ホテルの外に、
旅の主役を。

ホテルで夕食をとり、
大浴場や温泉へ入る。

館内の売店で土産を選び、
翌朝は朝食会場へ向かう。

ホテルの中ですべてが整っていれば、
旅はとても快適です。

けれど、フェアフィールド・バイ・マリオットの
「道の駅ホテル」には、館内レストランも温泉もありません。

食べる場所も、湯につかる場所も、
ホテルの外で探す。


その少しの手間によって、
ホテルではなく、地域が旅の主役になります。

A BASE FOR LOCAL EXPLORATION

ホテルで、
旅を完結させない。

フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテルは、全国の道の駅に近接する宿泊特化型のホテルです。

客室には、快適なベッド、シャワー、洗面設備など、休むために必要な機能を整える。

共有スペースには、コーヒーマシン、電子レンジ、トースター、製氷機などを置く。

一方で、館内にはレストランや温浴施設を設けず、食事、買い物、温泉、体験を地域の中へ残しています。

ホテルが地域の魅力をすべて代行するのではなく、
安心して休める拠点だけをつくり、旅行者を町へ送り出す。


それが、道の駅ホテルの基本的な考え方です。

画像はテーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の外観、景観、客室、道の駅、道路、食事、農産物、施設とは異なる場合があります。

EDITOR’S NOTE

設備を減らせば、
地域のためになるのか。

館内にレストランを置かなければ、宿泊者は周辺の飲食店を利用するかもしれません。

ホテルに温泉がなければ、地域の共同浴場や日帰り温泉へ向かうかもしれません。

けれど、それだけで地域へ人やお金が流れるとは限りません。

店が早く閉まる。定休日が重なる。夜は車でなければ移動できない。ホテルの周りに歩ける場所が少ない。

ホテルの外へ旅をひらくことは、
旅行者にも下調べと小さな行動を求めます。


設備がないことを自動的に「地域貢献」と考えず、
外へ出やすい情報や交通、店との接点まで用意されているかを見ることが大切です。

HOW A STAY OPENS TO THE REGION

ホテルの外へ、旅がひらく4つの段階

01

眠る場所をシンプルにする

客室は全国で一定の快適性を保ち、旅先での睡眠や休息に集中できる場所として整えます。

02

食事を地域に残す

夕食は町の食堂や居酒屋へ。朝食は道の駅でパンや農産物を選ぶ。一部施設では、土地の味を詰めた予約制の朝食ボックスも用意されています。

03

道の駅を、旅の案内所にする

地域の食、農産物、工芸品、観光情報が集まる道の駅を起点に、まだ知らなかった場所や店を見つけます。

04

ホテルを、次の土地へ向かう拠点にする

一つの施設に滞在して終わるのではなく、車や自転車で周辺を巡り、次の道の駅ホテルへ移動する。ホテルそのものより、旅の経路が主役になります。

THREE PERSPECTIVES

道の駅ホテルを読み解く、3つの視点

BLANK 余白 設備を減らし
町へ出る時間を
残せるか
MOVEMENT 移動 道の駅から
食、温泉、自然へ
旅を広げる
RESPONSIBILITY 計画 営業時間や交通を
自分で調べる
必要がある

SIX LOCAL BASES

ホテルの外に異なる旅がある、6つの拠点

 
01 フェアフィールド・バイ・マリオット・北海道南富良野
02 フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木日光
03 フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ
04 フェアフィールド・バイ・マリオット・兵庫淡路島福良
05 フェアフィールド・バイ・マリオット・熊本阿蘇
06 フェアフィールド・バイ・マリオット・鹿児島たるみず桜島

01 / FOREST BASE CAMP

フェアフィールド・バイ・マリオット・北海道南富良野

北海道・南富良野 森・川・湖 アウトドア

大きな自然の前では、
ホテルは静かな拠点でいい。

南富良野には、川、森、湖、山がつくる広い風景があります。

カヌー、マウンテンバイク、森林散策、季節ごとの雪の体験など、旅の中心になるのは屋外です。

ホテルへ戻ってからも館内で予定を詰めるのではなく、コーヒーを飲み、翌日の天候や行き先を確かめ、静かな客室で身体を休める。

豪華な山岳リゾートを目的地にするのではなく、自然の中へ出かけるためのベースキャンプとして使うホテルです。

建物が風景を代表するのではなく、地域の自然に対して一歩引くことにも、このブランドらしさが見えます。

HOTEL|ホテルにあるもの

安心して眠れる客室と、翌日の計画を立てられる共有スペース。旅の疲れをいったん整えるための場所です。

OUTSIDE|ホテルの外で出会うもの

道の駅で地域の食を探し、川や森、湖へ出かける。ホテルで時間を使い切らないからこそ、朝から自然の中へ入れます。

PLAN|気をつけたいこと

食事場所、アクティビティ、季節ごとの道路状況を事前に確認したい地域。夕食を済ませる時間と移動手段を決めてからチェックインすると安心です。

 

 

02 / BEYOND THE LANDMARKS

フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木日光

栃木・日光 世界遺産・工芸 無料送迎あり

有名な日光から、
まだ知らない日光へ。

日光の旅では、東照宮をはじめとする社寺が、大きな目的になります。

けれど、日光には、杉並木、霧降高原、牧場、木彫りや漆の工芸、地域の食など、寺社以外にも多くの時間があります。

ホテルを観光の終着点にせず、翌朝どこへ出かけるかを考える拠点にすると、定番の名所から旅を一段外へ広げられます。

現在はホテルと最寄り駅・中心地を結ぶ無料送迎も実施され、車を使わない旅行者にも入口がつくられています。

ただし、郊外の店や自然へ進むほど、公共交通だけでは動きにくくなります。どこまでを徒歩と送迎で巡り、どこからタクシーやレンタカーを使うかが、旅の設計になります。

HOTEL|ホテルにあるもの

全国ブランドとしての安定した客室と、スタッフから周辺情報を得られる拠点。名所を巡ったあとの静かな休息があります。

OUTSIDE|ホテルの外で出会うもの

社寺だけでなく、杉並木、霧降の自然、農場、工房、町の飲食店へ。宿を起点に「日光」の範囲を広げます。

PLAN|気をつけたいこと

無料送迎は時刻や利用条件の確認が必要です。夜の飲食店や、郊外の観光地までの移動方法も予約前に組み立てておきたい場所です。

 

 

03 / TEA VILLAGE

フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ

京都・南山城村 宇治茶・茶畑 京都唯一の村

お茶を買うだけでなく、
お茶が育つ村へ泊まる。

南山城村は、京都府で唯一の村であり、宇治茶の生産地として知られています。

山あいには茶畑が広がり、季節になると新芽が斜面をやわらかな緑に染めます。

隣接する道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」には、村の茶葉や、茶を使った菓子、飲み物、食品が集まります。

京都市内で抹茶スイーツを味わう旅とは違い、ここでは、お茶を育て、摘み、加工し、販売する村の暮らしが旅の背景になります。

ホテルに茶室をつくって文化を完結させるのではなく、道の駅や茶畑へ旅行者を近づけることで、「お茶の京都」を生産地から見せています。

HOTEL|ホテルにあるもの

茶畑や周辺地域を巡ったあとに休める、シンプルで落ち着いた客室。共有スペースで道の駅の食品を温めることもできます。

OUTSIDE|ホテルの外で出会うもの

道の駅で茶を飲み比べ、村の商品を選び、茶畑の風景を歩く。土地と飲み物のつながりが見えてきます。

PLAN|気をつけたいこと

道の駅や周辺店舗の営業時間、夕食を取れる場所、茶畑への移動手段を確認。夜遅くに到着すると、地域の食を選ぶ余地が少なくなります。

 

 

WHAT THE HOTEL LEAVES OUT

「ないもの」が、旅の動きを変える。

同じ宿泊設備でも、
ホテルの外にある旅は場所ごとに異なります。

南富良野|館内アクティビティがない

だからこそ、川、森、湖へ早く出かける理由が生まれる。

日光|館内で観光が完結しない

定番の社寺から、工芸、農場、自然へ旅を広げる。

南山城|館内で茶文化を演出しすぎない

道の駅や茶畑で、実際にお茶が育つ村へ触れる。

04 / PORT & FOOD

フェアフィールド・バイ・マリオット・兵庫淡路島福良

兵庫・南あわじ 福良港・うずしお 魚・玉ねぎ

海を眺めるホテルではなく、
港町で食べるためのホテル。

福良は、淡路島の南端にある港町です。

道の駅からは、鳴門海峡のうずしおへ向かう船が出航し、周辺には魚介や淡路島玉ねぎを扱う店が集まります。

海辺のリゾートホテルなら、館内レストランで海を見ながら夕食を取ることもできます。

ここでは、ホテルを出て港を歩き、店を選び、地域の魚や料理を食べることが滞在の一部です。

客室から絶景を所有するより、港町全体をレストランやラウンジのように使う。ホテルの外にある生活の気配が、旅の記憶になります。

HOTEL|ホテルにあるもの

港を歩いたあとに戻れる快適な客室と、買ってきたものを楽しめる共有スペース。島を巡る旅の休息地点です。

OUTSIDE|ホテルの外で出会うもの

うずしおクルーズ、福良港、魚介の店、淡路島の食。ホテルの外へ出るほど、島が観光地ではなく暮らしの場所として見えてきます。

PLAN|気をつけたいこと

人気店の定休日と閉店時間、クルーズの運航状況を確認。夕食難民を避けるため、候補を一軒だけでなく複数決めておきたい場所です。

 

 

05 / VOLCANO & GRASSLAND

フェアフィールド・バイ・マリオット・熊本阿蘇

熊本・阿蘇 火山・草原 農業・温泉

大景観を、
車窓だけで終わらせない。

阿蘇には、世界最大級のカルデラ、草原、火口、農地、温泉が広がっています。

車で走るだけでも景色の大きさを感じられますが、道の駅や農産物の店へ立ち寄ると、その風景を支える暮らしが見えてきます。

フェアフィールド・バイ・マリオット・熊本阿蘇は、阿蘇駅や道の駅阿蘇に近く、火山や草原へ出かける拠点として使えます。

ホテルの中に温泉を持たないため、湯につかりたい場合は地域の温泉施設へ向かいます。

少し移動が増える一方で、どの温泉を選ぶか、どこで土地のものを食べるかを考えることが、阿蘇を自分で組み立てる旅になります。

HOTEL|ホテルにあるもの

大きな自然を巡ったあとに身体を休める、安定した客室。共有スペースで翌日のルートを相談し、旅を整えます。

OUTSIDE|ホテルの外で出会うもの

火山、草千里、農産物、地域の料理、温泉。絶景を見るだけでなく、その土地で生産し、暮らす人の時間へ触れます。

PLAN|気をつけたいこと

火口周辺の規制、天候、温泉施設の営業時間、車での所要時間を確認。景色が近く見えても、カルデラ内の移動には時間がかかります。

 

 

06 / BAY & VOLCANO

フェアフィールド・バイ・マリオット・鹿児島たるみず桜島

鹿児島・垂水 錦江湾・桜島 海の食・温泉

桜島を見るだけでなく、
錦江湾沿いの暮らしへ。

ホテルは、錦江湾に面する道の駅「たるみずはまびら」と同じ通りにあります。

海の向こうには桜島。条件が整えば、開聞岳まで望める大きな景色です。

一部には海を望む客室もありますが、館内で景色だけを楽しんで終わるホテルではありません。

道の駅で垂水の食を探し、錦江湾沿いを歩き、周辺の温泉へ出かける。

地域では、かんぱちの養殖をはじめ、海と火山の環境を生かした仕事が続いています。

桜島という象徴的な風景から、魚、温泉、水、港町の暮らしへ視線を下ろすための拠点です。

HOTEL|ホテルにあるもの

錦江湾沿いの旅を支える客室とラウンジ。一部の客室では、地域の大きな景観を身近に感じられます。

OUTSIDE|ホテルの外で出会うもの

道の駅、港、地域の魚、周辺の温泉、錦江湾の水辺。桜島を眺める時間を、垂水で食べ、歩く時間へ広げます。

PLAN|気をつけたいこと

飲食店や温泉の営業時間、鹿児島市側からのフェリーや車の移動時間を確認。周辺施設を含めて一つの滞在として計画したい場所です。

 

 

SIX BASES, SIX JOURNEYS

ホテルではなく、外にある旅から選ぶ。

泊まりたい客室より、
翌朝どこへ出かけたいかを考えてみます。

森と湖へ|北海道南富良野

自然の中で活動するための、静かなベースキャンプ。

名所以外の日光へ|栃木日光

社寺から工芸、農場、自然へ旅を広げる。

お茶が育つ村へ|京都みなみやましろ

茶畑、道の駅、村の食から宇治茶を見る。

港町で食べる|兵庫淡路島福良

うずしお、魚、玉ねぎを福良の町で味わう。

火山と草原へ|熊本阿蘇

カルデラの景色を、農業、食、温泉へつなぐ。

湾と火山の間へ|鹿児島たるみず桜島

桜島の眺めから、垂水の魚や温泉へ入る。

IS THIS STYLE FOR YOU?

このホテルが合う旅、合わない旅

合いやすいのは

町の店を自分で探したい。道の駅が好き。車や自転車で広く巡りたい。ホテルは清潔で快適に眠れればよい。旅程を考えること自体も楽しめる人。

合いにくいのは

館内で食事、温泉、買い物まで完結したい。到着後は移動したくない。遅い時間にチェックインする。車なしでも細かな計画を立てずに旅をしたい人。

THE JOURNEY CONTINUES OUTSIDE

ホテルの外に、
旅の主役を。

南富良野では、
森と川と湖へ。

日光では、
社寺の先にある自然と工芸へ。

南山城では、
お茶を育てる村へ。

福良では、
港と町の食卓へ。

阿蘇では、
火山、草原、温泉へ。

垂水では、
桜島を望む錦江湾の暮らしへ。

道の駅ホテルには、
館内レストランも温泉もありません。

それは、人によっては不便です。

けれど、食事を探して町を歩き、
道の駅で明日の朝を選び、
地域の湯まで車を走らせる。

その小さな移動の中で、
予定になかった店や人、景色に出会うことがあります。

ホテルが旅を完成させないから、
旅行者が自分で旅の続きをつくる。


フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテルは、
泊まる場所というより、
ローカルな旅を外へひらく出発点です。

REFERENCE

記事作成にあたり、フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテル、北海道南富良野、栃木日光、京都みなみやましろ、兵庫淡路島福良、熊本阿蘇、鹿児島たるみず桜島、および各施設・周辺地域の公式情報と予約情報を確認しています。

※掲載内容は2026年7月時点の公開情報をもとに構成しています。施設の営業状況、客室、朝食ボックス、送迎、道の駅、飲食店、温泉、観光施設、道路、アクティビティ、設備、サービス内容などは変更される場合があります。最新情報は各施設・店舗の公式サイト、予約ページでご確認ください。

見る文化から、
やってみる文化へ。

旅先で、
郷土芸能を見る。

伝統工芸が置かれた、
美しい客室に泊まる。

土地のお茶や日本酒を、
館内で味わう。

それだけでも、
地域文化に触れる旅にはなります。

けれど、星野リゾート「界」がつくろうとしているのは、
文化を眺めて終わる温泉旅館ではありません。

音を聴く。手を動かす。火を囲む。
土地の人から、技や言葉を受け取る。


温泉宿を、
地域文化へ入るための小さな入口にしています。

LOCAL CULTURE, TRANSLATED FOR TRAVELERS

文化を薄めるのではなく、
最初の一歩をつくる。

界では、各地域の伝統工芸、芸能、食などを体験できる「ご当地楽」が用意されています。

客室には土地の素材や技法を取り入れた「ご当地部屋」があり、さらに職人、作家、生産者など、文化を受け継ぐ人と出会う「手業のひととき」も展開されています。

ただし、地域文化を、そのまま旅館へ持ち込めばよいわけではありません。

長い歴史や複雑な背景を持つ文化を、限られた滞在時間の中で、初めて訪れる人にも伝わる形へ変える必要があります。

何を残し、何を短くし、
どこから旅行者に参加してもらうのか。


「界」を読み解く面白さは、紹介される文化だけでなく、
文化を旅人へ渡すための編集方法にもあります。

画像はテーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の建物、客室、温泉、演目、衣装、工芸品、食事、人物、施設とは異なる場合があります。

EDITOR’S NOTE

ホテル向けに短くした文化は、
「本物」ではないのか。

郷土芸能を十数分の演目にする。伝統工芸を、初心者でもできる小さな体験へ変える。

そう聞くと、本来の文化を分かりやすく薄めた「観光ショー」のように感じるかもしれません。

けれど、文化の入口がなければ、多くの旅行者は、存在を知らないまま町を通り過ぎます。

大切なのは、館内の体験だけで文化を理解したことにするのではなく、そこから先へ興味が続くかどうか。

宿で聴いた音が、町の景色と結びつく。
使った器から、職人の仕事を知りたくなる。
神話を見たあと、土地の歴史を読みたくなる。


体験が結論ではなく、次の問いを生む入口なら、
ホテルによる編集にも役割があります。

HOW CULTURE REACHES A TRAVELER

文化が「体験」になるまでの、4つの段階

01

見る

音、踊り、器、模様、火、建築。まずは説明を読む前に、身体が反応する場面をつくります。

02

知る

なぜその土地で生まれたのか。誰が受け継いできたのか。短い解説によって、目の前のものへ背景を加えます。

03

試す

楽器に触れる。茶を淹れる。模様を刺す。歌う。火を囲む。見る側から、少しだけ文化の内側へ入ります。

04

町へ出る

宿で得た小さな知識を持って、工房、温泉街、茶畑、博物館、神社、山里へ。体験の続きを地域で見つけます。

THREE QUESTIONS

「ご当地楽」を読み解く、3つの問い

ORIGIN どこから来た? 土地の歴史や
暮らしと
どう結びつくか
PARTICIPATION 何をする? 見るだけでなく
身体や手を
どこまで使うか
AFTERWARD そのあと何が残る? 体験のあとに
町や文化の
見え方が変わるか

SIX CULTURAL ENTRANCES

文化への入口が異なる、6つの界

 
01 界 津軽
02 界 加賀
03 界 遠州
04 界 ポロト
05 界 玉造
06 界 アルプス

01 / SOUND & MEMORY

界 津軽

青森・大鰐温泉 津軽三味線 こぎん刺し

音を鑑賞する前に、
身体へ響かせる。

界 津軽で毎晩行われるのは、津軽三味線の生演奏です。

演奏の背景には、日本画家・加山又造による大壁画「春秋波濤」。華やかな舞台ではありますが、最初に届くのは視覚よりも音かもしれません。

津軽三味線の特徴の一つは、弦を繊細に爪弾くだけではなく、撥で皮を強く叩くように奏でること。

低く太い音、高く鋭い音、速い撥さばきが、広間の空気と身体を震わせます。

さらに、限定体験では奏者から歴史や奏法を聞き、実際に三味線へ触れることもできます。

名曲を一曲覚えることが目的ではありません。音を出す難しさを知ることで、夜に聴いた演奏の凄さが、少し違って感じられるようになります。

BEFORE|宿へ来る前

津軽三味線は、観光地の華やかな民謡ショーとしてだけでなく、津軽の風土と人の移動、演奏者の生き方の中で育ってきた音です。

EXPERIENCE|界で何をする?

夜の生演奏を聴く。こぎん刺しの模様に触れる。さらに深く知りたい人は、奏者から直接、歴史や奏法を学び、音を出してみる。

AFTER|体験のあと

弘前や津軽を歩くとき、三味線の看板を見つけるだけで、昨夜の音がよみがえる。土地の風景へ、自分の耳で受け取った記憶が加わります。

02 / PERFORMANCE & CRAFT

界 加賀

石川・山代温泉 加賀獅子舞 九谷焼・山中塗

工芸を飾るのではなく、
演じ、使い、味わう。

界 加賀では、客室、温泉、食事、夜の演目まで、異なる加賀文化が滞在の中に重ねられています。

大浴場には九谷焼のアートパネルや金沢箔。客室には加賀友禅、水引、九谷焼の茶器。

夕食では、料理と九谷焼の器との組み合わせを味わい、夜には加賀獅子舞が披露されます。

加賀獅子は、武家文化を象徴する勇壮な芸能です。界 加賀では、その特徴を生かしながら、宿泊者が見やすい独自の演目へ編集されています。

さらに季節限定の「手業のひととき」では、山中塗の木地師がろくろで無垢の木から酒器を削り出す技を間近で見られます。

完成した器だけを見るのではなく、木の塊が少しずつ薄く、滑らかな形へ変わっていく過程に触れる。翌日の酒器や町の工芸店が、単なる土産物ではなくなります。

BEFORE|宿へ来る前

加賀には、九谷焼、山中漆器、加賀友禅、水引など、素材も工程も異なる工芸が共存しています。

EXPERIENCE|界で何をする?

獅子舞を見る。九谷焼の器で食べる。加賀友禅や水引に囲まれて休む。木地師の手元を見て、器が生まれる速度を知る。

AFTER|体験のあと

山代温泉や金沢で工芸品を見たとき、色や形だけでなく、材料、工程、使う場面まで想像できるようになります。

03 / TEA & ATTENTION

界 遠州

静岡・浜名湖 静岡茶 遠州綿紬

お茶を飲む宿ではなく、
違いに気づく宿。

旅館で出されるお茶は、多くの場合、到着したときの飲み物として自然に消費されます。

界 遠州では、そのお茶を滞在の主役へ押し出しています。

全客室には「茶処カウンター」があり、到着後、就寝前、朝など、過ごす時間に合わせた茶葉、茶器、菓子が用意されています。

茶香炉から漂う香り、湯の温度、蒸らす時間、器を持ったときの感触。

季節の「ご当地楽」では、新茶や地域にちなんだ茶を飲み比べます。

高価な茶葉の名前を覚えることよりも、同じ「緑茶」にも香りや渋み、甘み、飲む時間の違いがあることへ気づく。翌日から、いつもの一杯にも少し意識が向く体験です。

BEFORE|宿へ来る前

静岡茶は、単一の味ではありません。土地、品種、季節、摘み方、淹れ方によって、香りも口当たりも変わります。

EXPERIENCE|界で何をする?

客室で自分で茶を淹れる。時間帯によって茶葉を変える。季節の利き茶で、香りや味の違いを比べる。

AFTER|体験のあと

茶畑や茶店の前を通ったとき、以前よりも茶葉の産地や淹れ方が気になる。静岡の風景と、口の中に残った味がつながります。

THREE WAYS TO RECEIVE CULTURE

文化は、同じ方法では届かない。

音、動き、味。
入口が変われば、記憶の残り方も変わります。

耳から入る|界 津軽

音の迫力を身体で受けたあとに、歴史や奏法を知る。

動きから入る|界 加賀

獅子舞と職人の手元を見て、静かな工芸品の中にある動きを知る。

味から入る|界 遠州

飲み比べ、自分で淹れることで、一杯のお茶の違いへ気づく。

04 / VOICE & NATURE

界 ポロト

北海道・白老 アイヌ文化 ポロト湖・モール温泉

展示を見るのではなく、
声を受け取り、声で返す。

界 ポロトでは、建築、温泉、客室、料理、体験の各所に、アイヌ文化から得た考え方や形が取り入れられています。

湖へせり出す「△湯」は、アイヌ民族の建築の特徴から着想を得た湯小屋。客室にはアイヌ文様をイメージしたアートがあり、全室からポロト湖を望みます。

無料の「ご当地楽」では、植物のイケマとハーブを使った魔除けをつくり、自然と共に暮らしてきた考え方に触れます。

さらに「手業のひととき」では、アイヌ文化の伝承者から伝統歌「ウポポ」を耳で聞き、短い一節から真似して歌います。

楽譜を見て正確に再現するのではなく、声を聞き、覚え、自分の声で返す。

言葉や旋律が、人から人へ渡ってきた方法そのものを体験することで、文化を「昔の資料」ではなく、いまも誰かが受け渡しているものとして感じられます。

BEFORE|宿へ来る前

アイヌ文化は、模様や工芸品だけではなく、言葉、歌、自然観、口承によって人から人へ伝えられてきました。

EXPERIENCE|界で何をする?

植物を使って魔除けをつくる。火を囲む。伝承者の歌を耳で受け取り、参加者同士で声を重ねる。

AFTER|体験のあと

隣接するウポポイや白老の自然を歩くとき、展示物だけでなく、言葉、植物、湖、火、人の声の関係に目が向きます。

05 / MYTH & RITUAL

界 玉造

島根・玉造温泉 石見神楽 日本酒・勾玉

神話を読むのではなく、
夜の宿で目撃する。

界 玉造の「ご当地楽」では、ヤマタノオロチ伝説を題材にした石見神楽が披露されます。

鮮やかな衣装、大蛇の動き、太鼓や笛のお囃子。文字で読む神話とは違い、善と悪、恐れと勝利が、音と動きによって目の前へ現れます。

客室には、玉造温泉の特産品である勾玉や、温泉街を流れる玉湯川をイメージした設えがあります。

館内では日本酒や茶の湯に触れられ、限定の「手業のひととき」では、酒蔵を訪ねて酒造りや温度による味の違いを学ぶ体験もあります。

神話、温泉、酒、工芸は、別々の観光素材ではありません。

出雲の土地で、人が祈り、湯に入り、酒をつくり、物語を語ってきた時間が、一晩の中で少しずつ重なります。

BEFORE|宿へ来る前

出雲の神話は、古い物語として本に残るだけでなく、神楽や祭りを通して、現在も演じられています。

EXPERIENCE|界で何をする?

石見神楽を見る。玉造温泉へ入る。勾玉の形に触れる。日本酒を味わい、さらに深く知りたい人は酒蔵や鍛冶職人を訪ねる。

AFTER|体験のあと

神社、川、温泉街、酒蔵を歩くとき、昨夜の神楽と物語が風景へ重なる。神話の舞台が、地図上の名所ではなくなります。

06 / FIRE & RURAL LIFE

界 アルプス

長野・大町温泉郷 囲炉裏 おやき・燗酒・民話

昔の暮らしを再現するのではなく、
火のそばに座ってみる。

界 アルプスの中心には、土間と囲炉裏があります。

午後には信州名物のおやき、夜には燗酒などが用意され、宿泊者は火を囲みながら過ごします。

囲炉裏は、昔の農家を演出するための飾りではありません。

暖を取る。料理をする。家族や旅人が集まる。炎を眺めながら話す。

複数の役割を持っていた場所へ実際に座り、温かいものを食べることで、山里の暮らしを身体の距離から想像できます。

さらに、紙芝居を通して大町温泉郷の歴史や民話を知り、そのあと温泉へ入る「温泉文化いろは」も用意されています。

物語を聞く、湯につかる、火を囲む。異なる体験を続けることで、北アルプスが美しい観光地であるだけでなく、人が暮らしてきた土地として見えてきます。

BEFORE|宿へ来る前

信州の山里では、火、保存食、温泉、民話などが、厳しい季節を過ごす暮らしの中で受け継がれてきました。

EXPERIENCE|界で何をする?

囲炉裏のそばに座り、おやきや燗酒を味わう。紙芝居で土地の民話を聞き、アルプスを望む温泉へ入る。

AFTER|体験のあと

大町や白馬を歩くとき、雪景色や山の美しさだけでなく、そこで冬を越してきた人の暮らしに目が向きます。

SIX CULTURES, SIX DOORS

どの文化の入口から入る?

泊まりたい客室ではなく、
どんな感覚を使いたいかで選んでみます。

音を身体で受ける|界 津軽

津軽三味線の迫力から、土地の音と演奏者の技へ入る。

工芸を動きとして見る|界 加賀

獅子舞、器、木地師の技から、加賀文化の層を知る。

味の違いに気づく|界 遠州

茶を自分で淹れ、飲み比べることで、静岡茶を細かく見る。

声を受け継ぐ|界 ポロト

伝承者の歌を耳で覚え、自分の声で返す。

物語を目撃する|界 玉造

石見神楽を通して、神話、温泉、酒の土地へ入る。

火のそばへ座る|界 アルプス

囲炉裏、食、民話から、北アルプスの暮らしを想像する。

CHOOSE YOUR CULTURAL ENTRANCE

どんな方法で、土地を知りたい?

力強い音や演奏技法に触れたい

界 津軽

工芸を、飾りではなく使う文化として知りたい

界 加賀

お茶を、自分で淹れながら味わいたい

界 遠州

アイヌ文化の歌や自然観に触れたい

界 ポロト

神話、神楽、日本酒が重なる島根を知りたい

界 玉造

囲炉裏を囲み、山里の暮らしを感じたい

界 アルプス

CHECK 予約前に確認したいこと
● ご当地楽の開催時間、開催日、予約の要否
● 手業のひとときの料金、定員、対象年齢、除外日
● 演目や体験内容が季節によって変更される可能性
● ご当地部屋の名称、設え、客室風呂、眺望の違い
● 夕食、朝食、特別会席、日本酒などプランの内容
● 宿から工房、温泉街、博物館など周辺文化施設への移動方法

CULTURE DOES NOT END AT THE HOTEL

見る文化から、
やってみる文化へ。

津軽では、
三味線の音を身体で受ける。

加賀では、
工芸の中にある動きと技を見る。

遠州では、
一杯のお茶の違いに気づく。

白老では、
人の声から歌を受け取る。

玉造では、
神話が演じられる夜を目撃する。

大町では、
火を囲み、山里の暮らしを想像する。

宿の中で体験できることは、
地域文化のほんの一部です。

けれど、最初の音を聴き、
初めて手を動かし、
短い物語を知ることで、
町へ出たあとの視線は変わります。

温泉旅館の中で、
文化をすべて理解する必要はありません。

もっと知りたいと思うこと。
文化を受け継ぐ人の存在に気づくこと。
次は町の中で続きを探してみること。


「界」のご当地楽は、
文化の完成形ではなく、
旅人が最初の一歩を踏み出すための入口なのだと思います。

REFERENCE

記事作成にあたり、星野リゾート「界」、界 津軽、界 加賀、界 遠州、界 ポロト、界 玉造、界 アルプス、および各施設のご当地楽・手業のひととき・ご当地部屋の公式情報を確認しています。

※掲載内容は2026年7月時点の公開情報をもとに構成しています。施設の営業状況、演目、開催時間、体験内容、料金、客室、食事、温泉、設備、サービスなどは変更される場合があります。最新情報は各施設の公式サイト・予約ページでご確認ください。

町に必要なホテルは、
町ごとに違う。

便利な駅の近くに、
快適な客室をつくる。

ロビーとレストランを置き、
旅先で困らない設備をそろえる。

それだけでも、
ホテルとしては成立します。

けれど、UDS HOTELSの施設を並べると、
同じ会社がつくったとは思えないほど、
泊まり方も、景色も、役割も違います。

先にホテルの形を決めるのではなく、
その町に必要な時間から、泊まり方を考える。


共通しているのは、デザインではなく、
場所を観察する方法なのだと思います。

FULFILLING MOMENTS WITH THE COMMUNITY

まちとつながる、
ちょうどいい時間。

UDS HOTELSが掲げているのは、「まちとつながる、ちょうどいい時間」という言葉です。

食、工芸、建物、風景。その土地で暮らし、働く人との出会いを通して、旅行者が町の魅力へ触れる拠点をつくろうとしています。

ただし、全国の施設へ同じ客室やラウンジを複製するわけではありません。

新宿には、都市で旅館の静けさを味わう場所を。
京都には、現代アートが生まれ続ける場所を。
銀座には、旅先でも日常の心地よさを保てる場所を。

町の個性をホテルへ装飾するのではなく、
ホテルの形式そのものを、町に合わせて変えています。

画像はテーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の外観、景観、客室、温泉、料理、展示作品、家具、施設とは異なる場合があります。

HOW UDS CREATES A STAY

ホテルを決める前に、町を観察する。

01

町に、すでにあるものを見つける

温泉、学生寮、日用品、職人の手しごと、植物、島の自然。新しい魅力を外から持ち込む前に、その土地で続いてきた文化や、まだ十分に使われていない場所を見つけます。

02

ホテルに必要な機能を、場所ごとに組み替える

温泉旅館、アートホテル、日用品店とつながるホテル、町のダイニング、養生の宿、ヴィラリゾート。同じ機能を並べるのではなく、その町で過ごしたい時間に合わせてホテルの形を変えます。

03

宿泊の外側へ、滞在を広げる

地元の食を味わう。作品を見る。職人の仕事に触れる。島の自然や文化を知る。客室の快適さだけで終わらず、町との次の接点までつくります。

THREE PERSPECTIVES

UDS HOTELSを読み解く、3つの視点

ESSENCE 本質 形式ではなく
その場所らしさの
核を見つける
EDIT 編集 古い文化や機能を
現代の過ごし方へ
組み替える
CONNECTION 接点 ホテルと町を
食、人、文化で
つないでいく

SIX ANSWERS FOR SIX PLACES

町から生まれた、6つの泊まり方

 
01 ONSEN RYOKAN 由縁 新宿
02 ホテル アンテルーム 京都
03 MUJI HOTEL GINZA
04 HAMACHO HOTEL
05 SOKI ATAMI
06 the rescape

01 / URBAN RYOKAN

ONSEN RYOKAN 由縁 新宿

東京・新宿 温泉旅館 都市・露天風呂

旅館の形ではなく、
旅館である理由を都市へ。

新宿には、老舗旅館のような広い庭も、山や川に囲まれた温泉街の景色もありません。

そこで由縁 新宿が都市へ持ち込んだのは、伝統的な旅館の外観ではなく、旅館を旅館らしくしてきた要素です。

簡素で無駄のない空間。静けさ。季節を感じる食事。湯につかり、身体の緊張をほどく時間。

建物の最上階には、箱根・芦ノ湖温泉の源泉を運ぶ露天風呂があります。

湯船の向こうに見えるのは、山ではなく新宿の街並みです。

都会の景色を隠して温泉地を再現するのではなく、都市の真ん中だからこそ必要になる静けさや余白を、旅館の文化からつくり直しています。

WHAT TO EXPERIENCE

一日歩いたあと、照明を落とした館内へ戻る。最上階で新宿の光を見ながら湯につかり、部屋では余計なもののない空間で休む。遠い温泉地へ行かず、都市の速度を一度止めるための宿です。

UDSが、ここで編集したもの

瓦屋根や豪華な和室ではなく、静けさ、湯、季節、簡素な美しさという旅館の本質。それらを、高層建築と都市生活に合う時間へ置き換えています。

 

 

 

02 / ART & CULTURE

ホテル アンテルーム 京都

京都・九条 元学生寮 アート・ギャラリー

歴史を振り返る京都ではなく、
変わり続ける京都に泊まる。

京都の魅力として語られるのは、寺社や町家、伝統工芸など、長く受け継がれてきた文化です。

けれど、現在の京都では、学生、アーティスト、デザイナー、職人が、新しい表現をつくり続けています。

ホテル アンテルーム 京都は、学生寮として使われていた建物を転用し、ホテルとアパートメント、ギャラリー、レストラン、バーを重ねた場所です。

エントランスから続く「GALLERY 9.5」では、京都を拠点に活動するクリエイターの展覧会や、音楽、トーク、ワークショップが行われます。

作品を客室の装飾として消費するだけではありません。

つくる人、見る人、泊まる人、地域で暮らす人が同じ空間を使い、ホテル自体が現在進行形の京都文化を発信する場所になっています。

WHAT TO EXPERIENCE

チェックイン後、まずギャラリーを歩く。夜は作品に囲まれたバーで過ごし、翌日は展示で知った作家や場所をたどって町へ出る。有名な京都を見る旅ではなく、これからの京都に出会うためのホテルです。

UDSが、この建物へ加えたもの

学生が暮らした建物に、アートを介して新しい人が交わる役割を加えました。建築を完成させて終わるのではなく、展示や活動によって変化し続けるホテルにしています。

 

 

 

03 / EVERYDAY COMFORT

MUJI HOTEL GINZA

東京・銀座 無印良品 日常・生活

非日常を足すのではなく、
日常の心地よさを整える。

ホテルはしばしば、日常から離れるための豪華さや特別感を競います。

MUJI HOTEL GINZAが掲げるのは、その反対側にある「アンチゴージャス、アンチチープ」という考え方です。

客室には、無印良品の家具、照明、タオル、日用品が置かれています。

けれど、商品を並べたショールームへ泊まることが目的ではありません。

よく眠ること。身体を休めること。必要なものが、必要な場所にあること。

階下には無印良品 銀座があり、食、衣服、生活用品、旅に必要な道具を選べます。

ホテルだけを特別な空間として切り離さず、買うこと、食べること、眠ることまでを、一つの生活としてつないでいます。

WHAT TO EXPERIENCE

部屋に何が置かれているかより、何が置かれていないかを見る。銀座を歩き、必要なものを買い、身体を洗い、照明を落として眠る。日常を少し丁寧にやり直すように過ごしたいホテルです。

UDSが、ホテルへ広げたもの

無印良品の商品デザインだけではなく、「感じ良い暮らし」という思想。店舗、食、客室をつなぎ、旅先の一晩を生活全体として整えています。

 

 

 

SAME CITY, DIFFERENT NEEDS

都市のホテルでも、必要な時間は違う。

都市という条件が同じでも、
その場所で求められる役割は一つではありません。

由縁 新宿

速く動き続ける新宿に、湯と静けさによって立ち止まる時間をつくる。

アンテルーム 京都

歴史都市の中に、現在のアートや文化が生まれる余白をつくる。

MUJI HOTEL GINZA

商業の中心地に、買うことと暮らすことを見直す静かな時間をつくる。

04 / GREEN & CRAFT

HAMACHO HOTEL

東京・日本橋浜町 緑・植栽 手しごと

ホテルを一棟建てるのではなく、
町の居場所を増やす。

日本橋浜町は、江戸の下町文化と、職人や問屋の仕事が残る地域です。

HAMACHO HOTELでは、建物の外観や客室に多くの植栽を取り入れ、都市の中でも緑を近くに感じられる場所をつくっています。

ただし、緑の多いデザインホテルというだけではありません。

一階には、地域の人も利用するダイニングとバー、カカオ豆からチョコレートをつくる工房付きのショップがあります。

客室には、日本のつくり手と国内外のデザイナーが協働する「TOKYO CRAFT ROOM」も設けられています。

泊まる場所、食べる場所、ものづくりを見る場所を分けず、ホテル全体を浜町の新しいリビングのように町へひらいています。

WHAT TO EXPERIENCE

朝、窓の近くにある植物を見ながら目を覚ます。昼は浜町の店を歩き、戻ってダイニングで食事をする。チョコレート工房や客室の道具から、町に残る手しごとを知る滞在です。

UDSが、この町へ加えたもの

宿泊者だけが利用するホテルではなく、食、音楽、緑、ものづくりを通して地域の人も集まる場所。建物と町の境界を弱め、浜町で過ごす選択肢を増やしています。

 

 

 

05 / SELF CARE & TOJI

SOKI ATAMI

静岡・熱海 温泉・湯治 里庭・養生

温泉を楽しむ旅から、
身体を整える時間へ。

熱海は、古くから湯治の文化が根づく温泉地です。

SOKI ATAMIは、その文化を昔の湯治宿として再現するのではなく、現代の旅行者が無理なく身体を休める滞在へ組み替えています。

すべての客室に温泉があり、大浴場では季節湯や、蒸気湯から着想したスチームサウナを楽しめます。

敷地の「里庭」では、野菜、果樹、ハーブなどが育てられ、食事や飲み物にも使われます。

夕食には土地の海産物や野菜を取り入れ、茶寮では熱海湾や空の変化を眺めながら過ごせます。

観光名所を数多く巡るよりも、湯、食、植物、睡眠を通して、自分の身体の状態へ意識を戻すための宿です。

WHAT TO EXPERIENCE

客室の湯へ入り、里庭を歩き、土地の素材を使った料理を食べる。予定を詰めず、眠くなったら休み、目が覚めたらまた湯へ。何かを達成する旅ではなく、身体を元の状態へ近づける滞在です。

UDSが、熱海で現代化したもの

療養のために長く湯へ通った湯治の考え方を、短い旅行でも体験できるセルフケアへ。温泉だけでなく、食や植物、睡眠まで一つの流れにしています。

 

 

 

06 / PRIVATE HIDEAWAY

the rescape

沖縄・宮古島 ヴィラ 海・原生林

島の日常から逃げるのではなく、
島の自然へ深く隠れる。

the rescapeがあるのは、観光施設や店が集まる宮古島の市街地ではありません。

島の東海岸に残る原生林と、白い砂浜の間に、38室のヴィラが点在しています。

客室のプライベート感やプールだけを売りにした、閉じたリゾートではありません。

料理には、島の太陽や潮風の中で育った食材を使用。館内では、敷地に自生するクバを使ったクラフトや、島の黒糖、バナナを使う体験なども行われています。

宮古島の文化や歴史を現地ガイドと知るツアーや、ビーチクリーンにつながる活動もあります。

島の風景から人を隔離するのではなく、海、森、食、手仕事を通して、島の暮らしへ少しずつ近づけていくリゾートです。

WHAT TO EXPERIENCE

朝は森の音で目を覚まし、ビーチまで歩く。昼はヴィラやプールで何もせず、食事では島の素材を味わう。リゾートの外へ観光に出るだけでなく、滞在そのものから宮古島へ近づく時間です。

UDSが、この島でつないだもの

ヴィラの中のプライベートな時間と、島で続く食、自然、酒造り、手仕事。外から持ち込んだ南国リゾートではなく、宮古島にすでにある豊かさを滞在へつないでいます。

 

 

 

SIX PLACES, SIX ANSWERS

同じホテル会社でも、答えは一つではない。

どのデザインが好きかではなく、
いま自分に必要な時間から選んでみます。

都市の旅館|由縁 新宿

都会の速度を、湯と静けさによって一度止める。

現在の京都|アンテルーム 京都

作品や活動を通して、変わり続ける京都へ出会う。

日常の心地よさ|MUJI HOTEL GINZA

旅先で、眠ることや暮らすことを丁寧に整える。

緑と手しごと|HAMACHO HOTEL

町に暮らす人と旅行者が、食やものづくりを共有する。

温泉と養生|SOKI ATAMI

湯、食、植物、睡眠を通して、身体を元の状態へ戻す。

島の自然|the rescape

海と森にこもりながら、島の食や文化へ近づいていく。

CHOOSE YOUR TIME

いま、自分に必要なのはどの時間?

東京の真ん中で、静かに湯につかりたい

ONSEN RYOKAN 由縁 新宿

京都で、現在進行形のアートに出会いたい

ホテル アンテルーム 京都

旅先でも、日常のように心地よく眠りたい

MUJI HOTEL GINZA

緑と手しごとのある町を歩きたい

HAMACHO HOTEL

温泉と食で、心身をゆっくり整えたい

SOKI ATAMI

海と森に囲まれ、何もしない時間がほしい

the rescape

CHECK 予約前に確認したいこと
● 温泉、大浴場、サウナ、プールなどの利用時間と季節条件
● 展覧会、イベント、ワークショップの開催期間
● 客室風呂、露天風呂、テラス、眺望など客室タイプごとの違い
● 朝食、夕食、素泊まりなど宿泊プランの内容
● 駅、空港、市街地からのアクセスや送迎条件
● 改修工事、展示替え、施設休業など最新の運営情報

THE PLACE DEFINES THE STAY

町に必要なホテルは、
町ごとに違う。

新宿では、
旅館の静けさを都市へ。

京都では、
学生寮を現在のアート拠点へ。

銀座では、
日常の心地よさを旅へ。

浜町では、
緑と手しごとを町の居場所へ。

熱海では、
湯治を現代のセルフケアへ。

宮古島では、
島の自然と文化をリゾートへ。

UDS HOTELSの施設には、
共通した外観や客室デザインがありません。

共通しているのは、
その場所を観察し、
すでにある価値を見つけ、
いま必要な過ごし方へ編集すること。

先にホテルの形を決めない。
町を見てから、泊まり方を考える。

それが、UDS HOTELSが各地につくる、
泊まり方の答えです。

REFERENCE

記事作成にあたり、UDS HOTELS、ONSEN RYOKAN 由縁 新宿、ホテル アンテルーム 京都、MUJI HOTEL GINZA、HAMACHO HOTEL、SOKI ATAMI、the rescape、および各施設の公式情報・予約情報を確認しています。

※掲載内容は2026年7月時点の公開情報をもとに構成しています。施設の運営状況、改修工事、展示、イベント、客室、温泉、食事、送迎、アクティビティ、設備、サービス内容などは変更される場合があります。最新情報は各施設の公式サイト・予約ページでご確認ください。