ボンジュール・モンペリエ ❹ | あの時のフランス,そして今のわたし

あの時のフランス,そして今のわたし

50歳手前,偶然,私の生活にフランス語が! 
3日間の「ホームステイ・2週間の語学学校」から始まり,地方での短期留学・そして「本格長期留学」までの体験記!  
チャレンジ!問題!  泣いたり,笑ったり!
そして今の私も!   どうぞよろしくお願いします♡

 

  モンペリエの「ホームステイ」先は,旧市街の中にあり,

 

学校にも近く位置していた。 

 

「もっとフランス語を話せる様になりたい! その為に落ち着いて勉強できる環境を求めていた筈だ 」

 

 

彼が帰ってきた!

 

わざわざ,私の為に学校の事務所にまで.  そして,マダムを傷つけない様,

 

ただ,「ホームステイ先を変えたいので・・・お願いします。」と言った,と聞いた。

 

今,考えると,レベルの高い彼の配慮に感心・自分の授業もあっただろうに,私のために・・・

 

 

彼の話によると,直ぐには無理だけど,三日間後に空く「ホームステイ先」があるらしいと分かった。

 

 

 

 

今の処よりは遠くなるけれど,とても人気のある「お家」らしい。

 

それに何より,幸いだったのは,日本から休暇を取って,夫が来ると分かっていたこと.

 

夫には,事の顛末を説明してあったので,彼の到着により,

 

この不快なモードから脱出できるよう,私はひたすら願っていた。

 

 

 

しかし! いかに!マダムの家から3つのスーツケースを運び出し,

 

次の家に持って行くか・・・

 

私は,半ばパニクるだけで,様々な案が浮かんでは消えていくだけの有様。

 

 

 

それは,パリの道路の様に,旧市街の道路は,石畳!

 

三つのスーツケースを,ゴロゴロと引きずるのも,なかなかの重労働。

                   (タクシーは旧市街の中に入ってこれない)

 

旧市街から,新興の街へは少し遠い。

 

 

やって来た夫は,私に作戦を伝えてくれた.

 

「マダムと顔を合わさずに,出ていく方法!」

 

彼女がまだ,就寝中(土日は,彼女にとってのお休みの日)に二人で,

 

スーツケースを取り出し,ゴロゴロと引きずっていく.

 

そして,旧市街を抜けた所から,タクシーで新しい「ホームステイ先」へと。

 

 

 

スーツケース持ち出し作戦は,問題なく成功し,気が付くと夫と二人で

 

次なる お家の前に立っていた!

 

 

 

新しいマダムは,学校から私の事情を聞かれていたらしく,とても優しく,明るく陽気な方だった。,

 

家の中に通してくださり,ご主人様ともご挨拶。

 

2階にある黄色を基調とされた広〜い「私用の部屋」を見せて下さった。

 

南向きの窓から,南仏の太陽の光が差し込み,私の「心の湿り」が

 

乾いていく様だった。

 

 

    ここから,また,始めよう!

 

友達に! 夫に助けられた。

 

でも,「目的の為に,邪魔となるものを我慢している必要もない」,

 

と日本でなら出来なかった事(遠慮というものから抜け出せない💦)

も実行に移せたじゃない!

 

「ホームステイ先」を変更するという事は,

自分の中で「ネガティブ・申し訳ない!とイメージ」があった。

 

   

 初めて,自分から「ノー!」と言えた瞬間だった・・・

            その時,気づいてなかっただけで.

                                           最初の一歩だった

 

 

家族の協力のもと,経済的にも,やっと作れた機会・・・

 

と自分に,する必要もない・言い訳をしていました。

 

その進め方には反省も残りましたが・・・勉強!致しました💦

 

 

           何故か息子と娘の顔に似た,ワタシ手製のテデイ・ベア

              いつもこれを眺めては,励まされていた。

 

 

 

 

そうこうしている間に, ワーキングホリデーで,トウールーズにいた

 

娘と夫,私の3人,南仏旅行に出かける日がやってきた。

 

まるで,人生のピークのように感じた思い出。

 

「天国と地獄」!・・・今は,忘れえぬ思い出として,記憶の中に収まっている。

 

 

冷たかったシャワーのほぼ水だったので,大急ぎで入った,シャワー。 

 

そして一目散に,自分の部屋に走って,暖を取った日々。

 

 

 

引っ越し後のある時,マダムが両手いっぱいに食材を入れた膨らんだ袋を持って,

 

ゆるやかな坂道を必死に登っていく姿を,遠くから見つけたことが思い出される.

 

彼女も,1人で一生懸命に生きてる人だったんだ・・・

 

ホームステイを生業として・・・

 

 

全てが懐かしく思い出・・・

 

 

今日もお読みいただいて有り難うございます.