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スローボート

内なる想いが確信となった時。それは、知らない誰かとセックスした後だった。一度セックスした後だから、もう知らなくはない。ここで番号を交換したら、知り合いになれた。こういう場所にはあまり来ないと言っていた。細い目をした、良い男だった。

たまに自分自身がバカげてると思うが、この時もその一つだ。ヤること以外に何も考えなかったはずなのに、気がつけば他の男への想いが固まっていた。あぁ、俺はあの人が好きなんだな。細い目の男を待ちながら、そんなことを思い始めてた。だから、知り合いになることを諦めた。やっと見つけた感情を温めてみようと。やっと見つけたから大切にしようと。そうして、交差点で手を振ったのだ。

それから半年。いや、それ以上の時が過ぎた。未だに好きとは言えてないけど、読み返してはあの時を思い出す。友達と待ち合わせしたサンクス、博多天神で食べたラーメン。ずっと俺が話していたのに、奢ってくれたんだっけ。あのタイミングで電話をくれなかったら、そのまま想いは消えて今は違ったかもね。またバカをしてしまったと、こう何度も思うこともなかったんじゃないかって。読み返すごとに、そんな風に思えてくるのだ。

「Last Night」

(from mixi diary 2008 5/26)


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Last night

「じゃ、またね。」

二人で交差点を渡りきった時にそう言われた。また、会うことはあるのかな。そんな風に思いながらも、口から出た言葉は、じゃ、また。手を振った覚えはあるけど、後ろ姿を覚えてないから、後ろ姿は見なかったんだと思う。何かを振り切るように走り出し、携帯を片手に握り夜の新宿を目指した。

感情のないセックスは、オナニーに等しい。文字通りの一人エッチ。けど、実際は二人。感情のないセックスが出来るほど、俺は器用じゃないみたい。どことなく相手に情を寄せてしまう。歩きながら、何度かアドレスを聞こうか悩んだ。けど、アドレスを聞いてしまったらいけないと思い、聞かないと歩いた。あと100メートル一緒に歩いたら、聞いてしまったかもしれない。交差する感情がたった一つを見つけ出す。だから、走ってたんだと思う。

深夜のコンビニでの待ち合わせ。まだまだ夜は終わらない。良かったらさ、俺の話を聞いてよ。さっきわかったこと、明るくなったら忘れてしまうかもしれない。そんな簡単に揺れてしまうけど、だからこそ大事にしたい。今誰と同じ時間を過ごして、誰に愛されたいか。冗談じゃなくて、本当に好きだと思う。こうじゃないとわかることができない不器用さはそのうち治すから。だから、こんな俺を受け入れてよ。

(from mixi diary 2007 10 8)

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Enemy

「東京タワー、意外に近いんだね。」

身近な場所から、夜の新宿を見下ろす。明治通りの明るさを新宿御苑が包み込む。その先に浮かぶビル街の中を、ひっそりとオレンジ色に闇に浮かぶタワーは、なぜか小さな感動を覚えさせた。今まで何度見て来たのだろう。今日も変わらぬ姿を、誰もの胸へと届けさせる。

『ずっと一緒にいようよ。』

そう言ってくれる人の側にいれない。一言をもらう度に、そんな風に思ってしまう。地に足がつかない。つける気がない。何を言っても正解だけど、当てられたくない。本当の姿は永遠に秘密。この街のように、想像以上に入り組んでいたいのだ。

新宿高島屋にはよく来てたけど、屋上庭園は初めてだった。輝く夜の世界に、大きく息を飲み込む。雨が降ってたから人も居ない。だから景色を独占できた気がする。あれがヒルズで、こっちがミッドタウン。最近覚えた赤坂を探すのが楽しかった。じっと見つめれば、そこに行ける様な気さえした。

いっそ街に溶け込んでしまいたい。だけど、誰でもない誰かになりたい。気づいている、甘いだけの自分。今欲しいのは常に見つけられる光。東京を離れなければ、東京タワーは見つけられる。この足は、どこにだって行ける。会いたい時にどこにいるかわかる人。愛してるより、好きが良い。本当にただの甘えだってことは、わかってるつもりだけれど。

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