てっちゃんのブログ -92ページ目
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国道16号線の番人

 僕の営業担当地区を縦に走っている国道16号線。交通量の多い幹線道路である。朝は上下線とも大渋滞!一昨年の『アメリカ同時多発テロ』以来、アメリカ海軍横須賀基地のメインゲートは職員がクルマで入るにも入念なボディチェック?が入るため、ゲートの周辺は凄い数のクルマが連なる……。もちろん、アメリカ軍の軍人の運転するクルマと日本人のクルマが事故!なんていうのは、日常茶飯事で、警察と米軍のMPが慣れない会話で事故処理をしている光景をよく目にする。そんなこんなして、渋滞が収まってくる昼間となれば、かなりのスピードで車が走り抜ける。横須賀でも交通事故発生ワースト2!にランクインしている交差点を僕は日に何度も右左折する。先月、今月でもう、5回の事故を目撃している。

 


 この危ない国道・交差点を重点的に取り締まっている『VFR800P』がいる。サングラスをかけて、華麗にUターンをきめ、違反車両を悉くとっ捕まえる。僕は原付なので、30km/h以上は出せない。(?)一度、ロックオンされた事があるが、絶妙な距離を取って『死角』に入る!流石、バイクで飯食っているな、と思った。マナーの悪いクルマに指導したり、事故処理をしている風景を見かける度に畏怖の念を禁じえないが、先日、スピーカー越しに、「停まりなさ~い!」と蛇行運転してる原チャリの高校生を捕まえた後に切符の整理をしていたところ、思い切って話し掛けてみた。僕がスーツ姿で、襟に金融機関の社章を付けていたからかもしれないが、横柄な言葉使いかと思いきや、結構紳士的に受け答えしてくれた。VFR800Pは前後連動ブレーキは解除されていて、ABSが付いている事、Uターンの仕方を論理的に説明したり、バイクが好きなら一度、運転免許試験場の安全運転講習会に出てみたら?と国道16号線の路側帯に『VFR800P』と『スーパーカブ』を並べて、4~5分だったけど、雑談した。

 


 次の日からは彼に対するイメージが変わった。同じ2輪車で同じ国道を行き来する2台。事故多発の国道で彼を見かける度に安全運転しなきゃ!と思うようになった。捕まりたくない!じゃなくて。。





素敵なバイク、VFR

 原付ライダーから自動二輪免許を取得して買ったのが『VFR400R』。高校生の時に夢中になって見たバイクレースの中でも、8耐で、ワイン・ガードナー&マイケル・ドゥーハン組が優勝したマシンが格好良くて^^限定解除を持っていなかった僕はオリジナルであるRC30には資金的にも当然乗れなくて、その鮮やかなトリコロールカラーそっくりの89年式のNC30をショップにお願いして探してもらった。丸目2灯、テールランプも角目2灯、リヤは片持ちスイングアームである『プロアーム』!そして何より、V型4気筒マシンを所有してる!ということに自分勝手に悦に入っていた。

 

 バイクで旅に出る、ツーリングもこのマシンで初めて出かけた。ステアリングも低く、垂れ角もあって、腰の弱い僕にとって長旅は閉口の一語に尽きた。それでもあの『PROSPEC』とカタログに誇らしげに書いてあったのを思いながら、僕は特別なマシンに搭乗している!と言い聞かせながら、長い高速道路を懸命に駆ったものだ。

 

 長引く不況で、バイクの開発も昔の様にはいかない。売れる製品を確実に市場に送り、利益を上げなければならないのは、市場経済にほんのちょっとだけでも携わる僕としても、痛いほど分かる。がしかし、所有する喜びを味合わせてくれるようなマシンが今一度、僕の前に現れる事を切に願って止まない。。


オープンエアーモータリング

 無類のオープンカー好きである。オートバイが好きなせいもあるが、クルマはオープンカーに限ると今でも思っている。記念すべきマイカー第1号となったのは、憧れていたオープンカー、ホンダ・ビート!排気量660ccと「軽トラ」と同じエンジンを載っけているが、ピニンファリーナの工房が手がけたような瀟洒なボディデザイン、背中から伝わるエンジンの音が教えてくれるミッドシップレイアウト、手首だけで決まる小気味良いシフトフィール、そして何と言っても、オープンカー!…中古車だったけど、僕にとってはこの上ないクルマだった。





 朝早起きして、箱根へ出かけたり、仕事でストレスが溜まった時は、こっそり車庫から出して、夜中に高速を飛ばしたり…休日にピッカピカに磨いて当時付き合っていた嫁さんをデートに誘ったり^^あっという間にオドメーターは50000kmを後にした。

 

 車齢10年目に手放したが、また乗りたい!と思わせるクルマ。街で颯爽と通り過ぎていくビートを見つけると、つい視界から消えるまで見続けてしまう。すれ違う素敵な女性を目で追うように。。

原動機付自転車の偉大さ

 社会人になった今、仕事でオートバイに毎日乗っている。金融機関の営業マンとして。そう、あの僕のモーターサイクルの原点である、『HONDA R&P』に搭載していたのと同じ、空冷4サイクル単気筒の、HONDAが世界に誇る『スーパーカブ』に。目一杯にガススロットルを捻っても、50km/hちょっと。でもこのプリミティヴさがいい!そば屋の出前のオヤジに、新聞配達のあんちゃん、郵便局員に交番のお巡りさん…それにスーツ姿に集金かばんを提げた僕!みんなカブ号で走り回ってる。日本の経済・社会の根底を支えるこの49ccの原動機。スピードは出ないけど、抜群の燃費!少々の事じゃ壊れないタフさ!仕事の道具に徹しているカブ号を見ると、愛おしささえ感じることもある。

 


 仕事中にふと、高校生の時のあの、バイクに乗って走る!という感動を思い出す。国道を自動車や他のどのオートバイよりも遅く、バンバン抜かれる…でもその非力さ、振動の伴う回転の感覚。16号線を毎日カブに乗りながら、営業マンという現実と高校生の時のバイクを悪戯した懐かしい過去を行き来している。

僕のモーターサイクルの出発点

  今でこそ、大型二輪免許を取得して、CBR600に乗っている訳だが、高校1年生の時に、幼馴染のふるた隊長と「バイクの免許取りに行こう!」と決めた。もちろん、お金も無いし、知識も無い。とりあえず、『原付』からスタート。文化祭の振替休日に2人して二俣川の運転免許試験場に。



 

 無事に免許取得!し、横須賀に戻って来て、早速隊長の親父さんが所有していた『HONDA R&P』を車庫から引っ張り出す^^初めての公道、そして初めてのオートバイ。今まで自転車しか乗った事の無い僕等にとって、わずか49ccではあるが、原動機の偉大さに驚嘆したのもだった。「漕がなくても坂を登る!」 これで僕の行動範囲は一気に広がった事を今でも鮮明に記憶している。 


 

 あれから月日は流れ、最高出力も最高速度も自動車以上のオートバイに乗っている。しかし、49cc・3馬力ちょっとの『R&P』で出かけた近所の海岸までの初ツーリング、何処までも行けそうな感覚。15分足らずではあったが、あの胸のときめきは今も変わらない。。。

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