屋根の下に、
冬支度が始まる。

京都市内から北へ。

山が近くなり、
家と家の間が広くなり、
道の先に茅葺きの屋根が見えてきます。

美山。

秋が深くなる頃、
里山では少しずつ冬の準備が始まります。

薪。
囲炉裏。
暖炉。
冬野菜。
猪や鹿の料理。

今回は、かやぶきの里を見て帰るのではなく、
その屋根の下に泊まります。

美山の冬が始まる少し前。
暮らしの中へ入るための5つの宿です。

BEFORE WINTER COMES

茅葺き屋根を見る旅から、
屋根の下で過ごす旅へ。

美山を象徴するのは、山あいに残る茅葺きの家々。

でも、その風景をつくっているのは屋根だけではありません。

畑があり、川があり、森があり、
その土地で採れたものを食べ、
火を使って寒い季節を越えてきた暮らしがあります。

古民家に泊まる。
火のそばで過ごす。
山のものを食べる。
川の音を聞く。

建物を見るのではなく、
その建物が守ってきた時間の中に泊まります。

画像は記事テーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の宿、美山の集落、茅葺き屋根、積雪、周辺景観とは異なる場合があります。

FOUR SIGNS OF WINTER

美山の冬支度を感じる、4つの気配

ROOF|茅葺きの家に泊まる

FIRE|囲炉裏や暖炉のそばで夜を過ごす

TABLE|山や畑から届く冬の食卓

ROAD|山を越えて海へ続いた道を知る

01 / BECOME A VILLAGER FOR A NIGHT

NIPPONIA 美山鶴ヶ岡 山の郷

まずは、
宿ではなく「集落」に泊まる。

美山町鶴ヶ岡に残る古民家を再生した、分散型の宿です。

築130年以上の茅葺き民家や、今では珍しい杉皮葺きの家。

客室はひとつの建物に集まっているのではなく、集落の中に点在しています。

チェックインするのも、ホテルのロビーではなく地域の人が使う「ムラの駅」。

観光客として町を見るのではなく、一晩だけこの村の住人になる。美山を「風景」から「暮らし」へ変えるなら、最初に泊まりたい宿です。

OLD HOUSE|古民家を再生した分散型宿

VILLAGE|客室が集落の中に点在

LIFE|地域の暮らしに近づく滞在

この宿の決め手|「美山を見る」から、一晩だけ「美山で暮らす」へ切り替えられる

 

 

02 / SLEEP UNDER THATCH

MIYAMA STAY(美山ステイ)

今度は、
茅葺き屋根を一棟まるごと。

MIYAMA STAYの「CASA MIYAMA」は、築115年の茅葺き古民家。

一日一組で、一棟を貸し切って過ごします。

冬なら、暖かな部屋で食卓を囲み、外には静かな山村。

昼間に眺めていた茅葺き屋根が、夜には自分たちを包む屋根になる。「泊まる」という行為そのものが、美山を理解する時間になります。

115 YEARS|築115年の茅葺き古民家

PRIVATE|一日一組の一棟貸し

TABLE|冬には地元食材を使った料理も

この宿の決め手|眺めていた「茅葺き」を、自分が眠る場所に変えられる

 

 

03 / WINTER ARRIVES AT THE TABLE

料理旅館 山里料理 いそべ

冬支度は、
台所にもやってくる。

美山の中心部にある、山里料理の宿。

宿には、茅葺き屋根の一棟貸しの建物もあります。

春は山菜。
夏は天然鮎。
秋は松茸。

そして冬には、宿の猟師が捕獲した猪や鹿。

季節が変わると、景色だけでなく食卓も変わる。美山の「冬が来る」ということを、一番わかりやすく身体で感じられる一泊です。

THATCH|茅葺き屋根の宿

SEASON|季節で変わる山里料理

WINTER|猪・鹿など冬の山の恵み

この宿の決め手|里山の季節を、景色ではなく夕食から感じられる

 

 

04 / FIRE BESIDE THE RIVER

美山町自然文化村 河鹿荘

川のそばでは、
火が恋しくなる。

清流・由良川のほとりに建つ河鹿荘。

建物には美山の杉が使われ、吹き抜けのロビーには冬になると暖炉へ火が入ります。

外には冷たい川。

室内には火。

冬支度とは、寒さを避けることではなく、寒い季節を迎える場所をつくることなのかもしれません。暖炉の前に座ると、美山の冬がぐっと現実に近づきます。

RIVER|由良川のほとり

CEDAR|美山の杉を使った建物

FIREPLACE|冬はロビーの暖炉に火が入る

この宿の決め手|冷たい川と暖かな火を、同じ一日の中で感じられる

 

 

05 / THE ROAD LEADS TO THE SEA

料理旅館 きぐすりや

最後は、
海へ続く道のそばに泊まる。

大正12年創業。

もともとは明治時代から薬商を営んでいた家で、今も街道沿いに宿を構えています。

宿の裏を通るのは、「西の鯖街道」と呼ばれた古い道。

若狭から届く日本海の魚を、山を越えて京都へ運んだ道です。

美山は深い山の中にある。でも、決して海と切り離されてはいなかった。山で過ごした第一章の最後に、この道の向こうにある日本海を思います。

1923|大正12年創業

SABA ROAD|宿の裏に残る西の鯖街道

LOCAL|美山の旬の素材を使った料理

この宿の決め手|山の暮らしから、次の章の「海」へ一本の道をつなげられる

 

 

CHOOSE YOUR MIYAMA

どの屋根の下で、美山に泊まる?

NIPPONIA 美山鶴ヶ岡 山の郷
一晩だけ、村人になる。

MIYAMA STAY
茅葺き古民家を、一棟まるごと。

山里料理 いそべ
冬が来ることを、食卓から知る。

美山町自然文化村 河鹿荘
由良川と暖炉の間で過ごす。

料理旅館 きぐすりや
西の鯖街道から、次の海へ。

FROM THE ROOF TO THE SEA

冬支度は、
屋根の下から始まります。

茅葺きの家に泊まる。

火のそばに座る。
山のものを食べる。
川の音を聞く。

そして最後に、
古い街道へ出る。

その道は、山の中だけで終わりません。

かつて日本海から魚を運んだ道は、
美山を通り、京都へ続いていました。

山と海は、思っていたより近い。

「山から海へ、泊まりながらたどる。」
海の京都三部作。

次は、山を抜けて海へ向かいます。

※積雪、道路状況、食事内容、暖炉・屋外設備、体験プログラム等は季節や宿泊日によって異なります。冬季は積雪・凍結する場合がありますので、宿泊施設・観光協会・道路情報・気象情報の最新状況をご確認ください。

水辺の町に、
灯りがつく。

大山を下りて西へ向かうと、
山陰の景色に大きな水面が現れます。

宍道湖です。

夕方になると、
湖は青から金色へ、そして紫へ。

やがて町の灯りがひとつずつ点き始めます。

今回は夕日を見たら帰るのではなく、
そのあとまで水辺に残る。

松江から玉造へ。
湖、川、温泉街の灯りをたどる5つの宿を選びました。

WHEN THE WATER TURNS TO LIGHT

夕日ではなく、
夕日のあとまで。

松江は「水の都」と呼ばれる町。

宍道湖の夕景は、
水都松江を象徴する風景のひとつです。

湖岸で日が沈む。
空が暗くなる。
町に灯りがつく。

そして玉造へ行けば、
温泉街の真ん中を玉湯川が流れています。

第一章は、砂と海。
第二章は、山と朝。

第三章では、
水辺に夜が来るまで残ります。

画像は記事テーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の宿、宍道湖、玉造温泉、玉湯川、町並み、夕景、夜景とは異なる場合があります。

FOUR MOMENTS BY THE WATER

水辺に夜が来る、4つの時間

SUNSET|宍道湖に沈む夕日を見る

LAKE|暗くなるまで湖のそばに残る

RIVER|玉湯川沿いを浴衣で歩く

LIGHT|宿の灯りがついた町へ帰る

01 / STAY FOR THE SUNSET

松江しんじ湖温泉 夕景湖畔 すいてんかく

まずは、
夕日のそばに泊まる。

宍道湖畔に建つ温泉宿。

湖側の客室では、大きな窓の向こうに宍道湖が広がります。

夕日を見に湖岸へ出てもいい。

でも、日が沈んだからといって旅を終わらせない。宿へ戻り、温泉に入り、暗くなっていく湖をもう一度見る。第三章はここから始めます。

LAKE|宍道湖畔

SUNSET|夕景を宿まで持ち帰る

ONSEN|湖岸に湧く松江しんじ湖温泉

この宿の決め手|宍道湖の夕日を「見に行くイベント」にせず、一泊の時間へ伸ばせる

 

 

02 / DO NOTHING WITH THE LAKE

松江しんじ湖温泉 なにわ一水

次は、
何もしないで湖を見る。

なにわ一水の客室は、すべて宍道湖に向いています。

湖に面したテラスや露天風呂のある客室も。

時間によって、水面の色が変わる。

だからここでは、もう一つ観光地へ行かなくてもいい。椅子に座り、湖と空が暗くなっていくのを見る。それ自体を予定にします。

ALL ROOMS|全客室が宍道湖向き

TERRACE|湖を眺めて過ごす客室

STAY|観光より滞在そのものを目的に

この宿の決め手|宍道湖を「景色」ではなく、一晩ずっと変化する存在として眺められる

 

 

03 / FROM LAKE TO HOT SPRING

玉造温泉 玉造国際ホテル

湖を見ながら、
玉造の湯へ入る。

宍道湖畔に建ちながら、玉造温泉の源泉を楽しめるホテル。

露天風呂からも宍道湖を眺めることができます。

つまりここは、松江の湖と玉造の温泉のちょうど間。

第一章から続いてきた「水」の旅が、ここで湖から湯へ変わる。次は、いよいよ玉造の町の中へ入ります。

LAKE|宍道湖畔

ONSEN|玉造温泉の湯

BRIDGE|松江から玉造へつなぐ一泊

この宿の決め手|宍道湖の夕景から玉造温泉へ、景色と温泉を切らずにつなげられる

 

 

04 / LOOK DOWN ON THE HOT SPRING TOWN

玉造温泉 佳翠苑 皆美

玉造へ着いたら、
町に夜が来るまで。

温泉街の中にある、老舗旅館。

9階の展望露天風呂「天遊の湯」からは、玉造の町を高い場所から眺められます。

館内には庭園もあり、夜にはまた違う表情に。

玉湯川沿いを歩き、宿へ戻り、今度は高い場所から町を見る。さっき歩いていた道に灯りがつくと、温泉街全体が一つの宿のように感じられます。

TOWN|玉造温泉街

9F|9階展望露天風呂

GARDEN|夜の庭園

この宿の決め手|浴衣で歩いた町を、夜は温泉の中からもう一度眺められる

 

 

05 / SLEEP INSIDE THE OLD TOWN

湯元 玉井館

最後は、
小さな木造旅館へ帰る。

玉造温泉に残る、昔ながらの木造旅館。

自家源泉を持ち、半地下の浴場には源泉かけ流しの湯が注ぎます。

夕食のあと、もう一度だけ温泉街へ。

玉湯川を歩き、宿の灯りを見る。そして木造の玄関を開けて、自分の部屋へ戻る。山陰三部作の最後は、大きな絶景ではなく「町へ帰る」という感覚で終わります。

WOOD|昔ながらの木造旅館

SOURCE|自家源泉

SMALL|小さな宿で町の夜を過ごす

この宿の決め手|三部作の最後を「観光地」ではなく、灯りのついた温泉町に帰る感覚で閉じられる

 

 

CHOOSE YOUR EVENING

どの水辺で、夜を迎える?

夕景湖畔 すいてんかく
まずは、宍道湖に日が沈むまで。

なにわ一水
何もしないで、暗くなる湖を見る。

玉造国際ホテル
湖から温泉へ、水の景色をつなぐ。

佳翠苑 皆美
灯りがついた温泉街を、湯の中から。

湯元 玉井館
最後は、小さな木造旅館へ帰る。

WHEN THE LIGHTS COME ON

旅の最後は、
暗くなるまで残る。

鳥取では、砂の向こうに海がありました。

大山では、山のふもとで朝を迎えました。

そして松江では、
宍道湖に夕日が沈みます。

玉造では、
川沿いの宿に灯りがつきます。

海。
山。
湖。
川。

景色は変わっても、
その間をゆっくり移動してきました。

水辺の町に、灯りがつく。
「海と山のあいだを、ゆっくり西へ。」山陰三部作を、ここで終わります。

※宍道湖の夕景は天候によって見え方が異なります。温泉・露天風呂、庭園、送迎、周辺施設等の利用時間も宿泊日・プランにより変更される場合があります。各宿泊施設・観光協会・気象情報の最新状況をご確認ください。

山のふもとで、
朝を迎える。

大山を遠くから見ると、
大きな山がひとつ、景色の中にあります。

でも、そのふもとまで行って泊まると、
翌朝の景色が変わります。

窓を開ける。
少し冷たい空気が入る。
鳥の声がする。
山の輪郭が朝の光で見えてくる。

登頂しなくてもいい。
予定を詰めなくてもいい。

今回は、大山から奥大山、蒜山へ。
「山のそばで目を覚ます」ための5つの宿を選びました。

WAKE UP WITH THE MOUNTAIN

山は、
朝にいちばん近くなる。

昼の大山には、人が集まります。

でも早朝は、
参道も、森も、高原もまだ静か。

朝の散歩をする。
山を見る。
朝食を食べる。
また外へ出る。

第一章では、砂丘から日本海を見ました。

第二章では、その海を背にして、
大山のふもとへ上がっていきます。

海と山のあいだを、今度は「高さ」でたどります。

画像は記事テーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の宿、大山・蒜山の山容、草原、森林、眺望、周辺景観とは異なる場合があります。

FOUR MOMENTS OF MORNING

山の朝を過ごす、4つの時間

DAWN|まだ人の少ない時間に外へ出る

VIEW|山と海、両方がある地形を見る

GRASS|高原の草と風の中を歩く

BREAKFAST|最後は高原の朝ごはんへ

01 / WAKE UP AT THE TRAILHEAD

ホテル大山 しろがね

まずは、
山の入口で眠る。

大山寺エリアにあり、登山口まで徒歩約5分。

登山する人にとってはベースキャンプですが、今回は山頂を目指さなくてもいい。

朝、少し早く起きて、外へ。

まだ人の少ない参道を歩き、朝の大山を見る。山に登る前ではなく、山のそばで目を覚ますこと自体を旅にします。

TRAIL|登山口まで徒歩約5分

MORNING|朝の大山散歩

NATURE|大山の森のすぐそば

この宿の決め手|大山へ「出かける」のではなく、大山の中から一日を始められる

 

 

02 / BETWEEN THE MOUNTAIN AND THE SEA

大山参道ホテル頂

振り返ると山。
前を見ると海。

大山寺参道にある、ワンフロア1組の宿。

正面には日本海と弓ヶ浜半島。

振り返れば、大山の北壁があります。

第一章で日本海から始まった旅が、ここで一枚の景色につながる。朝、山と海の両方を見ながら、「自分はいま、その間にいる」と気づける宿です。

DAISEN|背後に大山北壁

SEA|弓ヶ浜・日本海を一望

PRIVATE|ワンフロア1組

この宿の決め手|山陰三部作の「海と山のあいだ」を、一つの窓からそのまま見られる

 

 

03 / WAKE ABOVE THE COAST

オーベルジュ 天空

さらに高い場所から、
朝の海を見る。

大山の高台にあり、眼下には弓ヶ浜半島と日本海。

すべての客室に露天風呂を備える、小さなオーベルジュです。

夕方は食事を楽しみ、夜は星を見る。

そして翌朝、同じ窓から海を見る。砂丘の目線から始まった旅が、いつの間にか海を見下ろす高さまで上がってきます。

HEIGHT|大山の高台

OCEAN|弓ヶ浜半島と日本海

BATH|全客室に露天風呂

この宿の決め手|大山のふもとから、日本海まで続く地形を「高さ」で感じられる

 

 

04 / SLEEP AT 920 METERS

休暇村 奥大山

山の裏側へ回り、
高原の夜に泊まる。

標高約920m、三方を山に囲まれた鏡ヶ成高原。

夜は外部の光が少なく、星空が大きく見える場所です。

そして朝になれば、広い草地へ。

ホテルのすぐ前から外へ出て、高原の空気を吸う。ここでは山を見るというより、「山の中の朝」に身体ごと入ります。

920M|標高約920m

STARS|山に囲まれた星空

WATER|大山のブナ林からくみ上げる天然水

この宿の決め手|大山を遠くから眺める旅から、標高920mの高原そのものに泊まる旅へ進める

 

 

05 / BREAKFAST ON THE GRASSLAND

休暇村 蒜山高原

最後は、
朝の草原へ。

山と牧草地に囲まれ、窓の向こうには蒜山三座。

草原ではジャージー牛が草を食みます。

朝食には、蒜山ジャージー牛の乳製品や高原野菜。

朝、山を見る。外を歩く。そして、その風景の中でつくられたものを食べる。第二章は「山の朝」が食卓まで届くところで終わります。

THREE PEAKS|窓から蒜山三座

JERSEY|草原で過ごすジャージー牛

BREAKFAST|乳製品と高原野菜の朝食

この宿の決め手|山の朝を「見る」だけでなく、最後に朝食として味わえる

 

 

CHOOSE YOUR MORNING

どんな山の朝を、迎える?

ホテル大山 しろがね
登山口のそばから、大山の朝へ。

大山参道ホテル頂
山と日本海、その真ん中で目を覚ます。

オーベルジュ 天空
高台から、朝の弓ヶ浜を見る。

休暇村 奥大山
標高920m、高原そのものに泊まる。

休暇村 蒜山高原
蒜山三座と草原を見ながら朝食へ。

THE MOUNTAIN IN THE MORNING

山を見るためではなく、
山のそばで目を覚ます。

第一章では、砂の向こうに海がありました。

そこから少しずつ高度を上げ、
大山のふもとへ。

参道。
北壁。
高原。
草原。

最後は蒜山三座を眺めながら朝食を食べる。

旅先の山は、遠くから見るだけのものではありません。

一晩そのそばで眠ると、
翌朝には少しだけ近い景色になります。

山のふもとで、朝を迎える。
次は山を下りて、松江・玉造の水辺へ。

※山岳・高原エリアは天候や気温が変わりやすく、道路・登山道・アクティビティ等の利用状況も季節によって変わります。朝の散策時は気温差にもご注意いただき、各施設・自治体・気象情報の最新状況をご確認ください。