現実は小説より奇なり、って言う言葉。
たまに聞きますが。
そういうことって、本当にあるのね、と思う出来事がありました。
昨年、亡くなった私の父。
父の人生について、などのブログも、以前に書いたので、記憶していただいている方もいらっしゃるかもしれませんが。
父は6人兄弟の下から2番目。
一番下の妹である、九州の叔母以外は、もうみんな、鬼籍に入りました。
上から2番目の伯父は、父にとって唯一の男兄弟。
その伯父は、結婚して、最初は祖父母と同居していたのに、奥さんが同居を嫌がって出て行き、そのために父が次男でありながら、母と結婚してから、同居していました。
伯父夫婦はその後、離婚し、私の従弟にあたる2人の子供たちとは、祖父母もそれっきり、会えなくなってしまったのだそうです。
私が産まれたときには、既に、伯父は1人暮らしで、従妹がいるのは聞いて知っているけど、会ったことは無かった私。(と、聞いていました)
祖母から、たまに消息を聞くことはあり、上の従弟は男の子で、阪大か京大、下の女の子も、府大に行った、とか・・・
でも、都市伝説みたいな感じで・・・
会ったことも無ければ、写真も小さいころのが2枚くらい、おばあちゃんの手元にあるだけ、でした。
伯父は、元奥さんとは、仕事でのつながりもあって、時々は会っていたらしく、子供たちの結婚式には呼んでもらうつもりでいたようですが、それは叶わず。
いつ頃まで連絡を取り合っていたのか、どうなったのか、私も知らないままでした。
その伯父が亡くなったのは2011年の秋の終わり。
施設に入っていた伯父、父に連絡が入り、亡くなる前に面会に行き、亡くなったあとのお骨は父が引き取りました。
当時、既に認知症を発症していた母でしたが、まだ、理解できる部分もあったので、その母が、伯父をあまり好きではなく。
伯父を、お墓に入れるのは絶対にイヤ、、と言い張りました。
父はすごく悩んだようですが、うちで、お坊さんを呼んで、1周忌までの法要はしましたが、お墓には入れずに、一心寺さんに納骨するにとどめました。
我が家のお墓は、墓石はあるのですが、両親が建立したお墓なので、誰も入っておらず。
なので、父が亡くなった時にも、納骨はせず、近いうちに墓じまいをすることを決められたのですが。
ここからが、新しい展開。
先日、我が家の電話に、留守番電話が。
「〇〇コウイチといいます。〇〇タカシの息子になります。そちらは、〇〇孝治さんの娘さんのトモコさんでまちがいないでしょうか。お話したいことがあって、お電話しました。もしよければ、お電話をいただければ嬉しいです」
えー、あの伯父さんの息子の、コウイチさん
つまり、私の従兄
50年以上前から、存在は知りながら、会ったことはもちろん、話したこともない、従兄。
何の用事で、そしてなぜ、私の今の名前と電話番号を知っているの
妹にラインしてみるも、妹のほうには、何の接触も無い、という返事で。
結局、恐る恐る、電話をかけてみる、私。
「〇〇トモコです」と、名乗った時の、一瞬の沈黙。
そして、「突然の電話で、すみませんでした。分かりますか、私は、○○の長男で、コウイチです」と、きちんと改めて、名乗ってくれたので、ホンモノっぽい・・・
「従弟になりますよね、お目にかかったこともないですけど」「そうです、そうなります」
そこから、コウイチさんがなぜ、私に電話をくれたのかの話を聞くことになりました。
長くなりそうなので、続きます。