呑気な頼さん

呑気な頼さん

私の暮らす磐余の里は桜井市の南西部一帯の古き地名。日本書紀・古事記・万葉集などに数多く登場し十二代もの宮都が置かれた町です。大物主の鎮座する神山「三輪山」の麓には日本最古の市である「海柘榴市(つばいち)」や「仏教天来の地」、日本最古の道「山の辺の道」が通じてます。

 

窓際族のサラメシ『スダチ素麺』・・
今日の磐余の里は、久しぶりに秋らしく感じられる一日でした。また、今日で秋の彼岸が明けるので、明日からは神社へもお詣りすることができます。そんな中、スダチ香る冷やし素麺と鰻寿司を食しました。スダチはユズやレモンのように独特の爽やかな香りと酸味を生かし魚類や豆腐、麺類、肉類などを彩るフレイバーとして人気があり、爽やかな香りでついつい食べ過ぎることもあります。

 

 

 

謎めいた歴史の飛鳥、28年続いた「彼岸花祭り」が「案山子祭り」に改名されました。奈良県明日香村で秋の彼岸時期に田園(棚田)風景を赤く彩る彼岸花(ヒガンバナ)は、かつて村内の各地で咲き誇り、多くの訪問者を魅了してきました。しかし近年、その数が減少しているため、1996年から稲渕地区の棚田で開催されてきた「彼岸花祭り」は、今年から「案山子(かかし)祭り」へと名称が変更されました。

 


村の地域振興公社は彼岸花(ヒガンバナ)の減少はここ3、4年ほどで顕著になり、特に稲渕地区ではほとんど見られなくなりました。そのため、訪れる観光客からは残念がる声が聞かれるようになり「彼岸花祭り」という名称を使うことに心苦しさを感じたと語っています。彼岸花の減少の主な原因は、猛暑が続く天候や、ミミズを捕食する野生のイノシシが土を掘り起こし、地表に出たヒガンバナの球根が枯れてしまうことだとされています。しかし現在のところ、獣害対策に十分な費用や労力を割くことは難しい状況です。

 


稲渕地区の皆さんは、かつての美しい景観を取り戻すため、毎年約500個のヒガンバナの球根を植えていますが、イノシシとの「いたちごっこ」は続いています。また彼岸花が戻れば元の「彼岸花祭りに」名称を戻すそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の磐余の里は雨日和、朝は風神が大暴れ突風が吹き荒れてましたが、午後になると雷神の出番でした。そんな中、サラメシはチヂミを食しました。もちの論で、流し込むのはビールですw

 


チヂミは、小麦粉を溶いた生地にニラや海鮮などの具材を混ぜ込んで焼いた、シンプルで美味しい粉物料理です。食べる際は、辛みの効いた濃いめのポン酢醤油をつけていただきます。しかし、「チヂミ」という名前は韓国では通じないそうで、実は和製語です。韓国では「プッチンゲ」や「ジョン」と呼ばれ、それぞれ油で焼いた料理を指し、使う食材によって様々な種類があります。

 


日本で「チヂミ」と呼ばれるようになった背景には、在日韓国人の多くが慶尚地方出身者であったことが関係しています。彼らは方言で「プッチンゲ」を「チヂム」と呼んでおり、それが訛って「チヂミ」となったと言われています。

 

 

今日も磐余の里は朝が涼しく快いものの、日中は相も変わらず猛暑に包まれた一日でした。昨日からお彼岸ということで、我が家では彼岸の間は、元僧侶の父親の時代から四つ足を食さない習慣があって、長い一週間を過ごします。そんな中、朝から甘辛く煮たお揚げを使って「きつね饂飩」を食しました。4枚目の写真、四角い筒の様なものを、ご存じのお方は居られるかなぁ。 

 

 

 

 

今日から彼岸の入りです。仕事を済ませてから墓参り、掃除を兼ねて墓を清めました。帰宅後は仏壇にお参りし、お供えも済ませました。今年の秋の彼岸は9月19日(木)から9月25日(水)までです。菩提寺での「彼岸会(ひがんえ)」法要がある場合は参加です。昔から、お彼岸には「仏事」と「神事」を一緒にしてはいけないと言われています。仏事は僧侶が取り仕切る仏教に基づく行事、一方、神事は神主が執り行う神道に基づく儀式のことです。

 


「彼岸」という言葉には、三途の川の「あちら側」、つまり死後の世界という意味合いがあります。彼岸は春分と秋分を中日として、前後3日間を合わせた各7日間、合計14日間を指します。この時期、あの世とこの世が最も近づくとされ、特に中日には先祖に感謝をし、墓参りを行います。残りの6日間は、六波羅蜜を1日1つずつ修めることが、本来の彼岸の過ごし方です。

 


簡単に言うと、彼岸とは仏様の世界、つまり死後の世界を意味します。煩悩に苦しむ現世、此岸(しがん)から、善行を積み、悟りを開いて煩悩から解き放たれ、永遠に平穏に過ごせる仏の世界である彼岸へ至ることが仏教の教えです。現代では、彼岸は故人や先祖を偲び、感謝を捧げるためにお墓参りを行う時期として受け継がれています。また、この期間は日頃の自分の行いを見つめ直し、反省する機会ともされています。

 

 

妖艶の美『曼珠沙華』・・
磐余の里に広がる秋空の下、快い風景が広がる一方で、熱中症アラートも発令され、60日間続く猛暑がさらに続く一日となっています。例年であれば、田んぼの畔などに咲き乱れる曼殊沙華(まんじゅしゃげ・まんじゅしゃか)も、今年は残暑の影響で開花が少し遅れて始まりました。花の名前の由来はサンスクリット語から来ており、彼岸花と書くと「黄泉の国と人間界が最も通じやすい時期に咲く花」ということで、少し暗いイメージを持たれることがあります。しかし、本来の曼殊沙華という言葉は、サンスクリット語で「天界に咲く花」という意味があり、おめでたいことが起こる兆しとして赤い花が天から降ってくるという仏教の経典に由来しています。サンスクリット語では「manjusaka」と表されます。

 


地球温暖化が叫ばれる時代にあっても、彼岸花は秋の彼岸の時期を待ちわびるかのように一斉に咲き誇ります。その凛とした姿に心打たれ、忙しい日常を忘れて亡くなった故人を思い起こす方も多いことでしょう。彼岸花の名前は、「秋の彼岸の時期に一斉に咲く」ことや、彼岸花の球根が有毒であることから、「これを食べた後は彼岸、つまり黄泉の国へ行く」という意味から名付けられたとされています。

 

 

 

今宵は中秋の名月(十五夜)です。神の依り代黄金色のススキと厄除け杉を生けました。十五夜も十三夜も、お月見を楽しむことを大切にしており、どちらか一方の月しか見ないことを「片見月(かたみつき)」または「片月見(かたつきみ)」と呼びます。片月見は縁起の悪いこととされ、災いが来ると忌み嫌われていました。ちなみに、十五夜と十三夜を合わせて「二夜の月(ふたよのつき)」と呼びます。

 

 

 

 

窓際族の休日メシ『ピザトースト』・・
今日は「敬老の日」ですね。そんな中、大好きなピザトーストを冷蔵庫のスミにあったハイボールで流し込みました。今回。総務省が発表した今月15日時点の人口推計によると、日本の総人口は前年より59万人減少した一方、65歳以上の高齢者は2万人増加し、過去最多の3625万人となりました。内訳として、男性は1572万人、女性は2053万人でした。65歳以上の高齢者が総人口に占める割合は、前年より0.2ポイント増加して29.3%に達し、世界200の国と地域の中で最も高い割合となっています。

さらに、2023年時点で仕事に就いていた高齢者は914万人で、20年連続で過去最多を更新しています。高齢者の就業率は25.2%で、就業者全体に占める割合も13.5%に上り、約7人に1人が高齢者という状況です。元気に働けるって素晴らしいと思います。

 

 

 

 

窓際族の休日メシ『横浜生まれのナポリタン』・・
今日の磐余の里は湿度も高く俄雨にあいそうな一日になりそうです。そんな中、久しぶりに昔から愛されてきた懐かしい味、ナポリタンを食しました。ナポリタンは戦後まもなく、横浜にある昭和二年開業のホテルニューグランドで誕生したと言われます。今では喫茶店や洋食屋さん、家庭料理にいたるまで大流行となった、トマトケチャップのスパゲティです。

 

 

 

 

大和郡山で仕事を済ませ、その帰り道に笠山三宝荒神蕎麦を食しに寄り道しました。蕎麦は五穀(コメ・ムギ・アワ・キビ・マメ)には含まれません。多くの穀物がイネ科に属するのに対し、蕎麦はタデ科ソバ属の植物です。食品に含まれる必須アミノ酸が必要摂取量を満たしているかどうかを示す「アミノ酸スコア」において、そば粉は100という値を示しています。この数値は、9種類の必須アミノ酸がすべて基準値を超え、バランス良く含まれていることを意味します。他の穀物に比べ、蕎麦が栄養豊富であることは、古くから体験的に知られていたそうです。