好きだけど、きらい
進みたいけど、進めない
愛しているけど、憎い
言いたいけど、言えない
引き裂かれるようなアンビバレントな星空に
あの日のことを
あの日の想いを
あの日の苦しみを
あの日以来の哀しみを
あの日に本当は何を見たのかを
言いたいけど、言えない
そんな人がたくさんいる。
「満天の星空」
「地獄の星空」
「見るものが星しかなかった」
「空を見るなんて思いつかなかった」
「きれいだなんて思ってはだめだと…」
「あの星はたくさんの流された方だ」
「きれいだと思ってはいけない」
「きれいだと思ってはいけない」
「道に迷わず、行けるように…」
「ただ、空を見上げてくださいよ」
と。
さくらをまつ夜