本に挟まっていた月の新刊文春文庫のチラシ?の表紙は「死神の精度」でした。裏には同作品の映画の宣伝です。 参考まで・・・
伊坂作品、たぶん売れに売れているのだと思いますが、面白いから仕方ありません。映画化されるのもよくわかる作品集です。
6つの作品で一番すきなのは「死神の精度」です。なぜなら「見送り」だから、見送りには希望があるから、というまっとうな理由からです。一連の作品で伊坂に期待するのは、お望みの結末であり、そうでなくっちゃ救われないよねって言う安心感です。
カタルシス効果とでもいいましょうか。
「犬譲ってくれ」に「ノー」という場面であり、男が桜に撃ち殺される瞬間です。
浄化されたくて読むのではなく、知らぬ間に期待させられ、その期待が裏切られないところに伊坂の魅力、言い換えれば安心感みたいなものがあるのではないでしょうか。
この本でいえば、見送られたときに小さなカタルシスはあり、最後の「死神対老女」で見送られた後の彼女の人生が語られるときにもあるといったところでしょうか。
死神ついでに「デスノート」を読みました。息子が全巻部屋においてあったもので・・・
エルとの攻防は圧巻でした。エルの死で終わったらすごいのにと思いました。
試験が終わって帰省中の息子は、少年漫画の結末としてそれは許されなかったと言う意見でした。 ふーん。
息詰まる心理戦を読みながら、友達に聞いた話を思い出しました。「嫁さんに内緒でしたことを相手はどこまで知っているのだろうか、どう返事するのが自然なのだろうかと考えるのは非常にきつい。」
読者はライトに感情移入していまいどんどん引き込まれてしまう、という構造なのでしょうか。
またお会いします。