お金を配ればいい? | 旅一郎のブログ

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国鉄(日本国有鉄道)が、最後の全盛期を迎えた昭和47年ー53年までをテーマにした、汽車旅のブログです。

旧型客車亡き後、日本の鉄道旅行は本当につまらなくなりました。そのため海外ネタも載せています。

当時の雰囲気を伝えるものは鉄道にかかわらずアップします

Twitterでのやりとりまとめ


「今苦しい人がいるからもっとお金を配るべき」という意見が多いですが、一見善意に見える意見が地獄の入り口である事もあるので思いをまとめます。

なお優しさは必要だと思うので目指すゴールは同じだと思います。


円安でもできる事がある。円安で最高益を上げているトヨタなどから物価高に苦しんでいる人にお金を配ればいいという意見があったので見解を書きます。



動画こちら。


ざっくりと見ましたが、

①ドルも継続的に安くなっているので昔と1ドル100円と今の100円は違う。

②輸出企業が儲かったように見えるけど、通貨安で金額だけ見ると増えているだけで、数量は増えていない。

→側から儲かってるところから困ってるところに回せと言われても、元の水準を維持しただけ。

 トヨタが4.9兆円の最高益でも今の実質実行為替レートは69.9。民主党時代、輸出額が減っ時は3兆円だったけど、レートは134と約2倍、つまり今の日本円に換算すると6兆近くあったことになります。


トヨタの純利益推移グラフ


おそらく経営陣は「過去最高と言っても、2010年ころと比べ実質は低い」事をを知ってるはず。だから、「儲かってるのだから苦しい人によこせ」と言われても困るでしょう。本当は儲かってないのだから。


それでも円安を支持しているように見えるのは、株主説明がやりやすいだけでしょうね。

2010年、本当は円の価値が高いから3兆しかなくても儲かってた、でもそれを株主に説明しても通じない。それどころか、低くなった円で4.9兆と見えると、「過去最高益です!」と言えるので。


生活が苦しいのは円安のせいで、それはアベノミクス以降の金融緩和が原因であることは以下の図から明らかです。


この動画を見ながら、「円の価値の推移」を当てはめて見て下さい

そうすると額面に騙される事がわかると思います。




お金を刷って円安にしなければ、輸出企業の額面は減っても実質利益は増えた。同様に一般人も円安物価高に苦しめられる事はありません。

そもそも、平時に異次元緩和で金を刷り過ぎたからコロナなどでこれ以上刷れないところまで来てるのであって、刷れば刷るだけ円安が進みます。

その上でまだ「お金を刷って配れ」と言いますか?