以前のブログでも書いたように、
『性被害にあった人は、絶対に被害届を出さなければいけない』
というルールはない。
被害届を出すか出さないかは、被害者の判断だ。
決して被害者の周囲にいる人間(家族や友人、恋人など)が、
「なぜ被害届を出さないんだ!」
と、被害者を追い詰めてはいけない。
これは完全にセカンドレイプだ。
周囲にいる人間は、
「普通被害届を出すだろ!」
と思うかもしれないが、被害届を出したところで、
警察の事情聴取や、
検察庁での拷問のような取り調べ、
地獄のような証人尋問をしなければいけないのは、全て被害者本人である。
私の場合、被害届を出すことを自分で決めたが、
多分私が「被害届を出さない」と言ったら、
モラハラモンスターの父は、私を怒鳴り付けていただろう。
被害届を出した結果、私の場合は『よかった』と思っている。
私のブログを読んでいただいた方は、何となく分かって頂けると思うが、
被害届を出しても、メリットよりデメリットの方が大きかった。
(警察や検事の取り調べ、慰謝料の金額の少なさや、犯人に対して低すぎる判決など)
それでも被害届を出して良かったと思うのは、
私の場合、関わってくれた刑事さんや警察のカウンセラーさん、弁護士さん、取り調べは死ぬほどキツかったけど、担当の検事さんがいい人たちだったから。
特に刑事さんには、通報したり、被害届を出していなければ、父と母のことについて相談できなかったし、
カウンセラーさんにも相談して、
「今度父が私に怒鳴り付けるようなことがあったら、警察に通報する」
と言う、母との約束も出来た。
私の中で、被害届を出して一番よかったことは、
モラハラモンスターの父のことを、刑事さんとカウンセラーさんに聞いてもらい、
私の心強い味方になってくれたことだった。
父からのセカンドレイプを、刑事さんやカウンセラーさんに話すことによって、
見えない壁に守られているような気がした。
父だけでなく、世間体を気にする母に対しても、
刑事さんたちに父のことを話したことは、自分の身を守るための絶大な効果だった。
父の2回目のセカンドレイプから、怒鳴られることも無くなり、母から父と口を利くように言われなくなった。
この事が私にとって、被害届を出してよかった一番の理由。
ただでさえ性被害にあうのは死ぬほど辛い。
その状況でセカンドレイプを受けたら、大抵の被害者は死にたくなるはずだ。
私はあの時、刑事さんとカウンセラーさんがいたから死なずにすんだ。
だから私は被害届を出してよかったと思っている。