風に揺れるコスモス!?・・ | 呑気な頼さん

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私の暮らす磐余の里は桜井市の南西部一帯の古き地名。日本書紀・古事記・万葉集などに数多く登場し十二代もの宮都が置かれた町です。大物主の鎮座する神山「三輪山」の麓には日本最古の市である「海柘榴市(つばいち)」や「仏教天来の地」、日本最古の道「山の辺の道」が通じてます。

 

天使と悪魔『大金鶏菊』・・
今日の磐余の里は曇天に包まれた一日です。そんな中、大金鶏菊(オオキンケイギク)が咲きだしました。この花は、北米原産の多年草で、黄色のコスモスに似た花を咲かせる植物です。観賞用や緑化用として日本に導入され、特に道路の法面の緑化に利用されてきました。しかし、その強い繁殖力により、一度定着すると在来の野草の生育場所を奪い、生態系に重大な影響を及ぼすことがあります。このため、2006年に外来生物法に基づき特定外来生物に指定され、生きたままの運搬や栽培、譲渡などが原則として禁止されています。残念なことに放置された空き地や民家などは年々群生が広がってる感じがします。

 


興味深いことに、最近の研究では大金鶏菊に抗ガン作用のある物質が含まれていることが岐阜大学工学部の教授らによって突き止められました。この発見は、大金鶏菊が一方では生態系にとっての「悪魔」のような存在でありながら、他方では人類にとっての「天使」とも言える可能性があることを示しています。

 


このように、大金鶏菊はその有用性と危険性の両方を持つ興味深い植物です。生態系を守るための適切な管理が求められる一方で、その潜在的な医療利用についても今後の研究が期待されます。