「アルジャーノンに花束を」 ダニエル・キイス ハヤカワダニエルキース文庫を読んだ | タバスコマン日記

タバスコマン日記

タバスコマンの由来は、ピザを頼んだ喫茶店で、ピザと一緒にできたタバスコを初めて見て、何も分からずざぼざぼかけたことからです。
タバスコ初体験、19歳の衝撃でした。あれから45年以上、私はずっとタバスコマンです。趣味はそば打ちです。元そば職人です。

連れ合いがずっと以前に買った本です。

一度読みかけましたが、冒頭のひらがなとたどたどしい日本語を読み続ける元気がなく途中で読むのをやめてしまいました。

読んでよかったです。


いろいろ考えました。ストーリーはあえて書きませんが、いろんなメッセージがこめられていると思いました。

知的しょうがいがあるうちは友達である職場のみんな、でも本当の友達じゃない。ばかにして楽しんでるだけ・・・・。

世間体を気にして、つらく当たる母、虐待され、封印される記憶。

父親は救いだが、妹は意地悪ですくえない。


上昇する知能指数、見えてくるショッキングな事実。

離れていく回りの人の様子。急激な頭脳の成長は性的な成長とのバランスを欠く。以前の自分が意識され、戸惑う主人公。

かつては知能ゲームのライバルだったねずみのアルジャーノン。

学会で注目を浴びるが、文字どおりモルモット扱いに怒る主人公。

前から変わらないのは人間なんだという事実。悲しい訴えです。

手術後のアルジャーノンの変化に不安を隠せない本人と周囲の人々。

元にもどっていく恐怖感。苛立ち。別れを告げるところは切ない。


元にもどったらやさしい職場の人々。

かつて恋人だった先生に記憶がなくなって会いに行ってしまうところは、重たかった。

「アルジャーノンに花束を」の「花束を」という表題がとても効いています。

再読する価値があります。