イヤハヤ…
水天宮は続くよどこまでも。
というわけで今回レポするのは、東京都清瀬市にある水天宮です。
■日枝神社 水天宮・・・東京都清瀬市中清戸2丁目616
場所は武蔵野台地上。
#099でご紹介した久米水天宮の西5~6km。
青梅を起点とする扇状地(武蔵野台地)に源流を持つ多くの川の一つ柳瀬川の南500mほどに位置します。
この水天宮は御嶽神社、日枝神社と境内を共有していて、3つの鳥居が東西に走る志木街道に面しています。参道らしきものは見当たりません。
鳥居は向かって左から御嶽神社、水天宮、日枝神社と並んでいます。
では水天宮を見ていきましょう。
これは鳥居をくぐってすぐのところ。
奥へ進むと左手に社が並んでいます。
手前から…分からん。
社が格納されていますがなんとも…
御霊社とありますが何とも分かりません。
次は白山神社。これもどなたを祀ったものか明記されていませんので白山姫(天御中主)と考えましょうか。
その隣は金刀比羅神社。祭神は大物主命(神社HP)
さらにその隣は八雲神社。祭神は須佐之男神(神社HP)
さらにその隣には猿田彦大神と刻んだ石柱。並びの序列で言えば猿田彦大神が一番偉いということになりますが…
そして水天宮の拝殿です。千木は外削(男神)。
神社HPによれば、祭神は安徳天皇、底筒男神(そこつつおのかみ)・表筒男神(うわつつおのかみ)・中筒男神(なかつつおのかみ)で、元々福岡県久留米市の水天宮から勧請したが年代は不明とのこと。
それが本当なら、福岡県久留米市の水天宮は1650年に久留米藩藩主有馬忠頼が建てたものなので年代はそれ以降ということになりますが…(Wikipedia)
拝殿内部を撮影させていただきました。錨の家紋が多数見えます。ネットで調べてみたのですがよくわかりませんでした。聞いておけばよかった…
拝殿背後の本殿も撮影させていただきました。こちらの千木も外削ぎですね。
神社の方に聞いてみたのですが、説明版にある通り明治時代に建てられた以前についてはわからないとのことでした…
さて、百嶋神代系譜に基づいて個々の神々を解析しようと思います。
では神代系譜から神々をピックアップします。
青枠は摂社末社の神々、赤枠は本殿の神々です。なんとも判然としませんねぇ。
表筒男、中筒男、大物主は何となく埴安姫に集約されているようでもあり、埴安姫の叔母が白山姫(天御中主)につながるので水天宮となっているのは納得はできそうです。福岡県久留米市・水天宮の祭神の第一は天御中主です。
ですが、白山社が本殿から外された格好になっていて、拝殿と本殿両方とも外削の男千木となっています。安徳天皇が男子だったから、とも言えそうですが、そうではなくて錨の家紋から類推するに本殿の祭神は表筒男(安曇磯良)じゃないのかな?と想像しました。
わざわざ水天宮と名乗っておいて白山姫を摂社に落として安曇磯良を祀る理由はわかりませんが…この点を解明するには地域の歴史・状況を深堀する必要があるでしょうね。