥風月」などを
写真でご紹介します

まだまだ続きます。
雨の後の秋の草花です。
 
クサアジサイ草紫陽花、和名の由来はアジサイのような花が咲く草本であることから
アジサイはそのほとんどが木本類で、草本類ではクサアジサイの仲間が
日本に4種知られるだけであり、ポピュラーなのは本種だけである。
 
マツカゼソウ(松風草)
風流な名に反して、マツカゼソウには、いやな臭気があります。
このために、中国語では、マツカゼソウ属の種を「臭節草」と呼ぶほどです。
マツカゼソウは、草食獣に食べられないように、臭気を発達させたと考えられています。ニホンジカは、この草を嫌って食べません。シカが多い山でも、この草は、食べ残されています。
マツカゼソウは、山草としては、なかなか風情のある姿をしています。
けれども、この臭気のために、日本では、栽培されることはありません。
ところが、ヨーロッパでは、ロックガーデンなどに、植えられることがあるそうです。
ヨーロッパの人々には、臭気が気にならないのでしょうか? 
 
 
シュウメイギク秋明菊、秋にキクに似た明るい花を咲かせることにちなみます。 
実際にはキク科ではなく、キンポウゲ科の植物です
 
薄いピンクのサラシナショウマ(晒菜升麻)
春先の花茎が伸びない頃の若葉を茹でて、さらしてアク抜きをしてから、
おひたしなどの料理にするところから“晒(さら)す菜(な)+升麻(しょうま)”
ショウマは中国名で、語源ははっきりとしない
 
トモエソウ巴草
「ともえ」とは、 卍 のような形をした、 うずまき模様のこと。 名前の由来は、 花がこの形に似ていることから

珍しい、白のタムラソウ
 
 
キセワタ(着せ綿)
名前の由来、菊の花に綿を被せる宮中の『着せ綿』の儀式の菊の姿に似ているため
日本独自の風習として、菊の被綿があります。
これは重陽前夜、つまり9月8日の夜、菊の花を真綿で覆って夜露と香りを移しとり、
翌朝、その綿で体や顔を拭うというものです。
そうすれば老いが去り、長寿を保つと信じられていました。
 
キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)
 
 
アイタデ(藍蓼)、別名は、アイ(藍)、タデアイ(蓼藍)
弟子が師よりも優れることを 、
「出藍の誉れ (しゅつらんのほまれ)」 、「青は藍よりいでて藍より青し」という
 
 
タカサゴユリ、台湾を意味する古称である高砂国に由来する。 
テッポウユリとの類似性から日本では「ホソバテッポウユリ」と呼ばれる場合もある
花弁は全部で6枚あり、内側は白色ですが、外側には少しくすんだ紫色の線が入っています。
この紫褐色の線が見た目の最大の特徴で、他のユリと判別が出来ます。
葉が少し細めで、長さは15㎝ほど。花の見た目でも他のユリとの違いに気付くことが出来ますが、花の特徴を忘れてしまっても、細めの葉が密に生えているならタカサゴユリだと分かります。