エレミヤ51章36~64節 | 聖書日課 デボーションノート

聖書日課 デボーションノート

聖書日課に従って、日々聖書を読んで思わされたことを書き留めています。


聖書本文は日本聖書協会発行の新共同訳聖書を引用しています。

51:36 それゆえ、主はこう言われる。見よ、わたしはお前の訴えを取り上げ お前の仇を報いる。わたしはバビロンの海を干上がらせ 泉を涸らす。
51:37 バビロンは、瓦礫の山 ジャッカルの住みかとなり 恐怖と嘲りの的となり 住む者はひとりもいなくなる。
51:38 彼らは一斉に若獅子のようにうなり 獅子の子のようにほえる。
51:39 わたしは、たけりたつ彼らに 宴を設けて酔わせる。彼らは泥酔して、よろめき いつまでも眠り続けて目を覚まさないと 主は言われる。
51:40 わたしは、彼らを小羊のように また雄羊や雄山羊のように 屠り場に引いて行く。
51:41 シェシャク(バビロン)は占領された。全世界の賛美の的であったものが捕らえられた。バビロンは国々の間に恐怖の的となった。
51:42 混沌の海がバビロンに襲いかかり バビロンは高波のとどろきに覆われた。
51:43 町々は廃虚となり 乾ききった地、荒れ地となる。そこは住む者のない土地となり 人の子ひとり通らぬ所となる。
51:44 わたしはバビロンでベルを罰し 彼が呑み込んだものを口から吐き出させる。国々が川の流れのように そこに集まることはもはやない。バビロンの城壁は倒れた。
51:45 わが民よ、その中から出よ。おのおの自分の命を救え 主の激しい怒りを逃れて。
51:46 お前たちは心挫けてはならない。この地で耳にするうわさを恐れるな。一つのうわさがこの年に来れば、別のうわさが次の年に来る。この地に不法が行われ、支配者と支配者が争うなど、と。
51:47 それゆえ、見よ、その日が来れば わたしはバビロンの偶像を罰する。全土はうろたえ 殺された者は皆、国のただ中に倒れる。
51:48 天と地と、その中にあるすべてのものは バビロンの滅亡を喜び歌う。滅ぼす者が北から来るからだ、と主は言われる。
51:49 バビロンもまた、必ず倒れる イスラエルの殺された人々のゆえに。バビロンのゆえに、世界の至るところで 人々が殺されたのだから。
51:50 剣を逃れた者らよ。行け、立ち止まるな。遠くから主を思い起こし エルサレムを心に留めよ。
51:51 我々はののしりを聞いて当惑している。恥辱が我々の顔を覆っている。外敵が主の家の聖域に押し入ったからだ。
51:52 それゆえ、見よ、その日が来ればと 主は言われる。わたしはバビロンの偶像を罰する。国の至るところで殺された者が呻く。
51:53 たとえ、バビロンが天に上っても 高いやぐらの守りを固めても わたしのもとから滅ぼす者が来ると 主は言われる。
51:54 バビロンから叫びの声が聞こえ カルデア人の地から大いなる破壊の音がする。
51:55 主がバビロンを滅ぼし 大音響を静められる。波のうねりが大水のようにとどろき どよめきの音が響きわたる。
51:56 滅ぼす者がバビロンに攻めて来た。勇士たちは捕らえられ、弓は折られた。まことに主は仇を返される神 主は必ず報復される。
51:57 わたしはバビロンの高官、知者、総督、長官、勇士らを酔わせる。彼らはいつまでも眠り続けて目を覚ますことはない、とその御名を万軍の主という王が言われる。
51:58 万軍の主はこう言われる。バビロンの厚い城壁は無残に崩され 高い城門は火で焼かれる。今や、多くの民の労苦はむなしく消え 諸国民の辛苦は火中に帰し、人々は力尽きる。
51:59 ユダの王ゼデキヤの第四年に、マフセヤの孫でネリヤの子であるセラヤが、宿営の長として王と共にバビロンに行ったとき、預言者エレミヤはセラヤに次のように命じた。
51:60 エレミヤはバビロンに襲いかかるすべての災いを一巻の巻物に記した。そこに書かれた言葉はすべて、バビロンに関するものであった。
51:61 エレミヤはセラヤに言った。あなたがバビロンに到着したとき、注意してこの言葉を朗読し、
51:62 そして言いなさい。「主よ、あなた御自身がこの場所について、これを断ち滅ぼし、人も獣も住まない永久の廃虚にすると語られました」と。
51:63 この巻物の朗読を終えたとき、巻物に石を結び付け、ユーフラテス川に投げ込み、
51:64 そして言いなさい。「このように、バビロンは沈む。わたしがくだす災いのゆえに、再び立ち上がることはない。人々は力尽きる」と。ここまでがエレミヤの言葉である。

かつて世界中の感嘆の的となったバビロンは、その驕り高ぶりの故に、神の裁きを受けることとなる。
それが預言者エレミヤが最後に語った言葉であった。
バビロンは人の知恵や力、富や権力など、一切の世的なもので塗り固めた強大な国であった。
しかし、神がみ手を伸ばせば、そのような国であっても、滅亡してしまう。
バビロンの滅亡のメッセージは、恐ろしいことのように思えるが、そのようなものに信頼せず、神にのみ信頼せよ、というのが、このメッセージの隠れたテーマなのだろう。
この世界の全てのものは、主なる神が創られ、今尚、神が支配しておられるもの。
それを人が支配者のごとく好き勝手に用いてはならないということなのだろう。
あくまで人は良き管理者であるべき。
肝に銘じて。