過呼吸を起こしている私に対して父は、







「頑張れ、七菜子頑張れ、ちゃんと答えろ!
言いたいことを言え!」






と言ってきたのだ。






まず、過呼吸を起こしているとまともに会話が出来ない。
そして父が非常に怖いから、過呼吸と身体の震えは止まらないからしゃべれない。






そこで私のそばに母が来て、






「七菜子、いいのよ!遠慮しないで言いたいことあったら言いな!」





と言い、この拷問は何だろうと思い、私は声を震わせ、怯えながら






「お父さんがよく言う『俺たちの方が先に死ぬんだから、目標を持って生きろ。』て焦らせるのやめてほしい……………」






と、呼吸が乱れまくっているなか、よく言えたなと思った矢先にうちの父は







「じゃあ俺も言わせてもらうけど、俺の定年退職祝いの日(『父はモンスター③』参照)、誰か一人でも、次どんな仕事するのかとか聞いてくれてもよかったんじゃないか?
お父さんは長年勤めてきた会社を退職して新しいことするんだぞ!
そのぐらいの労いがあってもいいんじゃないのか!」







と、私にとってどうでもよく、突っ込みどころ満載の回答が来て驚いた。






まず、「何でも話していい」と言ったのはお前なのに、私が発作を起こしながら本音をやっと話した後に、





何で「じゃあ俺も言わせてもらう」ことになるのか。





私はお前の話しは聞きたくない。






また、父の言っていた定年退職の食事会の日は、私が父に散々サンドバッグされ、性被害にあった私に、「結婚、出産しろ」といい、最終的には





俺は子育て失敗した



と面と向かって言われた日だった。(『父はモンスター①~③』参照)









とても労うどころか、会話なんか怖くて1回も出来なかった。






私は素直に娘の話を聞くはずの無い父に、





過呼吸を起こしている私に、





どうせまともに聞くはず無いのに意見させたこの父と母の行動に、激しく異常性を感じ、






「明日カウンセラーに電話してみる。」





とだけ両親に伝えた。





そのあとすぐに母が追いかけてきて、





「七菜子よくやった!言いたいこと言えたね!」




と異常なハイテンションで話しかけてきた。






私「いや、あたし過呼吸起こしてて無理やり言わされたんだよ?しかも向こう全然聞いてないどころか、自分のことしか考えてないもん。やっぱり会話は出来ないよ。」





と、目を真っ赤にしながら言うと、母は





何でそうなんの!?
家族と会話しないなんて変でしょ?だから、ああいう機会を作ったのに!もういい!お母さん家族バラバラで生活したい!



と、怒りながら相当この家族に嫌気がさしているのが分かった。






また、やはり母は、あくまでも姉と妹の母なので、






私がどんなに死にたくても死ねない状況でも、






私が我慢して折り合いをつけて父とうまくやってほしいのだろう。





母は「七菜子が我慢すればみんなが幸せになれる」という育て方をしていたので、我慢の出来ない私には、もう用は無かったのだろう。






私はこの日、人生で一番生まれて来なければよかったと思った。








寝る前にも母に




「会話の無い家族ね。」





と嫌みを言われて、この日は絶対に寝付けないと思ったので、睡眠導入剤と安定剤を10錠近く飲んで眠りについた。






翌朝、私は警察のカウンセラーに電話するが、思いもよらない事態になり自殺を考える。