漫才は文学だ! ☆日本の職場と家庭にほんの少しのスマイルを☆
今日の話題は、“駅のホームで日傘はあり? なし?”です。
「社長、めちゃめちゃ暑いですね」
『夏だからな』
「それを言っちゃ、おしまいじゃないですか」
『じゃ、春でも秋でも冬でもないからな』
「そういうことを言ってるんじゃありません」
『俺は、肉まんでもあんまんでもなく、屁理屈マン』
「子どもですか?」
『サマーだぎゃぁ』
「なんで英語と名古屋弁が混合しますか」
『俺にどうしろっていうんだ?』
「どうにかして欲しいわけじゃありませんよ」
『お前、社会人として、目的も改善策もなく、単なる不満を口にするんじゃないよ』
「そんな大袈裟な話ですか。同意してくれたらそれでいいんですよ」
『いや、暑くない』
「天邪鬼ですか?」
『いや、確かに暑い』
「ですよね」
『広辞苑くらい暑い』
「それは厚いですね」
『う〜む、社長命令だ』
「なんでしょう?」
『この暑さ、お前がなんとかしろ』
「できませんよ」
『鼻から熱気を吸って、口から冷気を出すとか』
「できますか」
『じゃ、エクソシストで悪魔に取り憑かれた女の子いただろ』
「いましたね」
『その子を雇うんだ』
「無茶苦茶言わないでください」
『会社中、冷凍庫みたいになるぞ』
「逆に仕事になりませんよ」
『しかし、命の危険を感じる暑さって、どんな暑さだって思ったけど』
「外出た瞬間わかりましたよね」
『そうだよ。温暖化に戦争に、SNSではすぐに誹謗中傷』
「いやな世の中になりましたね」
『そうだよ、ホント最近の世の中、まるで嫁の実家だな』
「どういう意味でしょう」
『行きづらい』
「生きづらいですよ。人間関係ちゃんとしてください」
『で、今日の話題はなんだ?』
「日傘が流行ってます」
『そりゃ女性は日焼けしたくないもんな』
「それが女性だけでなく、日傘を差す男性も増えてるそうです」
『そうなのか?』
「日傘を差している人は女性で8割、男性で5割という調査もあります」
『5割!? 大谷選手より上じゃないか』
「打率ではありません」
『日傘は深窓のご令嬢が差すものではなくなったのか』
「男性でも日傘を差した方がいいと思う人は81.4%」
『う〜む……』
「日傘を差す男性を、英語でパラソルメンって呼ぶそうです」
『ヒゲソルメンではなく?』
「ヒゲソルメンなら普通のおっさんじゃないですか」
『恐るべし日傘男子』
「で、今、駅のホームで日傘を差す人がいて議論になってます」
『駅のホームで日傘、ダメなの?』
「混みますから」
『そうか、目的地にツク前に、誰かの目をツクかもしれないか』
「冗談ごとではありません」
『電車が入って来たら、飛ばされるかもだしな』
「巻き込まれる可能性もあるし、事実、危ないんですよ」
『風が強くて傘が飛ばされると誰かを怪我させるかもだし』
「そうなんですよ」
『じゃ、禁止にすればいいじゃないか』
「何言ってるんですか。そんなの想像力を働かせて、自分で考えて行動しないと」
『確かに。お前、いいこと言うな』
「自分のことだけしか考えられない人が増えたんですよ」
『そういえば、この前、線路に財布落として、山手線止めてた人がいたな』
「困ったもんですよ」
『う〜ん、そろそろまとめていいか?』
「お願いします」
『日焼け防止は、戦争みたいなもんだな』
「日焼け防止と戦争は関係ないんじゃないでしょうか」
『いやいや、関係大アリだよ』
「どういうことでしょう?」
『だって、日焼け防止も戦争も』
「なんでしょう?」
『どっちも紫外線(市街戦)は避けないと』