ジョン・ウィリアムズ イン トーキョー | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

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 昨年9月、奇跡の来日を果たしたジョン・ウィリアムズ(↑ジャケット画像より)が指揮したコンサートが、パッケージソフト化されて発売された。コンサートは二公演が開催されたが、リリースされた音源は東京公演(サントリーホール)の方。ちなみにもう一つの松本公演は、既にNHKで放送されている。
 商品のバリエーションは4バージョンあり、ブルーレイディスク、SACDハイブリッド、CD、そして近年再ブレイクしているアナログLPまで発売された。特別仕様の限定盤はなかなかのお値段だ。
 当然ながら凄まじいチケット争奪戦となった日本公演だが、開催日直前になって何とかチケットが手に入り、サントリーホール公演を聴くことが出来たことは以前に書いた通り。
 演奏はサイトウ・キネン・オーケストラで、前半をステファン・ドゥネーヴが指揮。後半をジョン・ウィリアムズが振っている。もちろん、オール・ジョン・ウィリアムズ・プログラムだ。
 当日はステージ横の席で御大の指揮ぶりを見ていたが、映像だと表情がさらによく分かる。91歳という年齢が信じられないような指揮姿だが、とりわけ、ここぞという時の眼光の鋭さが印象的だ。録音状態も上々で、豊かな残響をもつサントリーホールらしい臨場感が味わえる。
 近年、ジョン・ウィリアムズは世界のオーケストラから招かれて自分の作品を指揮しており、これまでウィーン・フィルとベルリン・フィルによるライブ盤が発売されているから、贅沢なことにこれで三種類の公演の聴き比べが可能になった。
 ウィーン・フィルは誰がどう振ってもウィーン・フィルの音色になるし、ベルリン・フィルは時に奏者の個が立ち過ぎる。好みの問題だが、今回のサイトウ・キネン盤が一番自然体で鳴っているように思う。しばらく模型いじりのBGMはこれになりそうだ。
 今回の来日は、サイトウ・キネン・オーケストラに情熱を注いできた小澤征爾の招きによるものだった。そのオザワが亡くなってしまい、あたかも追悼盤のようなリリースになってしまったのが残念。
 追って7月頃に輸入盤も発売が予定されている。ディスク仕様などのスペックは確認していないが、この円安なのに国内盤に比べるとかなり割安になっている。