国道16号線の番人 | てっちゃんのブログ

国道16号線の番人

 僕の営業担当地区を縦に走っている国道16号線。交通量の多い幹線道路である。朝は上下線とも大渋滞!一昨年の『アメリカ同時多発テロ』以来、アメリカ海軍横須賀基地のメインゲートは職員がクルマで入るにも入念なボディチェック?が入るため、ゲートの周辺は凄い数のクルマが連なる……。もちろん、アメリカ軍の軍人の運転するクルマと日本人のクルマが事故!なんていうのは、日常茶飯事で、警察と米軍のMPが慣れない会話で事故処理をしている光景をよく目にする。そんなこんなして、渋滞が収まってくる昼間となれば、かなりのスピードで車が走り抜ける。横須賀でも交通事故発生ワースト2!にランクインしている交差点を僕は日に何度も右左折する。先月、今月でもう、5回の事故を目撃している。

 


 この危ない国道・交差点を重点的に取り締まっている『VFR800P』がいる。サングラスをかけて、華麗にUターンをきめ、違反車両を悉くとっ捕まえる。僕は原付なので、30km/h以上は出せない。(?)一度、ロックオンされた事があるが、絶妙な距離を取って『死角』に入る!流石、バイクで飯食っているな、と思った。マナーの悪いクルマに指導したり、事故処理をしている風景を見かける度に畏怖の念を禁じえないが、先日、スピーカー越しに、「停まりなさ~い!」と蛇行運転してる原チャリの高校生を捕まえた後に切符の整理をしていたところ、思い切って話し掛けてみた。僕がスーツ姿で、襟に金融機関の社章を付けていたからかもしれないが、横柄な言葉使いかと思いきや、結構紳士的に受け答えしてくれた。VFR800Pは前後連動ブレーキは解除されていて、ABSが付いている事、Uターンの仕方を論理的に説明したり、バイクが好きなら一度、運転免許試験場の安全運転講習会に出てみたら?と国道16号線の路側帯に『VFR800P』と『スーパーカブ』を並べて、4~5分だったけど、雑談した。

 


 次の日からは彼に対するイメージが変わった。同じ2輪車で同じ国道を行き来する2台。事故多発の国道で彼を見かける度に安全運転しなきゃ!と思うようになった。捕まりたくない!じゃなくて。。