ホテルは、
何を循環させる?

ホテルでは、毎日たくさんの電気や水が使われます。

食材が運び込まれ、料理となり、使い終えた水や、食べられなかったものが外へ出ていきます。

タオル交換を減らす。
使い捨てのアメニティを置かない。

それも大切な選択です。

けれど、今回見たいのは、宿泊者からは見えにくい場所で、ホテルを動かす仕組みそのものがどう変わっているか。

電気をつくる。
水をもう一度使う。
食べたあとのものを、畑へ戻す。


オフグリッドだけに限らず、異なる規模と方法で環境負荷を減らす6つの宿を訪ねます。

BEYOND “ECO-FRIENDLY”

「環境にやさしい」で終わらせず、
宿を動かす仕組みに泊まる。

環境への配慮は、旅行者に見えるものだけではありません。

建物が必要とするエネルギーを減らす。地域の水や自然エネルギーを使う。厨房の生ごみを堆肥へ変える。

何を外から受け取り、何を減らし、何を生み出し、使ったあとにどこへ戻すのか。

その流れを見ると、ホテルの裏側にある環境への考え方が見えてきます。

4つの視点

INPUT|外部から何を受け取るか

REDUCE|何を使わないようにしたか

CREATE|ホテルの中で何を生み出すか

CIRCULATE|使ったあと、何をどこへ戻すか

画像は記事のテーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の建物、設備、発電装置、客室、料理、農園、周辺景観とは異なる場合があります。

EDITOR’S NOTE

環境配慮は、
設備の多さだけで測れるのか。

太陽光パネルや発電設備は、ホテルの取り組みを分かりやすく見せてくれます。

一方で、最新設備がなくても、食材を無駄なく使い、清掃の回数を見直し、捨てるものを減らすことはできます。

小さな宿と大型ホテルでは、使う資源も、実現できる方法も異なります。

今回は「どのホテルが最も環境にいいか」ではなく、それぞれが自分たちの規模や土地に合わせ、どこから仕組みを変えているかを見ていきます。

01 / ZERO ENERGY

ITOMACHI HOTEL 0

電気をつくる前に、
必要なエネルギーを減らす。

愛媛県西条市にあるITOMACHI HOTEL 0は、日本初のゼロエネルギーホテルとしてつくられました。

ゼロエネルギーとは、電気をまったく使わないことではありません。

建物の断熱性や設備効率を高め、自然の光や風も利用しながら、まず必要なエネルギーを減らす。そのうえで再生可能エネルギーを生み出し、年間のエネルギー収支を実質ゼロへ近づけます。

環境配慮を後から加えた設備ではなく、建物の設計段階からホテルの使い方を組み直している点が特徴です。

旅行者は発電量を意識し続けなくても、客室で過ごすこと自体が、エネルギー使用を抑えた建物を支える選択になります。

REDUCE|建物が必要とするエネルギーを抑える

CREATE|再生可能エネルギーを生み出す

QUESTION|環境性能を、快適さを我慢させずに伝えられるか

 

02 / ISLAND ENERGY

八丈ビューホテル

発電した電気を、
島を巡る移動へつなぐ。

八丈ビューホテルの屋上には、太陽光発電と蓄電設備があります。

そこで生まれた電気は、館内で使われるだけでなく、宿泊者が利用できるEVカーシェアへも供給されています。

さらに、館内で供給する水の約95%には八丈富士の地下水を利用。太陽熱を使った温水設備や、地元食材を育てる温室にも取り組んでいます。

島のホテルでは、宿泊施設だけを省エネにしても、観光地を巡る移動には別のエネルギーが必要です。

ホテルでつくった電気を車へつなぎ、水や熱も島の環境から受け取ることで、滞在と移動を一つの仕組みとして考えています。

INPUT|八丈富士の地下水と太陽の光

CREATE|電気と温水を生み出す

CIRCULATE|発電した電気をEVでの島内移動へ

 

03 / FOREST & ENERGY

軽井沢プリンスホテル イースト

森を眺めるだけでなく、
地域の資源として使う。

軽井沢プリンスホテル イーストを含むプリンスグランドリゾート軽井沢では、水力発電所を稼働させています。

また、製材時に生まれる木くずなどを圧縮したペレットを燃料にするストーブや、電気自動車、電気カートなども導入しています。

敷地内の倒木や伐採木、建物の解体で出た廃材は、テラス、館内のアート、ウッドチップ、体験プログラムの材料として再利用されています。

森林リゾートにとって、木々は宿泊者へ見せる景観である一方、手入れを続けなければ維持できない環境でもあります。

森から得るものを燃料や素材へ変えながら、リゾートの中へ戻す。景色と資源の間にある関係を考えさせる取り組みです。

INPUT|水、木材、森林から生まれる資源

CREATE|水力による電気

CIRCULATE|倒木や廃材を建築・アート・体験へ戻す

 

04 / URBAN CIRCULATION

ホテルニューオータニ(東京)

大量に使うホテルだからこそ、
大きな循環をつくれる。

数多くのレストランや宴会場を持つホテルニューオータニでは、厨房から毎日大量の食品残渣が出ます。

館内のコンポストプラントでは、それらを有機堆肥の原料へ変え、契約農家へ送り出しています。

農家で育てられた野菜や穀物の一部は、再びホテルの食材として使われ、庭園の肥料にも利用されます。

厨房排水を再生し、トイレや植物への散水に利用する中水設備もあります。

自然の中にある小さな宿だけでなく、都市の大型ホテルにも循環はつくれる。むしろ扱う食事と水の量が多いからこそ、仕組みを変えたときの影響も大きくなります。

REDUCE|食品残渣を廃棄物のまま終わらせない

CIRCULATE|堆肥、農作物、ホテルの食卓へ

CIRCULATE|厨房排水を散水やトイレ用水へ

 

 

05 / COMFORTABLE CHOICE

GOOD NATURE HOTEL KYOTO

捨てないことを、
我慢のように見せない。

GOOD NATURE HOTEL KYOTOでは、客室に使い捨ての歯ブラシ、ヘアブラシ、シェーバーを常備していません。

各フロアにウォーターサーバーを設置し、客室のタンブラーを使うことで、ペットボトルの使用も減らしています。

館内から出た食品残渣は堆肥化され、農家と連携した循環型農業へ。菓子づくりで出るカカオの皮は、お茶として客室へ戻ります。

建物はWELL認証とLEED認証を取得し、環境性能だけでなく、空気、光、睡眠、緑など、人が心地よく過ごせる環境も重視しています。

環境のためにサービスを減らすのではなく、捨てない選択そのものを、デザインと快適な滞在へ変えているホテルです。

REDUCE|使い捨て用品とペットボトルを減らす

CIRCULATE|食品残渣を農地へ戻す

CIRCULATE|カカオの皮を客室のお茶へ

 

06 / SMALL DAILY CHOICES

草津温泉 ホテルクアビオ

大きな設備がなくても、
食べ方から変えられる。

草津温泉のホテルクアビオでは、植物性の食材を中心としたフレンチマクロビ料理を提供しています。

マクロビオティックの考え方にある「一物全体」は、食材の一部だけでなく、皮や根なども含めて全体を生かそうとするものです。

野菜の端材をスープのだしに使い、残ったものをコンポストへ。食材をできるだけ皿の上で使い切り、使い終えたあとも土へ戻します。

連泊時には清掃を簡略化する選択肢もあり、水、洗剤、リネン交換に必要なエネルギーを抑えます。

発電設備の規模ではなく、毎日の調理と清掃を細かく見直す。宿の大きさにかかわらず始められる、生活に近い循環です。

REDUCE|食材をできるだけ使い切る

CIRCULATE|料理からコンポスト、土へ

REDUCE|連泊時の清掃やリネン交換を見直す

 

 

SIX DIFFERENT CYCLES

6つの宿、6つの変え方

ITOMACHI HOTEL 0
建物が使うエネルギーを減らし、年間収支をゼロへ近づける。

八丈ビューホテル
島の太陽と地下水を、宿泊と移動へつなぐ。

軽井沢プリンスホテル イースト
森と水を、電気、燃料、素材として生かす。

ホテルニューオータニ
大量の食と水を扱う都市ホテルの中に循環をつくる。

GOOD NATURE HOTEL KYOTO
捨てない選択を、心地よい滞在として見せる。

ホテルクアビオ
毎日の料理と清掃から、使うものを減らす。

WHAT HAPPENS BEHIND THE STAY

ホテルは、
何を循環させる?

電気をつくるホテル。
水をもう一度使うホテル。
食べたあとのものを畑へ戻すホテル。

方法も規模も、それぞれ違います。

大切なのは「環境にやさしい」という言葉ではなく、
使う前から、使ったあとまでの流れが変わっているか。

旅行者には見えにくいその仕組みも、
宿を選ぶ理由の一つになっていくのだと思います。

REFERENCE

記事作成にあたり、各ホテルの公式サイト、環境・サステナビリティ情報、および楽天トラベルの施設・予約情報を確認しています。

※掲載内容は2026年7月時点の公開情報をもとに構成しています。発電・蓄電設備、水利用、食材、清掃、アメニティ、認証、サービス、客室、宿泊プランなどは変更される場合があります。最新情報は各施設の公式サイト・予約ページでご確認ください。

 

道具と一緒に、
泊まる。

自転車で旅をするとき、
愛車はホテルの駐輪場へ。

サーフボードは車の中か、
宿の外にあるラックへ。

釣り竿や濡れたウェアは、
客室に持ち込まないよう気をつかう。

多くのホテルでは、旅の道具は、
眠る場所から少し離れたところに置かれます。

けれど、好きなことを目的に旅をする人にとって、
道具は単なる荷物ではありません。

傷をつけたくない自転車。
海へ向かう前に眺めていたいボード。
明日の朝、最初に手に取る釣り竿。

ホテルが道具の居場所をつくると、
趣味は観光の付け足しではなく、滞在の中心になります。

THE TOOL IS PART OF THE JOURNEY

荷物を預けるのではなく、
好きなことを客室まで連れていく。

「サイクリスト歓迎」「海が近い」「本が読める」と書かれた宿は、たくさんあります。

今回見るのは、趣味をイメージとして取り入れているかではなく、実際にその道具を使う人の動きまで考えられているか。

自転車を安全に運び込める廊下がある。
客室の壁に愛車を掛けられる。
サーフボードを玄関に置ける。
濡れたものを乾かせる。
釣り場から調理までがつながっている。

あるいは、本や音楽のように、
ホテル側が道具を選び、旅人へ手渡すこともあります。

道具の置き場所を見ると、
そのホテルが、どんな旅人の行動を想像しているかが見えてきます。

画像は記事テーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の客室、建物、道具、設備、風景、人物とは異なる場合があります。

EDITOR’S NOTE

趣味を飾ることと、
趣味を支えることは違う。

壁に自転車の写真を飾り、サーフカルチャーを思わせる家具を置けば、趣味をテーマにしたホテルはつくれます。

けれど、実際に道具を持って訪れる人に必要なのは、雰囲気だけではありません。

入口の幅。床の汚れにくさ。保管場所。工具。洗濯や乾燥。早朝の出入り。道具を壊さずに運ぶ動線。

反対に、すべてを持参しなくても、宿で道具を借りられることで、初めて趣味へ踏み出せる人もいます。

その宿は、趣味を格好よく見せているだけか。
それとも、実際に好きなことへ向かう人を支えているか。


6つの宿を、道具と人との距離から見てみます。

THREE WAYS TO TRAVEL WITH TOOLS

道具と旅する、3つの方法

01

持ち込む

使い慣れた自転車やサーフボードを、自宅から旅先へ。その道具を安全に置けることが、宿選びの条件になります。

02

借りて使う

釣り竿や自転車を宿で借り、その土地で初めて使ってみる。道具が、知らなかった遊びへの入口になります。

03

選び、聴き、読む

本や音楽を、ホテルが選んで部屋へ置く。道具を所有するのではなく、その場所で新しく出会います。

SIX TOOLS, SIX STAYS

好きなことを旅の中心に置く、6つの宿

 
01 HOTEL CYCLE(ホテルサイクル)
02 BEB5土浦 by 星野リゾート
03 Tabist ペンション サードプレイス
04 あわかん〜釣りと家族の体験型旅館〜
05 ランプライトブックスホテル名古屋
06 ミュージックホテル コザ by コルディオプレミアム

01 / BICYCLE IN THE ROOM

HOTEL CYCLE(ホテルサイクル)

広島・尾道 自転車 しまなみ海道

愛車を預けるのではなく、
客室まで連れていく。

尾道水道沿いの倉庫を再生したONOMICHI U2。その中にあるHOTEL CYCLEは、建物全体が自転車で旅をする人の動きを想定しています。

自転車に乗った状態でフロントへ入り、そのままチェックインする。

自転車は全客室へ持ち込むことができ、一部の客室には、自転車のハンドルを再利用したサイクルハンガーも備えられています。

パブリックスペースには工具を借りられるリペアスペースがあり、自宅から送った自転車の受取や、旅のあとに発送するサービスにも対応しています。

ここでは、自転車はホテルの外で使う乗り物ではありません。チェックインから眠る直前まで、滞在の中に入り込んでいます。

TOOL|道具

自分のロードバイクやクロスバイク。宿泊者向けのレンタサイクルを利用して、尾道から走り始めることもできます。

PLACE|道具の居場所

駐輪場ではなく客室内へ。高価な愛車を自分の目が届くところへ置いたまま休めます。

SUPPORT|支える設備

乗車したまま利用できる入口、リペアスペース、工具、自転車の受取や発送など、旅の前後までを支えます。

CHECK|予約前に

自転車を客室へ持ち込む場合は、事前に宿へ伝えておくと安心。レンタル車種、サイズ、利用時間、発送条件も確認したいところです。

 

02 / BICYCLE ON THE WALL

BEB5土浦 by 星野リゾート

茨城・土浦 サイクルルーム 駅直結

愛車を壁に掛け、
眺めながら休む。

BEB5土浦は、土浦駅の改札からすぐの場所にある、自転車フレンドリーなホテルです。

専用のサイクルルームでは、自転車を客室へ持ち込み、壁のラックへ掛けることができます。

ホテルへ着いたら自転車を見えない場所へ片づけるのではなく、客室の風景の一部にする。

館内にはスタンド、空気入れ、工具のほか、洗濯ネット、物干しハンガー、シューズ乾燥機など、走ったあとの衣類や靴を整えるための貸出品もあります。

HOTEL CYCLEが自転車旅のための複合施設なら、こちらは駅と客室をつなぎ、短い時間でも走り始めやすくする都市型の拠点です。

TOOL|道具

持参した自転車。気軽に走りたい場合は、周辺のレンタルサービスやE-bikeを利用する選択肢もあります。

PLACE|道具の居場所

サイクルルームの壁へディスプレイ。寝ているあいだも、愛車を客室の中へ置いておけます。

SUPPORT|支える設備

工具だけでなく、シューズやウェアを乾かし、翌日に備えるための貸出品が用意されています。

CHECK|予約前に

すべての客室がサイクルルームではありません。楽天の部屋タイプから「サイクルルーム」を指定して予約します。

 

TWO WAYS TO STAY WITH A BICYCLE

同じ自転車宿でも、支え方は違う。

どちらも愛車と泊まれる。
けれど、旅の入口と広がり方が異なります。

HOTEL CYCLE|施設全体で支える

チェックイン、整備、客室、レンタル、発送まで。自転車旅の工程を、一つの建物の中でつなぎます。

BEB5土浦|駅と客室をつなぐ

輪行から客室へ入り、霞ヶ浦へ走り出す。交通の結節点を、自転車の出発地点へ変えています。

03 / SURFBOARD BY THE DOOR

Tabist ペンション サードプレイス

千葉・一宮 サーフボード 東浪見海岸

海から戻り、
ボードを玄関へ置く。

千葉県一宮町にあるサードプレイスは、東浪見海岸から歩いて数分のペンションです。

海辺の宿であっても、大きなサーフボードをどこに置くかは、実際に持っていく人にとって重要な問題です。

メゾネットスウィートWestの玄関には、サーフボードを置ける専用ラックが設けられています。

海から戻ったあと、車へ積み直したり、寝室の壁へ立て掛けたりせず、生活空間の入口にボードの居場所をつくる。

小さな設備ですが、サーフィンを観光的なイメージではなく、朝夕の行動として想定していることが分かります。

TOOL|道具

自分のサーフボードやウェットスーツ。現地でボードなどを借りられる場合もあります。

PLACE|道具の居場所

対象客室の広い玄関にあるサーフボードラック。眠る場所と、砂や水分を持ち込む道具の間を分けています。

SUPPORT|支える立地

東浪見海岸へ徒歩で向かえる距離。車を動かさず、波や時間を見ながら海へ出られます。

CHECK|予約前に

サーフボードラックがあるのは特定の客室です。レンタル、ロッカー、飲食施設の営業状況も事前に確認してください。

 

04 / ROD, SEA & TABLE

あわかん〜釣りと家族の体験型旅館〜

兵庫・淡路島 釣り竿 釣った魚を食べる

釣り竿を借り、
魚が食卓へ届くまで。

あわかんは、敷地内に宿泊者向けのプライベート釣り場を持つ体験型旅館です。

釣り道具や餌を持参しなくても、宿で借りて海へ向かうことができます。

初心者が道具を扱うところから、魚が掛かったときの対応まで、スタッフに教えてもらえるのも特徴です。

釣れた魚は、条件や料金に応じて、刺身、煮付け、唐揚げ、塩焼きなどに調理してもらえます。

竿を借り、海へ糸を垂らし、釣果を食卓で味わう。道具、体験、食事が、一続きの滞在になっています。

TOOL|道具

釣り竿、仕掛け、餌、バケツなど。自分の道具を持っていない人も、宿から釣りを始められます。

PLACE|道具を使う場所

宿の敷地にあるプライベート釣り場。移動を挟まず、客室と海を行き来できます。

SUPPORT|道具の先にあるもの

釣り方の案内から釣果の調理まで。道具を貸すだけでなく、体験を食事へつなげます。

CHECK|予約前に

釣り場の利用時間、混雑時のルール、道具の貸出、魚の調理受付時間・料金・匹数には条件があります。宿泊日ごとの案内を確認してください。

 

BRING YOUR OWN OR BORROW ONE

自分の道具だから深まる旅。
借りるから始められる旅。

どちらが本格的かではなく、
道具との距離によって旅の始まり方が変わります。

持ち込む|自転車・サーフボード

使い慣れた道具と旅をする。宿には、運びやすさ、保管、洗濯、乾燥などの実用性が求められます。

借りる|釣り竿

荷物を増やさず、未経験の遊びへ入る。説明する人や、安全に試せる場所までが道具の一部になります。

05 / BOOK, LIGHT & CHAIR

ランプライトブックスホテル名古屋

愛知・名古屋 本 24時間の本屋とカフェ

本だけではなく、
読む姿勢まで用意する。

ランプライトブックスホテル名古屋の1階には、宿泊者が24時間利用できるBOOKS & CAFÉがあります。

本が並んでいるホテルは珍しくありません。

ここで特徴的なのは、本棚だけでなく、客室の照明や椅子まで「読む時間」を中心に整えられていることです。

客室には、明るさを調整できる照明、手元を照らすリーディングランプ、足を伸ばせるオットマン付きのソファがあります。

本はインテリアではなく、選び、運び、椅子へ座り、ページを開くための道具。その一連の動作が、滞在として設計されています。

TOOL|道具

本、リーディングランプ、オットマン付きソファ。自分の本を持参することも、館内で新しい本を選ぶこともできます。

PLACE|道具の居場所

1階のカフェ、本棚、客室のソファ、ベッドのそば。館内を移動しながら、読む場所を選べます。

SUPPORT|支える設備

夜遅くや早朝にも本へ手を伸ばせる環境と、身体を休めながら読める照明・家具があります。

CHECK|予約前に

客室はコンパクトで、浴室はシャワーのみのタイプがあります。本を読む環境と、水回りや部屋の広さの優先順位を確認したい宿です。

 

06 / SOUND IN THE ROOM

ミュージックホテル コザ by コルディオプレミアム

沖縄・コザ 音楽・スピーカー ライブの町

音楽を聴く部屋から、
音楽の町へ出ていく。

ミュージックホテル コザは、ライブハウスや音楽施設が集まる沖縄市のコザにあります。

客室にはスピーカーとホテル独自のプレイリストが用意され、部屋ごとにROCK、R&B、SOCA、80’sなど異なる音楽のテーマが設けられています。

1階ロビーには、宿泊者が演奏できるピアノもあります。

音楽は客室を飾る言葉ではなく、実際に流し、聴き、演奏するものとして置かれています。

部屋で音を聴いたあと、コザ・ミュージックタウンやライブハウスへ歩く。ホテルのプレイリストと町の生音がつながる滞在です。

TOOL|道具

客室のスピーカー、オリジナルプレイリスト、ロビーのピアノ。自分のスマートフォンから好きな音を持ち込むこともできます。

PLACE|道具の居場所

スピーカーは全客室へ。ピアノは宿泊者が通るロビーへ置き、聴くことと演奏することを分けすぎません。

SUPPORT|町とのつながり

コザ・ミュージックタウンや周辺のライブハウスへ出かけ、客室の外にある音楽文化へ旅を広げられます。

CHECK|予約前に

ライブやイベントは日程によって異なります。周辺イベント、駐車場、深夜の移動、客室テーマを確認してから予約すると、滞在の輪郭がはっきりします。

 

WHERE DOES THE TOOL BELONG?

道具の居場所から、宿を選ぶ。

ホテルの豪華さではなく、
好きなものをどこへ置きたいかを考えます。

自転車を、ベッドのそばへ

HOTEL CYCLE/BEB5土浦 by 星野リゾート

サーフボードを、客室の入口へ

Tabist ペンション サードプレイス

釣り竿を、海と食卓の間へ

あわかん〜釣りと家族の体験型旅館〜

本を、椅子と灯りのそばへ

ランプライトブックスホテル名古屋

音を、客室と町の間へ

ミュージックホテル コザ by コルディオプレミアム

CHOOSE BY WHAT YOU WANT TO DO

旅先へ、何を連れていく?

しまなみ海道を、自分の愛車で走りたい

HOTEL CYCLE(ホテルサイクル)

輪行で土浦へ行き、霞ヶ浦を走りたい

BEB5土浦 by 星野リゾート

早朝の海へ、ボードを持って歩きたい

Tabist ペンション サードプレイス

道具を持たず、初めて釣りをしてみたい

あわかん〜釣りと家族の体験型旅館〜

夜更けまで、本と静かに過ごしたい

ランプライトブックスホテル名古屋

部屋で音を聴き、コザのライブへ出たい

ミュージックホテル コザ by コルディオプレミアム

CHECK 道具と泊まる前に確認したいこと
● 道具を持ち込める客室タイプと、事前連絡の必要性
● エレベーター、廊下、客室入口に道具が通るか
● ラック、鍵付き保管場所、工具、空気入れの有無
● 洗濯機、乾燥機、物干し、シューズ乾燥機の有無
● レンタル品のサイズ、料金、対象年齢、予約期限
● 海、釣り場、サイクリングコースまでの距離と早朝の出入り
● 天候、波、道路、釣り場、イベントなど当日の実施状況

TAKE WHAT YOU LOVE WITH YOU

道具と一緒に、
泊まる。

尾道と土浦では、
自転車を客室の中へ。

一宮では、
サーフボードを玄関へ。

淡路島では、
釣り竿を海と食卓の間へ。

名古屋では、
本を椅子と灯りのそばへ。

コザでは、
音を客室と町の間へ。

ホテルは、ベッドを置くだけの場所ではありません。

何を持ち込み、
何を借り、
どこへ置き、
翌朝どこへ出かけるのか。

その動きを支えることで、
ホテルは、好きなことを続けるための拠点になります。

道具を単なる荷物として扱わず、
旅人の大切な同行者として迎える。


そんな宿を選べば、旅の目的は、
名所をいくつ巡ったかではなく、
好きなことに、どれだけ深く入れたかへ変わります。

REFERENCE

記事作成にあたり、HOTEL CYCLE、BEB5土浦 by 星野リゾート、Tabist ペンション サードプレイス、あわかん、ランプライトブックスホテル名古屋、ミュージックホテル コザ、および各施設の公式情報・予約情報を確認しています。

※掲載内容は2026年7月時点の公開情報をもとに構成しています。客室、道具の持ち込み、レンタル、設備、釣り、調理、書籍、音響機器、イベント、飲食施設、サービス内容などは変更される場合があります。最新情報は各施設の公式サイト・予約ページでご確認ください。

ホテルになる前、
ここは何だった?

旅人を迎える前、
そこには別の人が出入りしていました。

お金を預ける銀行。

糸を紡ぎ、布をつくる工場。

遠くの声をつなぐ電話局。

酒を仕込み、町へ送り出す蔵元。

子どもが学び、地域の人が集まる学校。

客室とベッドを入れれば、
建物はホテルになります。

けれど、今回見たいのは、
ホテルへ変わったあとも、
建物の以前の「仕事」が残っているか。


古い外観だけでなく、
人の動きや、町との関係まで引き継ぐ宿を訪ねます。

THE BUILDING HAD A JOB BEFORE IT HAD GUESTS

建物を残すだけではなく、
かつての役割に泊まる。

リノベーションホテルの魅力として、古い煉瓦、太い梁、高い天井、木造の廊下などがよく紹介されます。

たしかに、失われずに残った素材や形は美しいものです。

ただ、建物の記憶は、目に見える意匠だけに宿るのでしょうか。

銀行なら、町の信用や復興を支えた役割。
工場なら、人が働き、地域の産業を育てた時間。
学校なら、学びと交流のために町へひらかれていた性格。

以前の役割を、現代の宿泊へどう読み替えたのか。

そこまで見てみると、リノベーションは、
古い建物をおしゃれにすることとは少し違って見えてきます。

画像はテーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の建物、外観、客室、家具、料理、設備、人物、周辺景観とは異なる場合があります。

EDITOR’S NOTE

古い窓を残せば、
建物の記憶を継いだことになるのか。

古い煉瓦や梁は、ホテルの魅力を分かりやすく伝えてくれます。

けれど、以前の用途を示す意匠だけが切り取られ、写真を撮るための背景になれば、建物の歴史は単なる雰囲気として消費されるかもしれません。

反対に、昔と同じ使い方へ戻すことだけが、正しい保存とも限りません。

使われなければ、建物を維持するための費用も、人が訪れる理由も失われていきます。

何を残し、何を変えるのか。
誰のために、もう一度ひらくのか。


保存と再利用の間にある判断まで含めて、
6つの宿を読み解いてみます。

FOUR LAYERS OF MEMORY

建物の記憶を読む、4つの層

01

形

外壁、窓、柱、梁、廊下、天井、庭。以前の建物を目で確かめられる部分です。

02

動線

人がどこから入り、どこへ集まり、どう移動していたのか。建物の使われ方に残る記憶です。

03

役割

信用を預かる、ものをつくる、情報を送る、学ぶ。建物が町の中で果たしていた仕事です。

04

関係

地域の人にひらかれているか。新しい仕事や交流が生まれたか。ホテルになったあと、町とどうつながっているかを見ます。

HOW TO READ EACH BUILDING

それぞれの宿を、4つの問いで見る

BEFORE 以前の仕事 誰が
何のために
使ったのか
TRACE 残ったもの 形、素材
動線や
空間の癖
CHANGE 変わった役割 ホテルとして
何を新しく
加えたのか
QUESTION 残る問い 保存か演出か
地域へ何が
戻ったのか

SIX BUILDINGS, SIX AFTERLIVES

以前の仕事が異なる、6つの宿

 
01 TOYOOKA1925
02 倉敷アイビースクエア
03 エースホテル京都
04 風の ならまち
05 オーベルジュ オーフ
06 河辺ふるさとの宿

01 / BANK & RECOVERY

TOYOOKA1925

兵庫・豊岡 旧銀行 震災復興建築

信用を預かる建物から、
町の復興を語る宿へ。

TOYOOKA1925の建物は、1934年に兵庫縣農工銀行豊岡支店として建てられました。

その背景には、1925年に豊岡の町を襲った北但大震災があります。

大きな被害を受けた町では、火災や地震に備えた建築が次々と建てられました。この旧銀行も、復興期の豊岡を伝える建物の一つです。

現在は、旧銀行の構造や意匠を生かした、全6室の小さなホテルとして使われています。

銀行が扱っていたのは、お金だけではありません。

復興の途中にある町で、人が将来を信じ、商いを続けるための信用を支える場所でもありました。ホテルになったいま、この建物は、豊岡の復興を旅人へ伝える役割を担っています。

BEFORE|以前は何をする建物だった?

町の産業や暮らしを金融面から支える銀行。震災後の豊岡に建てられた、復興期の近代建築です。

TRACE|今も残っているもの

旧銀行の堅牢な構造、窓や装飾、中央の広い空間。建物のつくりそのものが、昭和初期の町の再建を伝えています。

CHANGE|ホテルになって変わったこと

お金を預ける閉じた場所から、町を訪れる人を迎え、食事や滞在を通して豊岡の背景を知る場所へ変わりました。

QUESTION|残る問い

レトロな銀行建築として楽しむだけでなく、なぜこの建物が震災後の町に必要だったのかまで伝えられるか。名前の「1925」は、その問いを現在へ残しています。

 

 

02 / FACTORY & PUBLIC SQUARE

倉敷アイビースクエア

岡山・倉敷 旧紡績工場 複合文化施設

ものをつくる工場から、
文化が集まる広場へ。

倉敷アイビースクエアは、1889年に建設された倉敷紡績所の本社工場を再開発した複合文化施設です。

赤煉瓦の外壁や工場の基本構造を残しながら、ホテル、レストラン、歴史館、体験工房、ショップなどが置かれています。

中央には大きな中庭があり、宿泊者だけでなく、美観地区を歩く人や地域の人も立ち寄ります。

工場時代、この場所には、多くの働く人と原料、製品が集まりました。

現在、糸や布を大量につくる機能はありません。

それでも、人やものが集まり、倉敷の産業と文化を町の外へ伝えるという性格は、ホテルと文化施設の中へ形を変えて残っています。

BEFORE|以前は何をする建物だった?

原料を運び込み、糸を紡ぎ、製品を生み出す紡績工場。倉敷の近代産業を支えた場所でした。

TRACE|今も残っているもの

赤煉瓦の外観、工場の基本構造、広い敷地。旧原綿倉庫は、紡績産業の歴史を伝える記念館として使われています。

CHANGE|ホテルになって変わったこと

製造のための場所から、泊まり、食べ、学び、買い物をする複合施設へ。閉じた工場敷地が、町を訪れる人の広場になりました。

QUESTION|残る問い

蔦と赤煉瓦の美しさだけが前に出ると、工場で働いた人や地域産業の歴史は見えにくくなります。記念館や体験施設が、建物の背景を滞在へ戻しています。

 

 

03 / TELEPHONE OFFICE & EXCHANGE

エースホテル京都

京都・烏丸御池 旧電話局 アート・音楽・交流

声を送る電話局から、
文化を交換するホテルへ。

エースホテル京都が入る新風館には、1926年に竣工した旧京都中央電話局の建物が保存されています。

かつてここでは、遠く離れた人同士の声や情報をつなぐ仕事が行われていました。

現在は、保存された旧建物と新築部分が、中庭や通路を介してつながっています。

ホテルのロビー、カフェ、レストラン、ギャラリーやイベントの場には、宿泊者だけでなく、京都で暮らす人や働く人も訪れます。

電話交換という技術的な仕事は終わりました。

けれど、人と人、京都と海外、工芸と現代の表現を結ぶという役割は、別の形で建物の中に戻っています。

BEFORE|以前は何をする建物だった?

京都の近代化を支え、人の声や情報を遠くへ届ける中央電話局でした。

TRACE|今も残っているもの

旧電話局の外観や歴史的な建物部分。客室の一部も、保存された旧建物の中に設けられています。

CHANGE|ホテルになって変わったこと

通信を管理する施設から、宿泊、食、音楽、アートを通して人が自由に交流する場所へ。敷地内には町を通り抜ける動線もつくられています。

QUESTION|残る問い

「電話局から文化交流の場へ」という物語は魅力的です。ただの言葉遊びで終わらず、地域の人が日常的に利用できる場所であり続けるかが、新しい公共性を決めます。

 

 

FROM WORKPLACE TO MEETING PLACE

仕事をする場所から、人が交わる場所へ。

以前の用途は違っても、
3つの建物には人やものを集める力がありました。

銀行|TOYOOKA1925

町の信用を支えた建物が、復興の記憶を旅人へ伝える。

工場|倉敷アイビースクエア

ものを生産した場所が、文化と人の流れを生み出す広場になる。

電話局|エースホテル京都

声を交換した建物が、表現や文化を交換する場所へ変わる。

04 / SAKE BREWER & TASTE

風の ならまち

奈良・ならまち 蔵元旧邸宅 日本酒・食

酒をつくる家から、
酒の背景を味わう宿へ。

風の ならまちは、奈良豊澤酒造の蔵元旧邸宅や、酒造りに使われていた建物を再生した全8室のホテルです。

2026年6月、旧称「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」から、現在の名称へ変わりました。

高い天井、梁、床の間、欄間、蔵や茶室など、蔵元の暮らしと仕事を感じる空間が客室として使われています。

かつてここでは、日本酒そのものがつくられていました。

現在、宿の中で中心になるのは、日本酒と奈良の食材を組み合わせる食事や、日本酒の多様な味わいを知る時間です。

製造の場所から、味わい方を伝える場所へ。酒造りの仕事は、食と滞在の中へ翻訳されています。

BEFORE|以前は何をする建物だった?

蔵元が暮らし、日本酒を仕込み、地域へ送り出していた邸宅と酒造関連の建物です。

TRACE|今も残っているもの

蔵や茶室、梁、床の間、欄間など、蔵元の仕事と暮らしが同じ敷地にあったことを伝える空間です。

CHANGE|ホテルになって変わったこと

酒を生産する場所から、日本酒と奈良の食を味わい、酒造りの文化を知る宿へ。つくる仕事が、伝える体験へ変わりました。

QUESTION|残る問い

蔵の雰囲気と日本酒を組み合わせるだけでなく、米、水、発酵、蔵人の仕事まで想像できるか。食事が、建物の以前の仕事へ戻る入口になります。

 

 

05 / SCHOOL & GASTRONOMY

オーベルジュ オーフ

石川・観音下 廃校 里山・美食

教室から、
里山の素材を学ぶ食卓へ。

石川県小松市の観音下にあるオーベルジュ オーフは、過疎化によって廃校となった小学校を再生した宿です。

校舎の面影を残す空間に、客室、レストラン、アートが加えられています。

滞在の中心にあるのは、この土地でとれる食材を使った料理です。

学校では、地域の子どもたちが、言葉や数字、社会や自然について学びました。

現在は、旅行者が料理を通して、土地の気候、農産物、海と山、つくる人の仕事を知ります。

学ぶ対象は変わっても、知らなかった世界へ出会う場所という性格は、校舎の中に残っています。

BEFORE|以前は何をする建物だった?

地域の子どもが学び、行事や日々の交流を通して、集落の時間を共有する小学校でした。

TRACE|今も残っているもの

校舎の輪郭や廊下、教室の記憶。学校だった建物の中に、現代のアートや客室が重ねられています。

CHANGE|ホテルになって変わったこと

地域の子どもが通う学校から、料理を目的に国内外から人が訪れるオーベルジュへ。里山の素材と感性が出会う場所になりました。

QUESTION|残る問い

高価格帯の美食宿が、かつて地域へひらかれた学校の公共性をどう受け継ぐのか。外から人を呼ぶことと、地域の日常との関係が問われます。

 

 

06 / SCHOOL & HOMECOMING

河辺ふるさとの宿

愛媛・大洲 旧大伍小学校 山里・郷土料理

学ぶ場所から、
帰ってくる場所へ。

河辺ふるさとの宿の本館は、かつての大伍小学校を活用した宿泊施設です。

木造校舎の外観や懐かしい雰囲気を残し、客室や食事処として使っています。

周囲には川、山、星空があり、食事には地域の山菜、野菜、川魚などが取り入れられます。

洗練されたデザインホテルというより、昔の学校や山里へ戻ったような感覚を大切にする宿です。

学校は、子どもが勉強する場所であると同時に、地域の人が集まり、顔を合わせる場所でもありました。

現在も「ふるさとに帰る」ように人を迎えることで、校舎が持っていた親しみや公共性を、新しい宿泊の中へ残しています。

BEFORE|以前は何をする建物だった?

地域の子どもが通い、行事や交流を通して、山里の暮らしをつないでいた小学校でした。

TRACE|今も残っているもの

木造校舎の外観や、学校らしい空間の雰囲気。過度に整えすぎず、懐かしさを宿の個性として残しています。

CHANGE|ホテルになって変わったこと

毎日子どもが通う学校から、山里の自然や食を体験する宿へ。地域外の人も、この場所へ一時的に帰ってこられるようになりました。

QUESTION|残る問い

豪華さや新しさを加えない再生は、建物を古いまま使うこととも隣り合わせです。快適さを更新しながら、校舎の素朴さをどこまで守れるかが課題になります。

 

 

ONE FORMER USE, TWO FUTURES

同じ元学校でも、残し方は違う。

校舎を残すことと、
学校の役割を残すことは同じではありません。

オーベルジュ オーフ

学校を、里山の食と現代の感性が出会う目的地へ。

地域の外から新しい人や評価を呼び込み、料理を通じて土地の価値を伝える再生です。

河辺ふるさとの宿

学校を、山里へ帰ってこられる素朴な宿へ。

校舎の親しみや地域の食を残し、以前の公共性に近い感覚を引き継ぐ再生です。

WHAT WAS REALLY PRESERVED?

6つの宿が残したもの

町の記憶

TOYOOKA1925|震災後の復興と近代化を伝える建築

産業の歴史

倉敷アイビースクエア|紡績工場と繊維の町の歩み

人をつなぐ性格

エースホテル京都|通信施設から文化交流の場所へ

仕事の味

風の ならまち|酒造りの空間と日本酒を味わう体験

学ぶという機能

オーベルジュ オーフ|教室から土地を知る食卓へ

地域へひらかれた親しみ

河辺ふるさとの宿|学校から、帰ってこられる宿へ